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いそ@明石のがん…コミュのがん始末記 

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わたしのがん体験記
                          ‘08−08−27
                   がんグループ「ゆずりは明石」月例会

食道がんの
摘出再建手術と
転移再発後の化学療法

                      明石市太寺
                          五十畑 榮
                          siso150310@gmail.com               
わたしのがん体験記

 注) このレポートは、医学的推敲を受けたものではありません。
    医科学的には不正確なところがあります。

〔I〕 症状と診断   = 診断 : 食道がん (摘出再建手術・転移再発)
    経過 : 慢性の胃炎(?)に、OTCキャベジンなどで対処。

07・04 近医にX線診断(胃の透視)を受ける。
【逆流性食道炎】の診断。
胃酸抑制剤処方。経過観察。薬効無し。

07・06・17 別の近医で胃カメラでの検査。
  
→ 永年の飲酒で胃潰瘍は覚悟していた。40歳ごろに「逆流性食道炎」の前科はあった。

【食道がん】の診断。食道下部内壁に噴火山状の病変。(モニター及びカラー写真で示される。)
即時、県立がんセンターに紹介された。医療センター、市民病院の3病院からの選択。

〔II〕 食道摘出再建術
 
07・06・18 県立がんセンター消火器内科で初診。
近医による、病周期【2期】の診断を知らされる。
(表紙の図) 0−4の5段階の第2期。
2期は、浸潤・転移なしの2A と浸潤・転移有りの 
2B に分けられる。2B で5年生存率20%とか。

【外科手術】と【放射線+抗がん剤治療】の治療選択肢の提示があり、患者本人が選択するよう説明があった。

07・06〜07 県立がんセンターで、精密検査をかたがた上記二つの治療法について外科・内科・放射線科それぞれの担当医から説明を聞く。

CT検査の結果、浸潤・転移無し(病周期2A)と診断。外科治療を選択した。

← 過去に、抗がん剤や放射線治療での副作用に悩んだ患者を目撃していたため、抗がん剤・放射線に対して抵抗感があった。
07・07・31 【食道亜全摘出再建術】、県立がんセンター消化器外科。

がん部位(食道下部)から遠くて転移の恐れが少ない上部食道を少し残して、食道を全部取り除いた(亜全摘出)。
胃の上部を食道の筒型に整形して、元の食道が有ったところ(後縦隔膜)で、残された上部食道と縫合して食道を再建した。
(むかしの友人二人も、同様の手術を受けて生還している。)

術後病理検査で、【病期1】 とされる。5年生存率 60%以上とか。

← 県立がんセンターでは胸腔鏡・腹腔鏡下での手術が可能とされ、肋骨切損などの手術侵襲が少なく手術後遺症が軽いことが、手術選択の決め手となった。(後述チェックポイント)

07・08〜 手術後観察に入る。
10時間に及ぶ手術は成功し、術後回復も想定どおり。
全3週間余りの入院加療で退院し、通院による経過観察となった。
上部食道と再建食道の吻合部狭窄を、内視鏡のバルーンで拡張すること数回。胃腸の機能低下激しく、体重激減。70?から53?。

〔III〕 転移・再発

07・12・28 CT検査の結果。
放射線科から『転移・再発』を疑うコメントと共に主治医に届けられた。
  胸部縦隔膜のリンパと肝臓。
主治医からは、2ヵ月さらに経過観察すると告げられた。この時は、すぐに治療に入らないのが不満だった。

→ 放射線科と直接話したかったが、それを依頼する雰囲気ではなかった。組織の縦割りを実感した。

このとき初めて、がんが【内分泌細胞】であり、「たちが悪い」と告知された。
食道がんは、扁平上皮細胞が一般的の由。「たちが悪い」の意味を訊ねたら、「転移しやすく再発しやすい」とのこと。

→ この「病理診断」は、07・07・31の手術中に行われていた。この情報を知らされていれば、術直後の放射線・抗がん剤治療を選択できた。
→ ある統計では再発食道がんの平均余命は、12〜18±6か月。

08・02・28 CT検査の結果、前回07年12月とほぼ同じ結果と告げられた。
治療方針としては、手術と放射線は治療選択肢には無く、抗がん剤治療が唯一の選択になると告げられた。がんセンター内科への転科を予測したが、外部病院への転医を勧められた。これを、がんセンターからの逆紹介と言うことを知った。

「内科はいま新たな患者を受け付ける余裕が無い」と言うことだった。

→ 得心がいかず、2〜3の情報収集をしたところ、この時期はがんセンター内の組織人事の移動時期に当たり、とくに内科は医師総数の削減などの決定があり、新組織が不確定で、新患者の入院受付はできていないということであった。

08・03 セカンドオピニオンの収集に走った。
知人・出版物・インターネットなど情報源を駆使した。下の3か所を選んだ。

〔IV〕 セカンドオピニオン

1)、国立がんセンター東病院
2)、癌研有明病院
3)、蕩蕩(セカンドオピニオン専門クリニック)
免疫細胞治療(標準外治療)

セカンドオピニオンの結果

標準治療について、国立がんセンター東病院と癌研有明病院では、ほぼ同じ見解であった。
【内分泌細胞】は食道がんには極めてまれで、出現率は1〜2%。
転移しやすい、予後が不良である。確認したところ「再発する」ということ。

肺がんの小細胞がんでのデータが良い CPT−11(カンプト)とCDDP(シスプラチン) を2剤併用する。食道がんでのデータは無い。
扁平上皮がんでは、他の抗がん剤の組み合わせで治療して奏功率は30%。
→ 奏功率 : がんの大きさが1/2になるとき奏功というそうです。

国立がんセンターからは、以下のコメントがあった。
抗がん剤投与は、最初は入院でやるが次からは外来で行う。4−6か月治療して、がんが消えれば経過観察するが、再び転移が出現することも有る。
(がん細胞が消えなかったときのことは聞き漏らした。わたしも、うろたえていた?)

兵庫県がんセンター消化器内科と神戸大学腫瘍内科を紹介された。

〔V〕 抗がん剤治療

08・03・27 県立がんセンター内科初診・入院。
上記2病院でのセカンドオピニオンは、県立がんセンター消化器外科の主治医に郵送された。同院内科への移転を外科主治医に強く申し込んだ結果、希望通り内科での初診となった。
「内科での予測される治療結果は、明るい希望ばかりではないこと」などを縷々聞かされた。後々、「これだけは言っといたよ」と説明責任を果たしたという備えのように聞こえた。
内科では、セカンドオピニオンと同じ治療方針を聞かされた。主治医は、わたしの治療期間についての質問に一言、「エンドレス!」と答えた。

3つのケースを考えて抗がん剤治療に入った。

ケース1、 がんが消える → 抗がん剤中断、経過観察に移る。
ケース2、 副作用で外来に通えなくなる。→ 抗がん剤中断。→ 緩和ケア
ケース3、 起き上がれなくなる体力消耗前に抗がん剤を止める。→ 緩和ケア

08・03・28 消化器内科に入院。
08・03・31 第1回抗がん剤投与始まる。

CPT−11とCDDPの2剤。約4時間。
? 吐き気止め・坑アレルギー剤
? (生理食塩水+セロトーン+デカドロン):20分
? 抗がん剤(ブドウ糖液+カンプト):90分
? 抗がん剤(生理食塩水+プリプラチン):90分
? 水分(スルデム):20分
内服薬:以下の薬を、水1000ml/日以上と飲む。一日一回の排便を促す。
? 重曹:毎食後・カンプトの酸性を中和する。
? ナウゼリン:毎食後・吐き気止め
? カマグ:排便状況にあわせて。便を軟らかくする。(軟便気味だったので服用中止。)

想定外の副作用無く、予定通り2週間の経過観察で退院。
外来化学療法室での継続治療となる。

08・04・14 第2回抗がん剤投与。第1回目と同じ。
08・04・15 退院。
08・05・02 第3回抗がん剤投与。外来化学療法室。
08・07・01 第7回目最終抗がん剤投与。
5回目ごろから副作用が強くなり、自宅ベッドで過ごす時間が大半となった。CTではがん細胞の大きな変化は見られず、血液検査結果では化学療法持続可能の分析数値であることから、主治医は「いま相談されれば続行を勧める」とのことであった。
← 抗がん剤を始める前に想定した3つのケースのうちの、第3のケースに当たると判断して、止めることに決心した。
← 県立がんセンターの看護師(主任/チーフクラス)の2人から、「患者さん自身の決断を支持します」と言われたのに勇気付けられた。

08・07・01 がん細胞への治療行為は止めにして、体調管理の加療に切り替えた。

? 抗がん剤治療開始直後に、県立がんセンターから逆紹介された近くの病院に係りつけ病院となってもらった。以前、外科から紹介された病院ではなく、2〜3の選択肢から選んだ病院。
? 大学病院での免疫細胞の臨床試験治療に参加したが、マーカーが合わず離脱した。

〔VI〕 現状と今後

現在の体調は、次の通り。
体力減退: 70?から48?へ。 (8/25現在52?)     
胸痛: 鳩尾を中心に胸全体。
← 起床時、食事後、長時間座位、歩行時など
食後胃鈍痛: 特に朝食時。
背中の筋肉痛: 長時間座位、悪い姿勢でのテレビなど。
継続歩行困難: 筋力低下、新肺機能低下。
食欲・便通・睡眠などは良好。

今後のねらい
? 体調管理を良くして、体力の向上。
? 知人・友人たちとの交流。
? 温泉旅行。
? 若干の社会活動。
? 緩和ケアへの備え。
? 臨床実験治療への参加も…。

チェックポイント 手術前に、判断を間違えて結論を早まったかもしれない。
【経過観察】と言う選択肢を除外してしまった。
★ ← 手術後病理検査で、病周期は2A期ではなく1期であった。
★ ← 同じく病理検査で、がん細胞が【扁平上皮細胞】ではなく、【小細胞に近い内分泌細胞】であった。

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