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東京光学機械/TOPCONコミュのREスーパー

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やはりトプコンと言えばまず思い付くのがこのカメラですね。
見た目はいかにも「漢」ですが、作りは実に繊細で高精度。
しかも、ご存知世界初のTTL測光機能を備えた市販カメラで、それでいて初めから開放測光を実現していましたから大したもんです。
そればかりか、レンズの開放値を自動的にボディに伝達する仕組みを備えているので、レンズ交換の度に開放値を手動でセットする必要がなくなりました。
実はこの発明が特許として認定され、以後、各メーカーが開放測光のカメラを開発する際、この特許を使用しました。
発明者の河瀬澄之介先生はとても明るく気さくな方で、80歳を超えた今でも色々な発明を楽しんでいらっしゃいますが、やはり「天才」は違いますね。

コメント(32)

ワタシに言わせりゃ、大井の某社なんて、半世紀近く前に「たまたま出来てしまった」Fの名声の遺産だけで喰っているようなモンです。

東京光學も、特許料収入で喰えてしまったのがアレだったのか。営業が弱過ぎたのか。

いずれにしろ、REもFも、2階の階段から落としても大丈夫な位ヘビーデューティー。戦場では弾よけにもなったそうですし。
REスーパーができてから、医療機器関連に力が入るようになって、営業が弱くても一般向けの商品ほど影響がなかったのかもしれませんね。
測量機関連はずっと前から細々やっていたようですが、顕微鏡や双眼鏡方面は70年代には消えてしまったようです。
やはりREスーパーの成功に乗じてカメラ部門をより活発にし、常に最先端を研究する姿勢を保っていれば、デジタルカメラの「トプコン」もあったかも知れないだけに、あの成功を大切にできなかった当時のお役所的体質がいかにも残念ですね。
ですが、だからこそ下手にコストダウンなど考えずに最高のものができたのだとも言えるんですがね。
トプコンが絶版メーカーの代表格と思っていましたが、京セラ・コンタックス、ニコン、コニカ、ミノルタ、オリンパスと矢継ぎ早に絶版メーカーになってしまった。デジカメだけでは全く面白くない。モデルを語れないからだ。REスーパーに直接関係ない話してスマヌ・・・。
しかしねぇ、こんなに一気とは思わなかったけれども、やっぱフィルムが怪しくなってきたのはチビしいですね。
まあ、まだデジカメを使わない人も多いし、地方で暮らす高年齢層の人達が、
「ばあちゃん、白菜取り込んだ後でええから、こっちのデジカメの画像をパソコンに保存しといてくりょ。JPEGでな。」
なんちゅう会話をするのはもちっと後になるだろうから、そうした人達はフィルムがなくなること=写真を撮りたくても撮れなくなるということになるんですな。
そうならないように願うのみ…。
ま、中判のデジタル化はまだまだのような感じなので、しばらくはどこかでフィルムの生産はやってくれるでしょうが。
岩やんさん、初めまして。
これからもよろしくお願いしますね。
マミヤで開発に携わっていらしたのですか。
これは素晴らしいですね。
色々と貴重なご意見をよろしくお願い致します!
具体的かつ詳細な裏話、有り難うございます。
こうしたお話がたまらないんですよね。
Cはキヤノンですよね。今御手洗氏が国会で叩かれてますが、
効率良くかつきれいに仕上げつつ生産する工夫をどこよりも早く探っていた訳ですね。やっぱりなと言う感じです。
でも、おばちゃん達の手作業って、いいなと思うのはワテだけでしょうか(^^)
あの鏡胴は50年代のLマウントトプコールの135mmや90mmの頃からREスーパーの設計者の故・河瀬先生が初めて使ったアルコアS56と言うものだそうです。
『クラシックカメラ専科』No.45に先生がご自分で寄稿された文章にみられますが、生来新しいものを取り入れることのお好きな方だったんですね。
お亡くなりになられる直前まで「発明」に勤しんでいらっしゃいましたから。
>岩やんさん

IPDL のオンライン検索範囲からは越えているので、特許庁本庁にある工業所有権情報研修館に出向いて調べて参りました。

紙媒体の『公告特許出願人索引(合本)』にて、東京光学機械(株)を出願人とする特許・実用新案の出願公告番号を控え、とはいってもコピー禁止なので一々手描き複写して、端末に戻って確認する作業を、昭和23〜43年の範囲で行いましたが、RE-SUPER の TTL 開放測光機構にかかる発明は、残念ながら見つけられず。

※『カメラ用視差補正裝置付光像ファインダー』特願昭31-314、発明者:大沢秀夫・河瀬澄之介・今井実 etc. は見つかりました。

本件は、後日改めて追加調査致します。
革新的技術を誇った RE-SUPER を構成する特許群について、判明した範囲でお知らせします(実用新案については後日)。

昭和30年代には、電気(エレキ)こそ先端技術であり機械(メカ)を軽く扱う風潮が強く、光学機器史に残る重要な発明であっても実用新案に落とされている例が散見されます。時代的にちょっと前ですが、一世を風靡した旭光学のクイックリターンミラー機構に関するものも、特許では通らず実用新案になっていたはずです。

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1.TTL 開放測光機構に関する発明

(1) 特公昭42-16573(特願昭35-49398)
『撮影レンズの透過光を測定する方式の露出計を組込んだ自動ブリセット絞式一眼レフレックスカメラ』(善養寺研一、内海興造、河瀬澄之介)

 =中核特許。ボディ側に予定絞設定環を持つことを特徴とする。各社の一眼レフが出揃った1960年の時点で本発明は既に完成していたが、出願から公告まで約7年を要していることから成立に困難が伴ったのは自明。

 =当方式において、ボディから外されたレンズ単体は実絞値まで絞られた状態にあり、ボディに装着して初めて開放状態で維持される事になる。即ち、レンズ単独で常時開放状態にあり、ボディによって絞られる方式(例:Canon FD, OLYMPUS OM )は本発明に抵触しないものと思われる。

 =萩谷剛氏の取材に対し河瀬氏は「3方式を考え出願したが、権利化したのはこれのみ」と証言しているが(『クラシックカメラ専科』、単行本『ズノーカメラ誕生』に再録)、前後出願番号で調査したが該当するものはなく、審査過程で明細書を補正し請求項を削ったと見るのが妥当。


(2) 特公昭37-16930(特願昭33-10662)
『カメラ用自動絞』(河瀬澄之介)

 =二重ラチェット式。河瀬氏は同著で「エディクサを参考にした」と明言している。

 =同時期に善養寺氏か河瀬氏による「等間隔絞り環」に関する発明があったはず。開放測光機構成立の前提となる重要技術だが、特許目録に見当たらないので、実用新案だった可能性あり。


(3) 特公昭39-5529(特願昭34-40557)
『一眼レフレックスカメラにおける自動絞りの解除装置』(善養寺研一、菅原幸広)

 =プリセット/エバーセット式半自動絞りから、完全自動絞りにするための技術。

 =(2)(3) の実用化の過程でトプコールの絞り環が左右反転したため、メーカーは純正改造を請け負った(ニコン Ai 改造が如し)。

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2.露出計関連発明

(1) 特公昭41-10058(特願昭37-54180)
『露光計の受光板を兼たレフレックスカメラ用反射鏡』(河瀬澄之介)

 =ミラーメーターそのもの。出願は河瀬氏単独名義だが、以下に記す永井氏、内海氏も関与した模様。


(2) 特公昭41-2077(特願昭37-32945)
『単一目盛照度計』(永井虎雄)
(3) 特公昭41-22120(特願昭39-16464)
『光導電測光回路の温度補償方式』(石田義雄)

 =永井氏(前述萩谷本で長井虎男となっているのは誤り)は通産省電気試験場→東芝。昭和35年の小会社化と共に東京芝浦電気から東京光学機械へ移り、唯一絶対値表示の RE-SUPER 内蔵 TTL 露出計を回路面で裏付けた。


(4) 特公昭42-19741(特願昭37-52993)
『露光計連動カメラにおける電流計の指針の表示装置』(内海興造、河瀬澄之介)

= ツルハシ型指針によるファインダー/軍艦部上面同時表示。

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3.モードラ、ワインダー関連

(1) 特公昭42-6867(特願昭39-42407)
『カメラの電気式モータドライブ装置』(渡辺泰行)

 =無調整で全速度同調を可能にするもの。

(2) 特公昭44-9703(特願昭41-55265)
『カメラのモータドライブ装置』(内海興造、白沢章茂)

 =シーケンス制御を確実にし高速化を目指すもの。但しトプコン機はミラーメーターの質量大で秒5コマは達成できなかった。

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4.その他の要素技術

(1) 特公昭36-2718(特願昭33-13821)
『単眼レフカメラに於て反射鏡を定位置にセットする装置』(今井実)

 =Nikon F で問題化したミラー復帰ずれの解決策、係止バネを追加。


(2) 特公昭40-28596(特願昭37-3508)
『高反射率を有し優れた耐水性を有する銀鏡』(宮谷和雄、那和正一)

 =純銀鏡の腐食防止に鉛の保護膜を重ねる。

(3) 特公昭36-10035(特願昭22-11963)
『カメラ用焦点板の改良』(大沢秀夫)
(4) 特公昭37-9531(特願昭33-17305)
『カメラ用焦点板』(大沢秀夫)

 =外周マット面+中心スプリットプリズムの基本様式を確立。
以上の全特許は、『特許・実用新案公報DB』
http://www.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjsogodb.ipdl?N0000=101

から無料で閲覧して頂けます。当該中核特許の場合、所定欄に B S35-49398 と入力すれば、詳細情報出力ページへ飛びます。

当時の状況から鑑みても、動作原理が一目瞭然たる機械の発明で出願から公告まで7年弱を要したのは異例と言って良く、公開後の競業他社による激しい攻撃(=特許潰し)が容易に想起されます。

審査〜審判過程で権利範囲が削られ、最終的に単一請求項に減縮されてしまったであろう事情は前記の通りですが、それでもなお簡潔かつ強力な基本特許で、東京光学機械に潤沢な実施料収入を齎しました。

その後同社が伸び悩んだ点においても、「寝ていても年百数十億円入る」と言われた VHS 特許に潤った後の日本ビクターと、事情が似ていると思います。

また、キヤノンの「下手な鉄砲数討ちゃ当る、クズでも何でも兎に角出願する」特異な社風は別に措くとしても、東京光学機械の成立特許数は競業他社と比較して少なく、会社(開発部隊)が小所帯であった事がここからも裏付けられます。

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レンズシャッター機関連特許は後日別項でご紹介します。他に、シマ光学の実用新案も見つけましたので、機会があれば扱います。

※ご紹介頂いた件。和田操中将(海軍空技廠長)か種子島時休技術大佐が、遣独潜水艦で資料と共に帰国した巖谷英一技術中佐、或いは永野治技術少佐(永野6兄弟の末弟、戦後 IHI 会長)に向かって洩らされた感想かと存じます。
よく調べましたね。
こりゃ凄いです。
河瀬先生からお預かりした膨大な資料の中に、
特許関係のものもありますが、何せ整理しないと見付けるのも大変で。
近いうちに設計図なども含めてアップします。
若干話題から外れますが、シマ光学の永島基社長自らの考案になる実用新案です。

実公昭45-23470(実願昭41-75080)
『カメラ交換レンズに於ける絞り羽根の絞り口径を一定に調節する装置』(永島基)

=調整を容易化し生産効率を上げるもの。露出の正確さに徹底的に拘わった東京光学機械の設計流儀にも合致する。

実用新案については、工業所有権情報研修館で昭和42年以前の目録が開架状態になかったこと等から、現時点で詳細未調査です。
実用化せず流産した発明の例。実用化しなくて良かったと思える物ばかりです。


特公昭42-2990(特願昭39-55020)
『一眼レフレックスカメラ』(飯田久夫)
=ペンFのフルサイズ版を企画してみたら、マーキュリーとガンマを足して二で割って、縦にして巨大化したような怪物になってしまった【左、中】


特公昭43-005940(特願昭43-5940)
『一眼レフレックスカメラ』(今井実)
=ゼンザブロニカに、キヤノン・ペリックスのハーフミラーを押し込んだようなもの【右】
【承前、Rの時代まで】

特公昭28-2333(特願昭25-12418)
『一眼レフカメラに於けるセルフタイマー装置』(園部益男)
=レリーズボタンで動作するセルフタイマーは、トプコンが元祖だった

特公昭29-5996(特願昭28-2971)
連続して形状を変ずる渦巻状溝切切削装置(早船健次郎)
=樹脂製フレネルレンズ金型製造、『トーコーブライト』へ

特公昭29-2813(特願昭27-20666)
『黒色電気鍍金法』(野田善兵衛、服部武明、井上三郎、羽鳥辰雄、西間木宗雄)
=鏡胴内部の堅牢な無反射加工


【REのエレキ関係=永井氏の独壇場】

特公昭39-11300(特願昭36-24498)
『光伝導体を使用する等間隔目盛露光計』(永井虎雄)

特公昭44-8640(特願昭38-14618)
『等間隔目盛露光計』(永井虎雄)

特公昭44-1920(特願昭38-14442)
『光伝導体を使用する等間隔目盛露光計』(永井虎雄)

特公昭45-5829(特願昭41-69266)
『カメラの自動露光制御方式』(永井虎雄)
=ユニレックス(オート)へ

特公昭45-1159(特願昭39-68206)
『2レンジ露出計用光導電セルの電極切換接続方法』(永井虎雄)


※チャンとした製品を作っていたメーカーが生き残った訳で、そういうチャンとした会社は工作機械も内製していた次第。東京光学機械もその好例でしょうが、ツァイスならこの上にプレス部品に焼入れてアニールしたり、黒染めしてから切削したり。しかも戦前物の方が材質・工作共に良かったりしますね。

※ちと脱線しますが、トヨタという会社は設計よりも営業よりも生産技術部門が社内一偉い会社で、今日の世界的地位を築いたのであります。
「ミラーボックスにマウントまで組み付けちゃってから、そこを基準面にしてフィルムレールをフライスでひと皮さらう」技法ですが、日本光学はこれが出来たので、その後F初期型のフォトミック対応改造も同様に行ったとか。

でありながら、殆ど総てのニッコールの無限遠ストッパーの位置が若干オーバーインフに調整されているのは、予めボディ側の誤差を見たのか、或いは戦前のツァイスの教えを愚直に守っていたからなのかも知れませんが、解せぬところです(無限遠で撮るのは日中屋外のみ、従って絞り開放は実用上あり得ないから、被写界深度に納まって問題無いとはいえ)。

拙輩も「中古カメラを修理する」人間なのですが、フランジバック値はダイヤルゲージで執拗に攻めます。一眼の場合はピント精度も 1/30mm 以下まで追い込まねばならず、倍の手間が懸かります。
トプコンREスーパーの持病である、ペンタプリズムの劣化の修理をしました。
プリズムを固定しているモルトとともにプリズム塗装が腐るほか、トプコンREスーパーはコーティングの黒塗装がひび割れて剥がれる、他のカメラにはちょっと見られないようなペンタプリズムの弱さがあります。

市販のミラースプレーで再生するとミラー面の粗さが出て、一応ピント合わせは出来るもののファインダーが見えにくくなってしまいました。

蒸着は家庭では機材面からなかなか難しいので、銀鏡反応を利用してみました。
手順や薬剤の配合はYouTubeにアップしましたが、反応面のクリーニングを徹底することでかなり精度の高いペンタプリズムを再生できるようになりました。

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