損保の会コミュの～損保再編～　その一

三井住友海上ＨＤ・あいおい損害保険・ニッセイ同和損害保険

上記３社が統合に向けて交渉していることが２８日わかった。

年度内にも基本合意を目指す。

今回の３社統合の狙いは、業務の効率化で競争力を強化することだ。

なぜなら、昨今の金融危機や自動車販売の激減で、損保業界は縮小均衡の厳しい経営環境におかれているからだ。

統合が実現すれば正味収入保険料（連結）の合計は約２兆７千億に達する。

首位の東京海上ＨＤを上回る国内最大の損保グループ誕生となり、いっそう業界再編を促す可能性がある。

■損保業界再編の第１波

・・・９８年７月損害保険料自由化後、

損害保険料の引き下げ競争が激化し、一定の収益力の確保のため

０１年４月　あいおい損保誕生（大東京火災と千代田火災の合併）

０１年１０月　三井住友海上誕生（三井海上と住友海上の合併）

上場１４社は７社に集約された。

■０５年保険金不払い問題

この対応に各社は何千億もの経営資源の投入を迫られた。

一方、マリン・ＭＳはアジアなどに積極的に事業展開し、海外に収益源を求める傾向が強まった。

だが、損保会社にとって、国内の代理店販売が依然として主たる収入源であることは変わりない。

不払い問題による金融庁処分が一段落したこともあり、再び業界再編の機運が高まった。

■今回の３社統合の隠れたテーマ

・・・「あいおい損保と関係深いトヨタ関係市場の行方」

それは、縮小する一方の自動車保険では、囲い込みが重要になるから。

先に述べた通り、不払い防止の為のシステム投資が負担となってきた各社は、この分野で効率化を見込んでいる。

業界１位の損保が誕生すれば、損保ジャパンや興亜だけでなく、現在トップのマリンにも再編の機運が生まれる可能性がある。

つづく

（朝日新聞を参照）