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クッサイのがお好き(メロスピ)コミュのKerion / The Origins

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【曲名】
1 Prelude
2 Time Of Fantasyハート達(複数ハート)
3 Black Fate
4 We Will Go
5 The Abyss
6 Angels Of The Last Hope
7 Dark Isle
8 Face The Beast
9 Ghost Of Memories
10 Resurrection
11 Requiem Of The Black Rose
12 Time Of Fantasy (Acoustic Version)


【評価】
揺れるハート揺れるハート揺れるハート揺れるハート揺れるハート揺れるハート揺れるハート(7点)


【対象者】
国内盤クサメタラー


【レビュー】
フランスのメロディック・パワー・メタルバンドの2nd。
本当は何枚か出しているので,「2nd」という言い方には語弊がありますが,前作からレコード会社より出ていますので,2ndと言っても差し支えはないと思います。
また,クサメタラーお待ちかねの疾走曲(2曲目)は,『The Last Sunset』というアルバムに収録されていたもので,その取りなおしなのか,あれがデモなのかは資料がないので分かりませんが,そのようなことから判断してもやっぱり2ndなのでしょう。
まぁ,そんなことはどうでもよくて,この作品がクサく疾走しているものかどうかということが一番の関心ごとなので話を戻します,というかはじめます。
かなり化けました。
というか,日本盤が出ないのが不思議なぐらいです。
ポーランドの「Pathfinder」が出るならこれは間違いなく出ると思うんだけどね。
しかもこのアルバムのレベルは,スピリチュアルビーストで扱われるようなちょっとマニア路線のものではなく,マーキーあたりから出てもおかしくないレベルです。
前作は,アレンジやクサメロのセンスは感じられたものの,疾走曲2曲ほどしか聴けたものではなかったのですが,今作はそのセンスが失われることなくそのまま活かされ,演奏技術,音質,その他様々な面で別格と言っていいほどのものになっています。
特に,クワイアアレンジ及びクワイアを「Fairyland」のPhilippeがやっているので,もはや一流の風格すら漂わせています。
まぁ,それがために,「Fairyland」の特徴が色濃く出てしまっており,女性Vo版「Fairyland」じゃん!と苦笑してしまう箇所が多いのは事実ですが。
そんな今作の完成度は,1曲目の高品質シンフォニックインストからの過去の焼きなおしである2曲目で実感できるでしょう。
「The Last Sunset」時にはなかった電子系の音色が少し邪魔な気がしますが,オープニングを飾る疾走曲としては,前作の2曲目のような「とりあえずビール」的なレベルではなく,まさに「お約束」という言葉がふさわしいです。てかちょっとどころじゃなくほんとに電子音色邪魔だな。
続く3曲目も疾走曲なのですが,アダムスファミリーっぽいフレーズがかなりそそります。ちょっと前に「Derdian」が3rdのタイトルチューンで同じようなフレーズを使用しましたが,あちらはイントロだけであったため物足りなさがあったのに対し,こちらはしっかりとサビでも出てくるのでかなり好印象です。
4曲目は人の歌声のSEから牧歌的な感じになりそのまま行くのかと思いきや,シャッフルリズムを経て,しっとり系のピアノが入り,サビではラプソお得意の牧歌パターンになります。途中の感想では「Ensiferum」っぽいアコギフレーズも出てきます。こうやって見ると統一性がないように見えますが,ごく自然に流れていきます。
そして5曲目で,やっと前作のようなコンセプトアルバムが故の長い曲が出てきますが,サビではクワイアを入れて疾走しますので,退屈と言う事はあまりないです。
ただ,こういう曲展開自体や男性クワイアの後にメインVoが出てくる手法が「Fairyland」で多用されるので,その意味では新しさはありません。
6曲目のバラードを挟んでの7曲目は4分を切る分かりやすい疾走曲です。サビも完璧です。
長い曲とバラードの後にこういう曲を持ってきてくれるとメリハリが付いて非常によいですね。
ただその後に控えているのが,デス声が混じる8分台の曲だったり,「Fairyland」にありがちな複雑な展開で押すパターンの曲や,9分を超える大曲なので,ちょっと息切れしてしまいます。
まぁ,本編最後の10曲目が大曲なのは仕方ないけど,もう1曲ぐらい4分〜6分台の分かりやすい疾走曲があってもよかったかなとは思います。
最終的にはケチをつけてしまいましたが,非の打ち所として挙げたその点も,いわゆるメロスピ全盛期時代の一流バンドの作品に対する「リスナーとしての要望」というレベルの話です。
現段階では,オリジナリティの問題とか一部の曲構成以外について文句を挙げる箇所はほとんどありません。
最近で言えばイタリアの「Ancient Birds」が聴ければ何の問題もなく本作を気に入る事ができるでしょう。
3,4年ほど前からメロスピ界は不作続きだという評判ですが,今年(2010年)にいたっては,「Derdian」,「Opera Magna」,「Rhapsody Of Fire」,「Imperio」に続く本作で,この後には「Azeroth」も控えているので,怖いぐらいの豊作だと言えると思います。
来年あたりはこの反動で飢饉になりそうだな。


【Best Tune】
2曲目『Time Of Fantasy』

お約束という素晴らしいルールは誰が決めたのですかね。

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