セッションレポート＠白光コミュの【ＢＯＡキャスト】ハンニバル・ヴィスコンティ【後日談キャンペーン】

キャスト名：ハンニバル・ヴィスコンティ

Arcana：アングルス(過去)、アダマス(現在)、エルス(未来)
※エピックプレイなので変更あり

特殊因果律：覇王の落胤(過去)
　　　　　　大火焔竜の呪い(現在)
　　　　　　竜王の夢(未来)

「俺様はなぁ、哀れなガキの死体と馬鹿な竜の残骸の寄せ集めなんだよ･･･」

ブレーデル戦争の折、エステルランド王国を包囲すべく覇王ガイリング二世は有る存在と盟約を結んでいた。その存在とは『竜』。空を翔る翼を持ち、鋼の刃を通さぬ鱗に熟練の魔術師を超える叡智、そして気に入らぬ全てを焼き尽くす炎の吐息を持つ紅蓮大火焔竜【ロヴレンド】だった。

強大な力とそれに比例するかのような傲慢さを持ち合わせる火竜が、覇王との盟約の条件として提示したものは「貴様が持つ最も大切なモノ」。暫しの沈黙の後、覇王は己が陰から出した１人の幼子を火竜へと見せ、こう言い放った。

「国も民も貴様にくれてやるわけにはいかん。俺個人の持ち物で最も値の付くモノはこれだろう」と。

灰銀に鈍く輝く髪を持つ幼女を見た火竜は哄笑を上げ、目の前の殺戮者(えいゆう)の愚かさ(かしこさ)を讃えた。

「殺戮者に成り果てたモノが肉親への情を囀るか。良いだろう、その玩具は我のものだ」

自らの指を傷付け、そこから流れる血で幼子を祝福(穢)しながら、火竜は覇王との間に盟約が結ばれた事を宣言した。

魂まで染め上げた覇王の落胤は、火竜にとって特上の玩具だった。

財貨を運んで来る野盗を釣る為の疑似餌として使うも良し、火竜に囚われた振りをさせ愚かにも挑んでくる聖痕者を背中から刺させた時の愉悦、戯れに人の姿となって組み伏せ嬲るのも趣があるものだ。
肉体の成長を止め、何時までも盟約を結んだ時の姿を保たせる事で住処を訪れる覇王に己の行った所業を見せつける時など痛快の極みであった。

最期は、あっけないものだった。

忌々しい聖痕者どもによって深い傷を負い、貯め込んできた財貨、力、聖痕をの殆どを失いながらも火竜は諦めていなかった。山間の森に落ちるかのように舞い降りたその傍らには、唯一持ち出せた玩具の姿。コレがあれば愚かな人間を騙す事など容易い。傷を癒し、あの聖痕者どもをその魂の欠片まで喰らい尽くしてくれる。己が身体を愛おしそうに撫でる玩具を傍らに火竜はその野望を再び燃え上がらせていた。

瞬間、走る激痛。

身体から大切なモノがゴッソリと抜け落ちていく絶望感。
痛みに目を向ければ、逆鱗に硬質化した腕を突き立てている玩具の姿。
ゆらりと上がる視線。悲鳴と嬌声しか出させた事の無い口が動き、主人である筈の自分に告げる言葉。

「　く　た　ば　れ　ト　カ　ゲ　野　郎　」

その時火竜の口から漏れたのは、傲慢な哄笑でも自慢の火炎の吐息でも無く、悲鳴だった。

虫を潰すかのように叩きつけた爪は玩具を潰したものの、己が血と精を取り込み続けた事で強度を増していた棘とも言える腕はより深く喰い込み、火竜に致命的な損傷を与えた。

零れるように身体から空に昇る聖痕。音を立て地面に伏す巨体。誰にも看取られる事も無く、紅蓮大火焔竜の名を欲しいままにしてきたモノは死んだ。

･･････夥しい血が池のように広がり、欠けた月が微かに照らす中、震えるように立ち上がる人影。その髪の色は･･････。

tips.
・萌え？要素てんこ盛り系女子。逆にいまいち萌えない感ある
・一人称は「俺様」。カワイイだろォ？
・名前は映画「レッドドラゴン」の登場人物周辺から
・聖痕無しのガンギマリ幼女の死体＋紅蓮大火焔竜の素材＋貯め込んでいた聖痕からランダムで３つ＝こいつ
・自分が覇王の娘でも火竜でも無い事を知りつつ、両方がやらかしてきた事を償わなきゃと思い込んでる説あり
・普段は金髪。聖痕が共鳴するとパパ譲りの灰銀色に変化
・竜王の夢の呪い効果で、アクトが終わる度に他のキャストから忘れられるさびしんぼう

キャンペーン目標(暫定)
①贖罪の方法を見つける
②レナードの恋の相手を見つけてやる
③団長にバブみを感じさせ、オギャらせる