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日本語しつもん箱コミュの「動詞+なさそう」の用法について

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韓国で日本語を教えているものです。

韓国人の文法講師が、「動詞+そうだ」の否定形は、「動詞+そうにない」で「動詞+なさそう」は、文法上間違っていると完全否定をしています。

彼女が学生に提示した例文は、こうなっています。

 ○雨が降りそうだ
 ○  降りそうにない
 ○  降らなそう
 ×  降らなさそう

まず、「降らなそう」というのは、間違いだと思うのです。

そして、「降らなさそう」を文法上間違いなのに、ネイティブは多用しているだけだから、テスト問題には間違いで解答させないといけないという主張にも疑問を持っています。

前回にも「食べられなさそうです」で、トピが立てられていましたが、
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=25216064&comm_id=398881
皆さん、動詞・可能動詞に「なさそう」に文法上疑問をもたれていらっしゃいませんでした。そして、「なさそう」と「そうにもない」の使い分けを表示されています。

私もそのように考えているのですが、この「動詞+ない(打ち消し)+そうだ(様態・推定・判断)」の「動詞+なさそう」の用法を文法上正しいと説明している文法書を見せろということなのです。

文法書の中には、「Vマス/A・Na語幹+そうだ」の否定形

  :形容詞 +そうだはない・なさそうだ
  :動詞  +そうに(も)ない

と記載されているものは見つけました。動詞に「なさそうだ」が記載されている文法書をご存知の方は、お知らせください。

コメント(25)

 ネット検索してみたところ、同様の問題について、出典と用例を示した解答がありました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119514686


これは、用法にブレがある問題なので、日本語ネイティブスピーカにきいたとしても、容認性の判断はいろいろ違った答えが返ってくると思います。その韓国人の先生は、自分が日本語を学ぶ過程ではっきり「間違いだ」という知見を得たのでしょう。
 中年である僕には多少ぎこちなく響くけれども、若い人たちに全く違和感無くつかわれているとしたら、変わっていく言葉の一つの例といえるし、今後受け入れられていくのでしょう。
在りそうで、無さそうな日本語ですね。

現代的には、未熟な国語理解のままの口語表現になっているのでしょう。

〔用言否定形+さ=名詞化〕+そう(だ)=否定的推量・推測 で通用しているのでしょう。

分から なさそう・・・分からなさ そう

私には、受け入れられて行くというより、何か言葉の持つ伝わりや響きを失っていくようにも思えます。
(コメント3は削除し、ここに書きなおしました。)

各人の語感に差があるからこそ、文法書では避けて通っているのかもしれませんね。

G.T.O.Okuiman さんの例示された「分からない」は、「つまらない」のように形容詞化しているのかもしれませんね。
わたしも押しも押されもせぬ中年ですが、「〜なそう」「〜なさそう」にニュアンスの差異を感じます。

  (1) いくら説明しても、彼には[分からなそう]だ。
  (2) 説明したが、彼は[分からなそう]な顔をした。
  (3) 説明したが、彼は[分からなさそう]な顔をしている。

(1)は「今後わかるかどうか」といった動的なイメージ、(2)は意思的なイメージがあるのに対し、(3)は現在の状態の話者の観察です。
つまり(3)の「分からない」は形容詞化しているのではないかということです。

またわたしの語感では、「する」「くる」及び語幹のない一段動詞(着る、見る、寝るなど)の場合、「〜なさそう」でないと誤文に近い不自然さを感じます。

  しない  ○しなさそう  ?しなそう
  来ない  ○来なさそう  ×来なそう
  いない  ○いなさそう  ×いなそう
  着ない  ○着なさそう  ×着なそう
  見ない  ○見なさそう  ×見なそう
  寝ない  ○寝なさそう  ×寝なそう
  出ない  ○出なさそう  ×出なそう

あくまで評価はわたしの語感ですが、皆さんのご意見もお聞きしたいです。
19歳学生ですが、「さ」が入ると非常に気持ち悪く感じます。
なので失礼ながら、でくさんの挙げられた例は、私の感覚では○と×がまるきり反対になります。

形容詞「ない」→「なさそう」
形容詞「――ない」→「――なそう」
助動詞「ない」→「――なそう」


かと思います。



ただ手元の辞書には、形容詞の語幹が一音節の場合に「さ」を介して接続とあり、例に「よさそう」がありましたが、でも「濃さそう」とは言わないし「快い」も「こころよそう」とは言わないしなぁとも思います。

なんとなくですが、「良い」「無い」は「止す」「為す」の変化「よそう」「なそう」と被るのを避けているのかな、という気がします。「濃い」はぶつかる動詞がないからそのままなのかしら、とか。
無責任な思いつきですが……
トピ主さんのご要望とは違ってしまいますが、その講師のほうの主張を支持します。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112989636
(豊作さんのリンクとは別のものです)

で、わたしも、でくさんの○×とは逆に感じます。
皆さま、ご返答ありがとうございます。

私は、今年30歳です。文学部で言葉のもつ力や美しさに魅かれて勉強してきました。若い世代といえるのかわかりませんが、20代で勉強している時から、言葉の持つ伝わりや響きが変化し、失われていくことを残念に思っていました。

しかし、言葉は時代とともに捉え方に変化が生じていくことが常のことであり、文法上の容認性の変化過程にも関心をもっています。

今回も、そのような問題のようですね。韓国の大学に在籍している日本人講師と共にこの問題について話し合っていたのですが、「助動詞ない」が「なそう」になるか「なさそう」かになるか、「そうにない」に変えなければ正しくないのか、文法上の解釈は別にして、皆の語感が一致していました(28歳から45歳までの講師達です)。

今回の件で、関心はもっていたものの、実感としてネイティブの語感の移行ということや文法上の容認性の判断について難しさを感じました。

私の考えでは、語感からですが、それぞれの用法に差異を感じています。

 (1)これは古くなっているので、食べれそうにない。
 (2)これは古くなっているので、食べれなさそうだ。
 (3)質問しても、彼は分かりそうにない。
 (4)質問しても、彼は分からなさそうだ。

(1)(3)は、完全否定を感じて断定的ですが、(2)(4)は、否定が歪曲されているように感じます。 
 文法上の容認に抵抗を感じるかもしれませんが、「様態・推定・判断」に差異がでてくるので、ネイティブの語感としてこの使い分けを学生に伝えた方がいいと思っております。
7 2008年12月28日 10:08 NAMIMI さん
>(1)これは古くなっているので、食べれそうにない。
>(2)これは古くなっているので、食べれなさそうだ。

あの、確認なのですが、
ご自身の思う「ネイティブの語感として」ら抜きも是として教えてらっしゃるのですか?


>文法上の解釈は別にして
>文法上の容認性の判断について難しさを感じました。

ごまかされてしまったといえば言い過ぎかもしれませんが、
賛同意見は少なかったのに当初通り「〜さそう」ですかという気はしました。 (^^;)
(「〜そうにない」と「〜なそうだ」にニュアンス上の差異を感じることには同感ですが)

>まず、「降らなそう」というのは、間違いだと思うのです。

この部分だけでも、ここまでの(リンク先含む)回答をふまえての意見をお聞きしたいと思いました。
aoichan さん、文法上の解釈について言葉足らずで申し訳ありませんでした。

皆さんの意見を聞いて、文法上間違っていると認識いたしました。私の認識足らずです。

差異を感じるまで日常に使いこなしていたので、これも「表現のゆれ」に入るのだという驚きで、上記のような偏った返答をしてしまいました。

「雨が降らなそう」が文法上正しいか間違っているかは、正直まだわかりません。ただ語感に頼って言うのですが、「雨が降らなそう」という例文は、雨が降る・降らないにでくさんがおっしゃっているような意思的な感覚は入ってこないということからも、やはりおかしく感じています。「この子はもうこれ以上飲まなそうだよ。」などはしっくりくるのですが。

また、文法的に「動詞+なそう」は五段動詞だけで可能だとも聞きましたが、これもまだはっきり確認ができていませんので、コメントを避けました。語感的には、でくさんの挙げられた例でいうと、○×逆ではないのですが、×の中の一段動詞でも意志的感覚が入ってくるときに使っているのではと思いました。

ら抜き言葉の件ですが、是として教えることはありません。文法上間違っているため参考書などには「ら抜き」の例が載ってこないが、使っている人が多いので知っておくのがいいと教えています。

今回の件もそうですが、言語学を学んでいる学生たちではなく、日本で生活していくために学んでいる学生たちですので、文法上間違っているが多用されているもの・表現や言葉のゆれがあり多用されているもの(これは試験にも避けて出されないと思っております)・使い分けまでされている語感というものを提示して教えていこうと思っています。

文法上も間違っていないと思っていた「動詞+なさそう」でしたが、皆さんにお伺いしてよかったです。「文法書をみせろ」といういざこざは、ネイティブの先生と文法の先生との間でおきたことではなく、日本に滞在していた生徒とその先生とのいざこざでした。でも、私の中ではっきりさせたかったことですのでお伺いしました。この件で、講師として語感に頼らず一つ一つをはっきりさせていこうとあらたに思いました。ありがとうございます。

 もう話は終わっているのだが、正月中にちょっと考えたり、関心を持って調べたりしたことがあったので、覚えに記しておいた。そのままほったらかしにしていたのだが、やっぱりここにUPして残しておこうと思う。

 まず「ない」+「そうだ」の語順について。

I 形容詞/形容動詞+「ない」+「そうだ」は全く問題がなくOKである。その場合は「さ」入りが義務的である。
 そもそも肯定形の場合は、形容詞の活用語尾「−い」をとったルートに「そうだ」はつく。形容動詞は「な」「だ」をとった名詞相当部分に付く。

(1)今度の台風は大きそうだ。
(2)今度の台風は大きくなさそうだ。
(3)彼女は不安そうだ。
(4)彼女はそんなに不安じゃなさそうだ。

いずれの場合も「さ」抜きは明らかに間違いといえる。
 ところが「〜ない」で終わりながらも、それで一語と見なせる形容詞がある。思いつくままに上げると:

(5)つまらない、みっともない、だらしない、ふがいない、もうしわけない、なさけない たよりない、もったいない 、味気ない

この場合は、対応する肯定型、例えば「つまらない」に対して「*つまる」という表現は存在しない。「つまらない」がデフォルトの形である。この場合も、形容詞の名詞化辞「〜さ」を付けて「つまらなさ」として「そうだ」が下接する。

(6)今度の映画はつまらなさそうだ。

ところが、この場合は、「さ」抜きでもOKである。

 近代の古典を集めた青空文庫で「つまらなそう」vs「つまらなさそう」の使用例を調べてみたところ、「つまらなさそう」(「さ」入り)7例に対して「つまらなそう」(「さ」抜き)は30例であった。ちなみに漱石は「さ」抜き派であった。

(7)三四郎は、「なに母からだ」と、少しつまらなそうに答えて、封筒ごと懐へ入れた。
夏目漱石『三四郎』

もう一つ使用例の多そうな「情けなさそうな」vs「情けなそうな」を調べると、「さ」入り18例に対して「さ」抜き8例であった。つまりこのタイプの形容詞に限って言えば古くから「さ」抜きは存在していたことになる。
 「ない」が存在を表す動詞として用いられるとき、つまり「ある」「ない」の意味で使われるときは、「さ」抜きはおかしい。あるいはコピュラ文の否定辞として用いられるときも「さ」抜きだとおかしい。

(8)今日は元気がなさそうだ/*なそうだ。
(9)太郎は病気じゃなさそうだ/*病気じゃなそうだ。

(5)であっても独立して名詞句としてつかわれる場合は名詞化辞「さ」が義務的である。

(10)田中先生の授業はとてもつまらない。あのつまらなさをなんとかしてほしい。
(11)情けなさがこみ上げてきた。

 とはいえ、「つまらない」の「ない」は形容詞の一部であると理解すると、(1)のように「−い」を取り除いた部分に対して「そうだ」は付くので、「つまらな−」をステムと考えて「つまらなそうだ」でも文法にかなっているという見方もできる。
 僕の勝手な推測だが、「ない」+「そうだ」の語順もこの用法が起点になって動詞とのの組み合わせに拡張されていったのではないか。
 
II 動詞について
 前提として、文法と意味の対応について簡単に述べておく。

(12) 文法形式 動詞    >  形容詞/形容動詞 > 名詞
   意味  行為・動作 > 性質・状態   > もの・こと

形式と意味とは緩やかに対応しているが、その違いというのは連続的なものだし、一対一対応というものでもない。例えば、心理動詞や可能動詞は動詞の活用形を持つとしても意味は状態や性質に近い。同じ意味を持つものでも形式が変わることで意味の理解のされかたが違う。例えば「痛む」「痛める」はより能動的・意志的な行為・動作よりの意味を持つが、「痛い」は自然に起こるような状態として理解されるし、「痛み」は「痛みが取れない」のように「もの・こと」として解釈される。

 それで「ない」+「そうだ」の語順は可能動詞では問題ないといえる。「できる」「わかる」は動詞であっても意味は状態・性質に近い解釈も可能だ。さらに動詞可能化辞 -e- の入った可能動詞もそんなに悪くない。格表示パターンも「太郎は日本語がわかる/できる」のように、「ほしい」「好きだ」と同じ形容詞型を示す。

(13)a.太郎はこの問題ができな(さ)そうだ。
b.やりもらい表現はなかなかすぐにはわからな(さ)そうだ。
c.中級の学生はまだこの漢字は 書けな/読めな (さ)そうだ。

僕の語感では、「さ抜き」はあくまで「さ入り」の省略された形に映る。これは「つまらない」ほどは一体化されておらす、あくまで「動詞」+否定辞「ない」の形として認識されるからではないか。そして独立した名詞句としてもOKである。この場合は形容詞の名詞化の時とおなじく「さ」は義務的である。
 
(14)a.あのクラスの学生のできなさは目に余る。
  b.近頃の中学生の漢字の 書けなさ/読めなさ は問題だ。

 問題は可能動詞ではない、一般動詞の場合である。
 そもそも「ない」+「そうだ」の語順は書き言葉にすると不自然である。というかぎごちなく響く。話し言葉では、聞いたりするし、自分も使っているかもしれない。

(15)バチンコ屋で
  「この台出そうかな。」「いや、ちょっと出なさそうよ。」

でくさんの言うとおり、語根が一モーラの場合は「さ」入りは義務的である。僕の語幹では、「さ」抜きは明らかに間違いといえるほど不自然に響く。

(16)??「いや、ちょっと出なそうよ」

それで、でくさんが紹介した例(一モーラの一段動詞)でも「さ」抜きの方が自然という判定を聞いて僕は驚いた。というのも、書き言葉はおろか、若い人たちの会話でも僕は耳にしたことはなかったから。
 
 それでインタネットコーパスをみてみた。「出なさそう」vs「出なそう」のGoogle検索では、何万という例を返してきたが、ほとんどはターゲットを外していた。返してきた例のうち100例目までを見てみると、そのうち「出なさそう」は9例であったのに対して「さ」抜きの「出なそう」は1例であった。「寝なさそう」vs「寝なそう」では、同じ調べ方で、「寝なさそう」は2例に対して「寝なそう」はゼロであった。インタネットコーパスを見る限りでは僕の直感は裏付けられている。
 
 ちなみにネット上の用例の多くが、かなりカジュアルな文脈(例えば会話をそのまま書きとめたような文脈)で出てきていたので、やはり書き言葉では「可能動詞ではない一般動詞」+「ない」+「そうだ」の語順は避けた方が無難と言える。
 さて、他の動詞ではどうか。

(17)これ以上まっても書かなさそうだ。
(18)鳥人間コンテストをみていて、装備、人員とも貧弱そうなチームをみて
  「あれは飛ばなさそうだね。」

この場合、確かに「さ」入りが奇妙に響く。僕の語幹では確かに「書かなそうだ」「飛ばなそうだ」のように「さ」抜きのほうがしっくりくる。
 これはそもそも「書けなさ」「飛べなさ」が可能なのに対して「書かなさ」「飛ばなさ」というのがかなり不自然で、可能動詞ではない一般動詞をそもそも形容詞の名詞化辞「ーさ」で名詞化するというのにムリがあることに起因しているのではないか。
 
 それと「そうだ」は目前の差し迫った状況を表すことがある。

(19) 気分が悪い。吐きそうだ。
(20) あの木は今にも倒れそうだ。
(21) 雨が降りそうだ。傘を持ってでないと。

これに否定辞「ない」がつくと、ある目前にせまった行為や状態の変化はない、という解釈が生まれる。

(22)飲み会の帰り、泥酔した同僚とタクシーに乗り込んでしまった。他の同僚が、タクシーを止めて、おろして吐かせたほうがいいのではないか、との提案に、
  「だいじょうぶ、吐かなそうだ」

この場合も「さ」抜きのほうが僕にはしっくりくる。そもそも「吐く」「吐かない」という語は瞬間的な行為を表し、動詞的な意味を持っている。それに元々状態や性質を表す語について「もの・こと」化させる「ーさ」という接尾辞がミスマッチを起こすからではないか。
 それででくさんが先に挙げた例での「さ」入りと「さ」抜きの違いについて。
  
(23) 説明したが、彼は[分からなそう]な顔をした。
(24) 説明したが、彼は[分からなさそう]な顔をした。

(23)では「さ」抜きで、「分かる」という状態変化がないということが今目の前にあるという解釈を受けるのに対して、「さ」入りでは、「分からなさ」という名詞に「そう」がつづいていることで、より状態性が強調されて、目前に迫っている、目の前にあるという意味解釈がうすれる。「分かる」は、ある心理状態や可能態を表しながらも、同時に瞬間的な状態変化−−頭の中で電球がぱちんと点るような変化−−を表すことができるので、「さ」抜き「さ」入りどちらもOKなのだろう。
 「飛ぶ」などの瞬間的な動作の場合や「差し迫った」解釈が求められる場合ははっきり「さ」が奇妙に感じられる。

(25) 夕方の飛行機の予約を入れているが、朝から大雪が降り続いて、滑走路閉鎖で全便欠航になりそうな雲行きである。航空会社に問い合わせの電話を入れて、
  「今晩は飛行機はとびそうですかね。」
  「いや、どうも飛ばなそうですよ。」

(26)天気予報では雨と言ってたけど、どうも雨はふらなそうだね。傘は持ってでなくていい。

(25)(26)とも、「さ」を付けてしまうと、もともとあった目前に迫った行為や状態変化が「ある/ない」という意味合いが薄れてしまって、文脈がもとめる表現と合わなくなってしまうので「さ」抜きのほうが好まれるのではないか。
 
 


 数日前に、あるコミュで、下記のタイトルのトピが立ちました。
【「行かなそう」と「行かなさそう」】
 このトピとほぼ同じテーマで、非常に注目度の高いトピと思われましたが、残念なことに昨日トピごと削除されました。
 トピ主は答えを知っている素振りだけは見せていましたが、それを発表する気はなかったようです。それだけではなく、トピ主のミスリードによって、トピの最初のほうだけを読んだ人は、間違った知識を得た可能性があります。
 ほぼ全コメントのバックアップはありますが、とりあえずここにリンクを張るのは控えます。興味のある方はご連絡ください。

 このテーマに関する当方の考えは日記にまとめてあったのですが、あまりにも長いのでリンクを張ります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1301437559&owner_id=5019671
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1304254616&owner_id=5019671&org_id=1303997115

 結論だけを抜粋すると、下記のようになります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 結論を言うと、削除されたトピの「4」でリンクを張ったトピに書いたとおり。
【関連トピ紹介】12──「動詞+ない+そう」は「動詞+なそう」か「動詞+なさそう」か
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46807737

================================
 あえて主観を交えます。
【参考】から類推すると、
「ない+そう」の場合は「なさそう」
「動詞+ない+そう」の場合は「動詞+なそう」が本来の形(ただし「動詞+なさそう」も許容)
 になる気がします。
 そうなると、
「しない+そう」の場合は「しなそう」が本来の形(ただし「しなさそう」も許容)
 ということだと思います。
================================

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
13 2009年10月09日 18:51 tobirisu さん
>ほぼ全コメントのバックアップはありますが、とりあえずここにリンクを張るのは控えます。

トピックのアーカイブは共有財産ってことで、張っちゃっていいんじゃないんでしょうか。
むしろ、張らないと同じ話の繰り返しになってムダなような。
>14 aoichanさん

>トピックのアーカイブは共有財産ってことで、張っちゃっていいんじゃないんでしょうか。
 個人的にはそう思います。
 ただ、以前そういうことをやったらエラい騒ぎになったのはaoichanさんもご存じですよね。まあ、あのときとでは状況が大きく違いますが……。
 
>むしろ、張らないと同じ話の繰り返しになってムダなような。
 仮に、削除されたトピと同様のコメントがこのトピにも入るようならそうします。
 削除されたトピはご存じのとおり、元々は個人の主観を聞くアンケートだったので、前半部は読んでもあまり意味がない、と個人的には思います。
 後半はけっこうおもしろいコメントが多いのですが……。
ネイティブの勝手な解釈です。
たぶん、講師のひとは、動詞+そうだ←の否定で「そうにない」が正解だと言ってると思います。
降る+ない+そうだ →降らなそう?で○と言ってるのかな?

ただ、「降らなさそう」の場合、「降る」+否定の「ない」+「さ」+「そうだ(様態・推定・判断)」なんじゃないでしょうか?

この「さ」は動詞じゃないと思います。
たぶん、終助詞の「さ」じゃないですかね?
ネイティブは脳内変換で以下のように勝手に判断してると思います。
「降らないさ、そうだろう!」→「降らなさそう」

ちょっと偏見だとか言われそうですが、これだと講師の方が違和感を感じることへの説明ができます。
終助詞や間投助詞の「さ」には男性性の表現で使われているケースがあると思われます。
「やれないさ」、「戻ってくるさ」とか使っている人は違和感を感じないんだと思われます。
「やれないわ」、「もどってくるわ」とかを脳内で思っている人は、ここに「さ」が入ることに違和感があるのではないでしょうか?
だから、「降らなそう」を○にしてるんだと思います。
ネイティブの女性でもふだん「さぁ」とか使っている人は「降らなさそう」に違和感がないと思います。
 本題に関しては、「13」のコメントに書いたとおりだと思っています。
「〜すぎる」に関しても、ほぼ同様だと思っていました。
【「〜すぎる」の反対語は?】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1400545218&owner_id=5019671

 もう一度まとめます。

●「動詞+ない+そう」の場合は「動詞+なそう」が本来の形(ただし「動詞+なさそう」も許容)
●「しない+そう」の場合は「しなそう」が本来の形(ただし「しなさそう」も許容)
●「(動詞)〜すぎる」の場合は「(動詞)〜なすぎる」が本来の形(ただし「(動詞)〜なさすぎる」も許容)

 これが形容詞の場合は
1)一般の形容詞(たとえば「長い」)
2)語尾が「ない」の形容詞で「ない」を「ぬ」にできるもの(たとえば「つまらない」
3)語尾が「ない」の形容詞で「ない」を「ぬ」にできないもの(たとえば「せわしない」)
4)2音の形容詞(「よい」「ない」)
 で、分けて考える必要がありそうです。

・長い/長そう/長すぎ(「さ」は不要)
・つまらない/つまらなそう/つまらなすぎ(「さ」は不要)
・せわしない/せしなさそう/せわしなさすぎ(「さ」は必要)
・ない/なさそう/なさすぎ(「さ」は必要)

 ここまではわかっているつもりでした。
 先ほど、別件で調べものをしていて、下記のサイトを見て疑問が湧きました。
http://questionbox.jp.msn.com/qa3164710.html
「よい」の場合は
・よい/よさそう/よさすぎ
 でよいのでしょうか。
 ↑のサイトでは「なさすぎる」「よすぎる」が正解としています。根拠がいまひとつわかりません。
 そう言われてみると、「よさすぎる」ではなく「よすぎる」が正解って気がします。
 たとえば
「あの2人は仲が( )すぎて目に余る」
 当方の語感だと( )に入るのは「よ」です。「よさ」ではありません。
 こういうのが参考になるのかならないのか。
【「答えられなさそうな質問」という日本語は文法的におかしいですか。】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12109488717
 下記はわかりやすそうです。
【どっちの日本語が正しい? 似合わなさすぎ 似合わなすぎ】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11121317686
 ↑[21]の補足。
 わかりやすいのはリンク先の下記です。

【「知らなさすぎる」文法的に…】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/997445.html

 要するに文法的に正しいのは「知らなすぎる」。
 でも類似の形があるので、「知らなさすぎる」も使われるようになっているとのこと。
 こういうまとめでは強引でしょうか。
【「〜な(さ)そう」「〜な(さ)すぎる」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1922593970&owner_id=5019671

================引用開始
■動詞+助動詞「ない」
■形容詞
1)一般の形容詞
2)語幹が1音の形容詞
 あたりを覚えておけばいいだろう。
「しなすぎる」「見なすぎる」あたりは「サ」を入れたくなる。でも本来の形は、「サ」を入れない。
================引用終了
 どうやら、コメント[4]は全面撤回ということのようです。
【どれが正しい日本語ですか? 期待してた選手が棄】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11149242601
 このBAの説は初めて見ました。うーむ。
https://okwave.jp/qa/q9303649.html
===========引用開始
 質問の「騒がなそう」「騒がなさそう」は<動詞>「騒ぐ」の否定ですが、動的な属性が否定されれば静的な属性となります。それゆえ、「騒がない」という静的な属性の語幹に実体化、量的な程度を表す接尾語「さ」が付加され「「騒がなさ」と捉えられ、さらに推測の「そう」が付加され、「騒がなさそう」と表現されることになります。
===========引用終了

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