ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

恥 文コミュの2008年秋「未来の私への手紙」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
あるアラフォーゴージャス系雑誌を見ていた時にふと目にした

「読者モデル募集」

の告知。

自分も長い年月生きてきた。で、このザマはなんだと。
パッとしないにもほどがあるだろう。
一度きりの人生、棺桶に入るまでにはまだ時間がある。
今ここで、はみ出すほどやみくもに、きたるチャンスにトライしてみてもいいんじゃないか、
と、己の身の丈以上の案件に挑戦した時の応募書類。

他人様から見れば、己のその分際で何が読モかと、
四の五の言わずに棺桶でも入っとけ!といったお叱りの言葉をうけるのだろうが、
そんなことはさておき、
応募要項にあったとおり、付け焼き刃的に掘り起こした写真と貧相にもほどがあるプロフィール、
そして「未来の私への手紙」という、
これまたシュールなお題に答えるべく手紙をしたためることにあいなった。
人に送るならまだしも、未来のまだ見ぬ自分への手紙とは、
いささか躊躇や照れがあった。
というのも、この行為は完全なる一人芝居であって、
普通に見れば滑稽、悪く見られて気がふれてる、といった印象を与えるテーマであることは間違いないからだ。
しかしながら、ここは自分の中にあるのかすらわからない女優魂を集結させて
己を奮い立たせるべきだろう、と恥ずかしさをかなぐりすて
原稿用紙に未来への自分にむけた文章をしたためポストへ投函した。

そして一ヶ月が経過した頃、おもむろにそのゴージャス系雑誌からの返信が届いた。
震える手で開封し、中から出てきたのは、まぎれもない自分がしたためた未来の自分への手紙であり、同封したプロフィール&写真だった。
要するに落選ということなのだろうが、
挨拶にとってかわるような文面の一枚もそえられていない。
本来、常識ある会社なら、ご応募ありがとうございました、といった、
ねぎらいの言葉があってしかるべきだろう。
しかしながらそれすら馬鹿馬鹿しく感じたのだろうか、
そのような挨拶文はどこをさがしてもみあたらなかった。

状況を把握し、己の滑稽さを肌で感じ、だいたいこんなのやり損やんけ!と、
今一度同封されていた自分の文面をまじまじみたのだが、
己の道化師的様相、それと先方の暗黙の阿呆扱いな空気感を感じるに至り、
その手紙をこっぱ微塵に粉砕して捨ててやろうと思いもしたが、それをやりきれなかったのは
思いが残ってる物には必要がなくても捨てられない、
センチメンタルバリアが作動したからと言っても過言ではないだろう。

そんなわけで管理人が描いた読モへの夢ははなかなく散ることとなった。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

恥 文 更新情報

恥 文のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング