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J's Bar / New Yorkコミュの燃え尽きた矢沢(後編)

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 俺、矢沢。どうだい、みんな元気に突っ走っているか?Hey,hey.1月ももう終わりだ。早いね。 俺、またバンコックに行ってきたよ。え?本当に仕事かって?当たりめーじゃねーかー。最近、疑われんだよなー、あっちこっちで。確かに、頻度が高くなってきてんだけどな。まあ、正直言って俺もどうせなら、プライベートで来たいと思うね。でも、なんかいつも出張で来た上にプライベートでもきたら、それこそ“はまってる”って思われちゃうかもな。

 話はキナバル山に戻すけど、山腹の山小屋について力尽きたのが3時近くだ。30分ぐらい椅子に座って微動だにしなかったかな。つーか、動けなかったんだけど。ようやく体力が少し回復したんで、チェックインしたよ。部屋はドミトリー式でね、アメリカ人のお父さん(ダディー)と娘のカップルと一緒だったよ。このダディー、前にも登ったことがあるけど、娘が登りたいっていうんでまた来たんだとさ。偉いねー、矢沢、感動したよ。俺は誰がなんと言おうと、もう一度登ろうなんて絶対思わねーだろうな。

 残りのスケジュールはすげーぞ。まずその日は山小屋に泊まって、翌日早朝2時30分に登山開始。それで、同じ山小屋に朝方戻ってきて休憩して、一気に下山するって計画だ。あまりにダイナミックすぎるんで驚いたね、正直。
 近くのテーブルに座っているヨーロッパ系の奴なんて、すでに缶ビール一杯キューッとひっかけて、顔が赤くなってたけど大丈夫かよ。自分の置かれた状況、把握してねーじゃねーかって思ったね。俺も喉から手がでるほどビールを飲みたかったけどね。矢沢、ぐっとこらえたよ。高山病でも引き起こしたらもともこうもねーからな。

 チェックインを済ませた後は、部屋で荷物の仕分け作業だ。まあ、持って行くのはカメラと服だけだからな。余分な荷物は部屋に全部置いていくわけだ。民主党の仕分け作業に比べりゃ、そりゃ簡単だ。(理屈も通っているしな)それで、作業が終わって、シャワーを浴びにいったけど、これが水シャワーで超冷たくねー。荒行の一種かと思ったよ。
 シャワーの後は飯食って、速攻でおねんねだ。就寝時間はなんと夕方5時半!でも、疲れているから、数秒で夢の中だったよ。よくさー、適度な疲れが睡眠を誘うっていうじゃない。しかし、矢沢は疲労困憊(こんぱい)だったからな、誘うっていうか、気絶しちゃったね(笑)
 2時に起きたけど。全然寝たりねーって感じだ。そのまま準備して1階に降りると、俺のガイドがしっかりいるじゃない。時間厳守だな。すごいやつだ。

 そして、俺たちは暗闇の中を登り始めたよ。
ヘッドランプが照らす明かりを頼りに、黙々と登って行くんだよ。道は相変わらず、上に延々と伸びているって感じだ。でも、見えるのは、数メートル先だけだからな。どこまで続いているのか皆目検討がつかなかったな。
 途中から岩肌の上を登って行くんだけど、ロープが設置されているからそのロープを掴んで登って行くわけだ。手袋を絶対持ってこいって言われた意味が判ったね。すでだったら、登れないだろう。
 どのくらいかな...暗闇の中、岩肌をひたすら登って行くんだよ。途中からロープを掴まないでも登れるところがあったんで、そこからは足を滑らせないようにしながら、一歩一歩踏みしめて登ったよ。後ろと前にはさー、他の登山客のヘッドライトが小さく見えるんだけど、まるで蛍の光のようできれいだったな。しかも、静寂と闇が支配する荒涼とした世界に居るわけだ。何とも不思議な感じだったね。どうだい、矢沢、結構繊細な感性もってんだろう。ただ、がむしゃらに登っているってわけじゃねーんだよ。3キロだから、2時間半以上歩いたかな。そして、ようやく頂上に到着だ。

 頂上は風がびゅーびゅー吹きまくって超寒いんだよ。しかも、夜明けまでにはまだ1時間ほどあるじゃない。しょがねーから、岩陰にうずくまって、ポンチョをかぶって寒さをしのいだよ。そしたら、急に眠気が襲ってきて、矢沢、その場でしばらく眠りこけたよ。寒さのせいかねー、雪山で遭難すると眠くなるっていうじゃん。それだったのかもしれないな。

 ようやく、空が白やんできたんだけどさー、やっぱり雲がかかって朝日が全然見えねーんだよ。それでも、遠くで雲の合間が赤くなってきてね、それだけでもきれいだったよ。残念ながら俺にとっての初日の出にはならなかったけど、久々に壮大な景色を拝めただけでもよかったよ。本当はさー、夜明けとともに1年の誓いを立てようなんて思ってたんだけど、疲れと感動で、矢沢下山するまで何も考えられなかったよ。
 夜が明けたら長居は無用。さっさっと下山開始だ。他の奴らも同じ考えだったみたいで、一斉に人が頂上から雪崩のごとく下に向かって行ったよ。
 同じ道を戻るんだけど、白日の下にさらされると、そこら一体は、まったくの岩肌だ。しかし、こんな所よく登ったね。やっぱり暗いっていうのが逆によかったのかもしれないな。

 帰りは今度、膝とモモの付け根に負担がかかって、だんだん足が言う事きかなくなってくんだよ。下山するのは早いんだけど、そのぶんしわ寄せが来たって感じだ。
 山小屋で休憩して、残り6キロを一気に降りるんだけどさー、俺のガイドのおやっさん、山小屋で使用したプロパンガスのタンクを下まで運べって言われて、タンク担いで降りてるじゃねーか。空っていっても、ありゃ相当あるぞ。有に15キロはあるだろう。しかし、逆に満タンのタンクを担ぎ上げて来た奴もいるわけだろ。はっきし言ってさー、人間業じゃねーだろう。それって。

 おやっさんがさー、タンク担ぎながら俺に向かって「山小屋で杖をレンタルしているから借りた方がいいよ、楽になるから」って言うじゃない。おいおい、俺を誰だと思ってんだって、「そんなものはいらねーよ」ってびしって言ってやったよ。 
 つーかー本当は喉から手が出るほど杖が欲しかったんだけどな。75歳がタンクか担いで下山する横で、30年以上若い俺が杖ついて歩いたらしゃれにならねーだろー。矢沢、またくだらない意地張っちゃったよ。損な性格だ。

 あと、4キロの地点ですでに足が言う事をきかなくなっちゃってね。膝関節がもうがくがくで足を制御できねーんだよ。足が棒のようになるってこういうことかってしみじみ実感したよ(笑)
しかし、そのそばを現地の人がさー、山小屋へ運ぶ食糧とかを担いで登って行くじゃない。おやっさんに聞いたら、背中にしょっているのは、山小屋で必要になる食糧なんかで、だいたい40〜50キロだっていうわけ。しかも、どう見ても20代ぐらいの女性もいるじゃん。なんか、矢沢、頂上で浮かれて、下山でひーひー言っている自分が恥ずかしくなっちゃった。
 おやっさん曰く、あいつらはさー、途中の山小屋まであの荷物を背負って3時間で踏破するらしい。帰りは1時間だ。登りは俺の半分の時間。そして下りは言うまでもねーな。しかも、その仕事を週7日続けているっていじゃない。矢沢、完膚なまでに叩きのめされたね。でも、それみて気合いが少しでたな。本当だよ。

 それで、ようやく1キロ地点にきたんだけどさー、もう歩き方がアシモみたいになっちゃったよ。そしたらやたらなげー登り階段があって、おやじに「違う道じゃねーか、行きにこんな階段なかったぞ」って言ったら、「ふっ、あったよ」って鼻で笑われたよ。そういや、ここいらは、入山してから鼻歌まじりで、快調に飛ばして、おやっさんに話しかけてた所だったのを思い出したよ。行きは確かに下りだったな。

 やっとゲートが見えて来た時は、うれしかったね。そして、ゲートの脇のベンチに座った瞬間、燃え尽きたよ。
 その後、バスでコタ・キナバルの街へ戻り。山で知り合った奴らと打ち上げでたっぷり飲んだね。山で盛り上がった俺たちの話はさー、夜通し尽きることなかったよ。いいもんだぜ、アウトドアは。

 それから2日経って、矢沢、ひどい筋肉痛に襲われたよ。まいったねー、年食うと時間差で出てくるからな。歩行速度が痛風の時と同じ、分速2メートルぐらいに落ちちゃったよ。筋肉痛から解放されたのはそれから1週間後だ。新年早々、いろいろ大変だったよ。結局、一番印象に残っているは、おやっさんの存在かもしれねーな。それじゃ、またな。よ・ろ・し・く

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