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イロはココ!カラーコミュニティコミュのジャパンブルー&北斎ブルー(絵画の中の色)

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「ジャパンブルー」と聞いて、みなさん 何が思い浮かびますか?

現代ならサッカー日本代表のユニフォームでしょうか?
明治初期、「ジャパンブルー」といえば藍色。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)によると
「日本は神秘なブルーに満ちた国」だそうです。

19世紀中頃、ヨーロッパでは、「ジャポニズム」という日本ブームが起こり、
印象派の画家たちは浮世絵の影響を大きく受けました。
浮世絵には印象的な青色が使われています。
有名な「北斎ブルー」に「広重ブルー」です。

  
「ジャパンブルー」の代表ともいえる、浮世絵の青。
実は、藍染めの青だけではありません。

1704年、ドイツのベルリンで発見された
「プルシアンブルー」が日本にも伝わり、藍色よりもすぐれた、
のびのよさや発色のよさから広く浮世絵にも使われました。

葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(写真左)

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有名な葛飾北斎の『冨嶽三十六景』では、モチーフの輪郭線には藍が、
そして輪郭線以外のべた塗り部分にはプルシアンブルーが使われています。 
プルシアンブルーは深い紫みがかった青色で、
当時日本ではプルシアンブルーをベルリンから来た藍色という意味で
「ベロ藍」と呼んでいました。

以前、「ヴィクトリア アンド アルバート美術館所蔵 浮世絵展」 での
ショップで、作品を科学的に分析し、
忠実に再現された『冨嶽三六景』を見る機会がありましたが、本当に色鮮やかで、
びっくりした覚えがあります。 
江戸時代の人たちも、さぞや驚いたことでしょう・・・!


ヴィクトリア アンド アルバート美術館の浮世絵の所蔵は
25,000点にも達していて、この展示会も見ごたえたっぷり。 
喜多川歌麿の美人画、歌川広重の『東海道五十三次』、
そして葛飾北斎の『冨嶽三十六景』などなど。 
長蛇の列のそぞろ歩きに並びつつ、じっくり鑑賞しました。


 そんな中特に印象に残った二作がこれ!

        
葛飾北斎『冨嶽三十六景 凱風快晴』(写真真ん中)           
葛飾北斎『冨嶽三十六景 山下白雨』(写真右)


『赤富士』と『黒富士』と呼ばれるこの二作。 
ともに、山頂にほんの少しだけ雪を残した初夏の
ころではあるけれど、赤と黒で表現する天候は違います。
晴れ渡る青空に赤い山肌。一方、青空の下、
はるか富士山の麓は黒い雲に覆われたにわか雨。


そっくりの構図に、異なる時間を「赤と黒」という異なる色で映し出した
この二作の存在は、前回お話したモネの連作に確実に繋がっていると感じさせ、
日本の芸術を誇りに思った一時でした。


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葛飾北斎 
1760年江戸に生まれる。
1805年より北斎を名乗る。
「森羅万象を描く絵師」といわれる。
1849年没。
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