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関東川下会コミュの罪と罰

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先週の土曜のことだ。
ある事情から男四人で銀座八丁目の例のカラオケに行くことになった。

ここはクラブ帰りだったり、終電のがした男女、合コン流れのグループが多い。

案の定、402号室ではカプールがこれがこの世で最後とでも言っているかのように30分近くチューしていたし、
向かいの401では逆に男は酔いつぶれたのか、ソファに仰向けに寝ており、女は暗闇の中で、電話やメールだ。
同じ空間にいるものの空気は共有していない。
閉鎖された空間での男女の物理的な距離はイコール、心の距離だとも思った。

そんななか僕たちは女っ気ゼロのカラオケを楽しんでいた。
モチベーションは低いが、持ち歌を100%使うことができ、下ネタあり、眠けりゃ寝る、アニソンもある。
純粋に楽しむことを目的とした自分の家にいる感覚のカラオケだ。


しかし、女の子とカラオケに行く場合はその目的が大きく異なる。
歌うこと、楽しむこと、時間を共有すること、そいつらは目的そのものから、目的を達成するための道具に成り下がる。

言い回しをかえようが、情熱的な言葉を使おうが、芯にある目的は「チューしたい」
それ以上でもそれ以下でもない。
千の言葉で飾ろうとも真実からは逃れられない。
ゴールにチューのないカラオケなど、イマジンのないジョン・レノン。
クリープのないコーヒーまたはレディオヘッド、綾瀬はるかのいないおっぱいバレーだ。
カラオケ自体を楽しむのもいいだろう。しかし、ゴールの設定を誤ってはいけない。
楽しむことはゴールではなく、マイルストーンであることを認識しておく必要がある。

僕はそんなことを考えながら、友達のパンテラを聞いていた。


・・ところ、
僕らの部屋の前の廊下に白いワンピースをきた女の子がしゃがみこんだ。

ドアを挟んで彼我の距離は2mすらない。
通常、この距離は昼夜問わず相手に気付かれず凝視することは難しい。
しかし、僕らの側は暗く、相手側が明るく、瞳孔が目一杯開いている僕らには、彼女は丸見えだが、彼女には見えづらい。
また、彼女にとって部屋の中は完全に意識から外れていたのだろう。

座り込んでうつむきながら、電話していたとはいえ、このような特殊な環境でなければ同じ距離から見続けられれば嫌でも気付くはずだ。

「おい!見ろ!」

興奮気味に友人が言う。

足のすきまからパンツが見えていた。

僕達は宝物を見つけた。

彼女のワンピースも白だが、僕らがグランドラインの果てに見つけたのも白いワンピースだった。

通常は目に念を集中、いわゆる凝を使わなければ見れないものであるが、彼女は油断のあまり、隠を使い忘れたのであろう。
オーラの消費がほとんどなくそれをみることができた。

結局、彼女は十数分そのままの体勢で電話し続け、僕らはブエナビスタを堪能することができたのだった。


数時間後・・。


始発が走りだし、フリータイムが終了したため、三々五々グループが退出し始めた。

ワンピースの子が部屋の前を通りすぎる。
彼女の顔をみた友達が言った。

「あれはない。」

僕は彼女を見ていないが、どうやら可愛くなかったようだ。

僕達の落胆は激しかったが、一つの真実を見い出した。

パンツに罪はない。

コメント(1)

johnlemon195さんの作品です。

非常に文才があります。

続編期待してます。

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