・OPEN SPACE STORY 「生きていると実感できる、その瞬間に気づいているか?」 就寝中、とつぜん呼吸困難に見舞われた。翌日、運び込まれた病院で前夜の事態を問われても記憶にない。 医師からは日々欠くことのできないクスリを手わたされ、学校さえ通えない日常が訪れることを告げられた。こうして自宅近所がすべてという幼少期をマ イク・バシッチは過ごす。 しかし進むべき未来に再び光りを当てたのは、母親が買ってきた1枚の板きれだった。 手に届く範囲内で完結していた小さな小さな世界から、想像するしか許されなかった広大なフィールドへ。 90年代、スノーボード がユースカルチャーをリードした時代には、そのムーブメントをになう中心的人物のひとりにまで至ることができた。トレンドシー ンからは姿を消した今でもスノーボードはやめていない。なぜそこまでスノーボードにのめり込むことができたのか? 昔も今も、滑 走している瞬間こそが生きていると実感できるからである。 本作OPEN SPACEで描かれるのは、これまで明かされることのなかったマイクの物語。スノーボードによって再生を果たした、 ひとりの男の実話である。
・マイク・バシッチ 神経系の病気から自宅療養を余儀なくされた幼少期を過ごしたマイクは、母親が買ってきたスノーボードによって活力を取り戻す。 地元タホを拠点に技術を磨き、プロに転向してからはコンテストやメディアの取材で世界を駆け巡る。1991年にはスノーボードウェアの241 (TWO FOR ONE)を設立。トッププロとしての座を自ら降りた後には、自由に世界の雪山をライディングしてまわり、近年では地元に裏山を購入。 AREA 241と命名し、フリーライディングとウェアのテストを繰り返している。スチール写真をはじめとしたクリエイティブワークも積極的に行い、 初の映像作品となった今作は2010 THE COLD SMOKE AWARDSでMOST INNOVATED AWARDを受賞した。