クッサイのがお好き（メロスピ）コミュのQantice / The Phantonauts

【曲名】
１ Bygones
２ Epic Fail
３ Hoverland

４ Phantonaut
５ Slayers' Jig
６ The Last Circus
７ Giant Of Embers
８ Swansong By Syphelia
９ The Gest Of Nekroxyter
10 Star
11 Mild Illusion
12 Hoverland (Instrumental) (Bonus Track)

【評価】

（４点）

【対象者】
Ｂ級クサメタラー

【レビュー】
フランスのシンフォニック・パワー・メタルバンドの2nd。
Voに最近色々なバンドに引っ張りだこのPellekを迎え，今作より日本盤デビューとなりました。
前作よりシンフォニックアレンジが濃くなり，さらにサウンドがゴージャスになったようですね。
そういう意味では前作を凌駕した作品を作ってきたということにはなるのですが，まぁ，なんと残念なことか，プログレ色が強くなってしまいました。
また，メロディラインを練りすぎたのか，メロディの質はさらによくなっている一方で，曲にメリハリは欠けるところが見受けられるようになり，「え？今のサビ？Ｂメロじゃないの？」と落胆してしまいます。
さらに，楽曲自体は４分台のものがほとんどで，前作と比較するとコンパクトになっているのですが，いかんせん展開が急だったりするため，ダレてしまい，実際の長さよりも長く感じられてしまいます。
それを加味しての４分台なのかもしれませんが。
そして，メロスパーが一番気になる疾走曲ですが，前作においては，疾走する曲はちゃんと疾走し，サビに最大の盛り上がりポイントを持ってきている基本スタイルを基に，要所をプログレチックな展開で曲を締めていた形となっていたのに対し，今作は，展開重視のためか，どうもサビに焦点が絞れていない気がします。
特に２曲目，３曲目はコンパクトにまとまった疾走曲ですが，上記のような問題点があるため，かなりもったいない曲になってしまっています。
メロスパー的に言えば，実力があるのがあだとなった１枚と言えるでしょう。
９曲目なんて９分近くあるけど，サビメロはいい線いっているので，これこそコンパクトにして疾走に固執すれば，良質な疾走曲になったと思うんですけどね。
前作を気に入って買うメロスパーはちょっと要注意かなといったところです。
どうでもいいのですが，俺はこのVoが嫌いなんですよ。
前任者の方が曲にあっていたと思います。

【Best Tune】
３曲目『Hoverland』

1stにありそうな疾走曲。サビメロをもう一捻りしてくれれば，アルバムの顔となる疾走曲になったと思います。

≪参考：まだありませんでした。≫