PBMの合間にTRPGもどう？コミュの【タイ縛】マギカロギア＊烏羽さん編まとめ

　9/1に行われた『日曜日よりの使者』烏羽さんがGMのマギカロギアの感想・まとめスレッドです。
　参加された方は、こちらに感想などお願いいたします。

コメント(5)

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　2013年9月1日、一日長い夏休みに烏羽さん作の「日曜日よりの使者」を遊んでまいりました。

PC①　森林・スバル（書警。”燃え上がる樹海”　たまさん
PC②　鉄笛・仙道（書工。”指揮者”　snさん
PC③　長尾・美和（外典。”祠の守手”　みゅー

　わたしのPCは長尾・美和。
　もともと祠を守る土地神で子供たちと土地を守ることを使命とする外典でした。
　シナリオはPCに即して対応する形で可変するもの。
　烏羽さんのギミックたっぷりです。
　繰り返す日曜日。
　日曜日よりの使者と名乗る書籍卿。
　PCも持つ秘密。
　と盛り沢山の内容でした。

　回す可能性はない、というかPCによって展開そのものが変わるので公開OKとのこと。

　5人の仲間。リーダー、メガネ、デク、チビの四人の子供と見守るミワコ。
　町のはずれの小さな祠の近くで五人はいつも遊んでいた。
　そんな幼年期の終わりに。
　忍び寄り運命を狂わせる禁書。
　それのみでは弱い禁書ながらその断章は狡猾に暗躍し立ち回る。
　10年前の思い出となくした記憶。
　錯綜する人間関係。
　今と繋がるあの日。
　触れたくない……だけど。今度こそ……。

　それぞれの絡み合う物語が美しく切なく。
　そして力強いものでした。
　その一助として美和さんも色々動いてみたりしました＾＾
　スバルさんの他者も自分も許すことのできない怒りも。
　鉄笛さんの自負と優しさも。
　全てが愛おしく美しく思いました。

　ミワコとして、美和として。五人の成長とこれからを見ていくことが喜びです。

　戦闘面では。
　はじめの手番で”指揮者”snさんが魔素の補充をしてくださったのでうまく回すことができました。
　美和も書籍卿と戦い相応の活躍をすることができました。
　構成は外典らしい、外典ということで。
　速読で咬傷、破呪。
　付録で騎士召喚、魔王召喚を使う構成です。
　咬傷でダメージを与えて攻撃で止め、という形で機能してくれました。
　最後は契約（はじめて使いました）も駆使しての止めをいただくことができ見事に魔法災厄を終息させることができました。

　私自身もかなり美和さんに入れ込んでおり楽しくロールをすることができました。
　これもマスターの烏羽さん、プレイヤーのたまさん、snさんのおかげです。
　ありがとうございます＾＾

[3] mixiユーザー 09月03日 23:02

　まずはシナリオ的な感想からー。

　PCの過去話をシナリオのメインに据える（しかもPC達の過去の姿をなかばNPCとして製作する）と言う、とほうもなく手間がかかるシナリオメイクに脱帽です。

　そしてシナリオまわしの、焦燥感を持たせる動きもお見事でした。PCにハンドアウトを持たせた上に、「時限で消滅するハンドアウト」を提示して、さらに「1サイクル目を何度も回す事になるかも知れない」「2サイクル目に行けるようになっても、1サイクル目に留まってもいい」と言う、プレイヤーへの選択をきっちり提示することで、どうなるか、の責任をプレイヤー側に持たせてくれるのは、楽しかったですし、同時にちくしょー根性悪ぃーと思いました。ああもうハラハラした(笑)。

　2サイクル目は「過去を見る」のがメインで、過去に干渉はできない、と言う構造から（もちろん当たり前なんですけども）、正直に言うと、サイクルが始まる前は「見てるだけってどうなんだろう」と言う不安はあったのですが。始まってみると、過去の物語が進行していくのと同時進行で、「この過去編の登場人物は、原題での誰に当たるのか」を推理しながら、ハンドアウトを開いていく＝プロフィールを解明していく、と言う、不思議な面白みがありました。最後の最後に自分（＝リーダー）が残った時には、いいよそれ開けなくて、って言いはろうかどうしようか、かなり悩みましたが(笑)。

　最後の戦闘は早めに終わった感がありますが、中途の展開のお陰でボスが強化されずに済んだ、と言う事でしたので、あれで良かったのだと思います。

　戦術的には、一回もメインで戦闘をしなかった、と言うのは想定外でしたが、事前に想定していた戦術（仲間に魔素を提供、援護で火力を強化し一気に押し切る、写本で仲間の使った魔法を映して召喚を確実に行う）がだいたい実行できて、かつ有効に機能させられたので、個人的には満足です。
　書工の面白みは、どんだけ支援できるか、だと思いますので。今回は作戦的なアドバイスもわりとできたかな、と思っているので、ちょっと嬉しく思っております。

　PCは、いくつかやりたいと思っていた要素、「音楽家のPC」（本のかわりに楽譜を魔道書に使う）、「アンカーに憎悪されている魔法使い」（アンカーは魔法使いから、わりと自分の意志ではなく被害を受けているのに、絆とか大事とか言うのはなにかうまく納得できない）、と言う部分が、なんとかかんとか盛り込めたので満足しています。ただメインアンカーの話は、他のPCに絡みづらいので、あんまり引っ張る事も気が引ける、と言う難点も。このあたりはなんとか考えたいところですね。

　ただ個人的には、ふだんと違う立ち位置、振る舞いのPCを考えていたにもかかわらず、シナリオの中盤ではいつもと同じようないじられ役に終始してしまったのは、反省しつつ、不満も覚えているところです。このあたり、今後本気で改善を考えていかなければいけない、と思っております。

　ともあれ、久々のマギカロギア、ギミック満載のシナリオで楽しませていただきました！　いやもうなんかほんと楽しかった。チビがメインの話でなんか作りたいと思うほどに。
　自分のやつもがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。
　

[4] mixiユーザー 09月04日 04:51

いつもの四人。
力が強くて決断力に富むリーダー。
頭が良くて何でも知ってるメガネ。
少し動きは遅いけど、気が優しくて本が好きなデク。
いつも元気なチビ。
四人はいつでも仲良し。
いつでも四人で遊んでた。

その日は小雨が降っていてリーダーとメガネとデクの三人の足に追いつこうとチビは少し駆け足だった。
小さな水溜りに足をとられてしまい転んだけれど、心配されるのが嫌でチビは声を殺してしまった。
遠ざかる足音に少しさびしさが広がって……
「大丈夫？」
そんなときにきれいなお姉さんが声を掛けてきてくれた。
「いつも四人で遊んでいるね？」
お姉さんはチビの手を引きながら他の三人の後を追う。
「うん！　お姉さんも一緒に遊ぼうよ！」
元気なチビの答えにお姉さんは微笑んだ。
「そうね、一緒に遊ぼう。私の名前はミワ。長尾美和よ」
「ミワコ！」
小さなチビはお姉さんの名前を大きく呼んだ。
少し違ったけれどお姉さんはうれしそうに笑った。
「おーい、大丈夫か？」
チビの転んで泥だらけになった服を見てリーダーが声を掛ける。
三人はチビがついてきていないのにすぐに気づいて引き返してきていた。
「……痛くない？」
ちいさな擦り傷を見て心配そうなデクにチビが大きくうなずく。
「で、この人は誰？」
メガネの言葉にチビがうれしそうに新しい仲間を紹介した。

いつもの五人。
小さな四人に大人が一人。
いつも微笑む女の人ミワコ。
五人はいつでも仲良し。
いつでも五人で遊んでた。

[5] mixiユーザー 09月07日 00:37

　遅くなりましたが、感想です。

　単刀直入に、一言でいうと、「このセッションに参加してよかった」です。
　ハンドアウトの段階で実験的要素と烏羽さんの気合いの入りようが伝わってくる意欲作。
　フタを開けてみると、ノスタルジックな部分に引きずられる感じで引きつけられるシナリオでありました。
　まさか。
　セッション中に、涙をこらえることになろうとは……。
　
　あれは2サイクル目。
　『かつての仲間たち＝過去のPCたち』の様子が映像で流れるという設定だったのですが。

　過去は変わらない。
　この後どうなるか知っているのに手を出せない。
　そんなもどかしさを抱えている中、過去の子供達の秘密が公開されて、ぼやけていた過去がはっきりと見えるようになって。
　あの瞬間が来てしまえば、いつもの5人の関係は壊れてしまう……！！
　だけど、あの瞬間は容赦なくやって来てしまい、現在ができあがった……。
　頭ではわかっていたけど、やっぱり切なかったなあ。

　そうして気持ちができた上での3サイクル目。
　過去によって現在がねじれたことは変えられないけれど、その現在をどうにかすることによって未来を変えようとする葛藤が生まれたのが非常に良かったと思います。
　かつての仲間たちを全員を救おうとしたリーダー＠鉄笛さん。
　そして、皆を見守るという姿勢を貫いたミワコさん＠美和さん。
　禁書（断章）に憑依されたチビとメガネ、二人を意地でも救おうとする気持ちの強さが彼らを救うことにつながり、いつもの5人がまた一緒になれた。
　良いエンディングを迎えられてよかったです。
　
　『日曜日よりの使者』という部分に関しては、『日曜日』という単語がある故に制限や難しい部分ができてしまったと思うのですが、シナリオでの日付9/1『日曜日』が終わることによって、いつもの5人の悲しい物語も終わるという構成になったのが良かったですね。

　私のPC、森林スバルに関していうと、過去の心の傷を癒し、前向きに成長することができ、PLとして非常に嬉しい結果となりました。
　snさん、みゅーさん、そして初期アンカー『尊敬するおじいちゃん・恒三』を演じて下さった烏羽さんのフォローのおかげです。
　自分のプレイスタイルの欠点の一つに、自分の仕事にいっぱいいっぱいで視野が狭くなり、他のキャラクター（PCもNPCも）を見ることができなくなってしまうというのがあるのですが、こういう姿勢は見習いたい、そして自分もできるようになりたいと感じさせられました。

　過去～現在～未来がつながっていることを強く感じる、非常に熱いセッションだったと思います。
　マスターをつとめて下さった烏羽さん、そして当日ご一緒したsnさん、みゅーさん、、ありがとうございました。

※P.S
　[4]のみゅーさん作の後日談もほろっときました……。
　

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