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自分ゼロ相手100コミュのVol.1「家族を思う涙」

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管理人ヤスケンです。

まずは私から分かち合い第1弾で。


私がコーチングのビジネスを始めて間もなくのこと。

クライアントもほとんどいない状態で必死に営業活動をしていたころ、

若い男の子がやってきて、私のコースを受けたいと言ってきました。

それはもちろん大歓迎、夜遅い時間の静かなファミレスで

さっそくお話を聞いてみました。


が。



彼の話を聞いていると、どうも無理がある。


レストランに入ってもドリンクバーをオーダーしない。


尋ねてみました。


−受けたい気持ちはわかるけど、お金はどうするの?


(※私のコースは3ヶ月12回で150,000円です)


彼は答えます。


「いや、何とかします。」


−いま毎月の収入はいくら?


「30万円くらいです。」


−貯金は?


「ありません。」


−俺の契約は前金で一括でいただくことになってるけど、払えるの?


「払います。」


−払うって、大丈夫なの?


「がんばって働きます。何とかします。だから、お願いします」


−何とかするって、それもいいけど、家族はどうするの?


「・・・・・(涙)。」



彼には美しい奥さんと、まだ赤ちゃんのかわいいお子さんがいました。

彼が私のところに来たのは、大切な家族を守りたい、
でも、いまの自分の成長のレベルではまだ足りない、
とにかく成長したい、立派な男になって妻や子供を
守りたい、そういう思いからでした。

しかし、仕事(自営)がまだじゅうぶんな利益を出すまでに
いたっておらず、ときには家族がごはんを食べられないとき
もあったそうです。

それでも奥さんは文句もいわず、笑って彼を応援してくれる。

子供も、たまにあやすと最高の笑顔で笑ってくれる。

今日もなけなしのお金を使って遠くから電車で来て、

少しでも節約するのに、ドリンクバーもオーダーしなかったのです。




−ねえ、奥さんと子供さんの写真を見せてくれる?


「はい。」


彼のPCのデスクトップ一面に奥さんと子供さんの素敵な笑顔が
映し出されました。


−すてきな奥さんだねえ。子供もこんな笑顔で。


「・・・・・(涙)!」


彼は一目もはばからず、声を出して泣きました。

ふだんは誰にも見せたことのない涙。

嗚咽しながら、涙でぐしゃぐしゃになりながら。


「俺、守りたいんです。

 俺の勝手な決断から家族にこんなにも迷惑をかけて。

 でも、いつも笑顔なんです。

 笑って応援してくれるんです。

 子供も何もわかんないから笑顔なんです。

 なんどもいまの仕事やってていいのかなって思いました。

 でも、そのたびに逃げちゃダメだって、

 家族の寝顔を見るたびに、ぜったいにやるんだって、

 決断してるんです。

 でも、苦しませているのが辛くて辛くて…

 いまの自分じゃだめだって、もっと成長しなきゃって、

 だから安さんのところで勉強させてもらって成長しようって…」


家族の写真を見つめながら、ボロボロに涙をこぼしながら、
彼は言いました。

そんな彼のようすから、私にもその思いが伝わってきました。



私も当時はかけだし、1人の契約は私にとっても喉から手が出るほど
ほしい。

彼からの申し込みを受ければ、私は売上が上がり、実績も上がり、
今後のビジネス展開には大きなプラスがあります。

私は大きく息を吸って、答えました。


−そうか。

 わかったよ。


彼は涙目でこちらを向きます。


−○○くんの思いはじゅうぶんわかった。


彼は言葉も出せず、うなずきます。


−でも、申し訳ないけど今回は受けられない。


彼の目に一瞬「だめなんですか!?」という思いがよぎります。


−申し訳ないけど、こんなにかわいい奥さんと子供さんの写真を
 見せてもらったら、俺も○○くんからお金はいただけないよ。


 でも、代わりに30000円分の本気のコーチングをしてあげるよ。


(※1回のみの場合は1時間30000円で承っています)


そう言って、残りの時間でコーチングを提供し、彼は気づきと学びを
得るために、真剣に勉強してくれました。





その日、私は彼からお金をいただきませんでした。

ドリンクバーも私が払って、彼を帰しました。



深夜の帰り道で、自転車をこぎながら、暗い夜空を見上げて

何とも言えない「いい気持ち」になりました。




−俺は俺らしさを貫けたな。

−経営者として間違った決断だったかもしれないけど

−でも、俺は俺らしい選択をしたな。



そう思いながら、夜道をゆっくりと帰宅しました。




その後、彼はしっかりと仕事で成果を出し続けています。
着ているスーツもいいものに変わっていました。


おかげさまで私もその後もクライアントの方が増え続け、
より大きな利益を出し続けることができています。


あのとき彼からの150,000円をいただかなかったこと、
あのとき自分の「在り方」を貫いたことは、いまでも
後悔していません。



自分ゼロ、相手100。


改めて、自分にいい聞かせたいと思います。

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