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セッションレポート@白光コミュの【N◎VA】とあるカブトの独白【閲覧注意】

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『原罪―peccatum originale―』アフターレポート






ただ、たいせつなひとをまもりたかっただけなのに

なんで、あんなひどいことをしてしまったんだろう



ガキの頃は、ただチカラが欲しかった。

喧嘩に負けない、自分の物を奪われない。そんなチカラが。


陸さんに出会って、少し変わった。

自分の意志を貫く為の、仲間を護る為のチカラを求めるようになった。


たくさんの人に支えられて、少しだけ強くなれた気がした。

もう自分は唯のガキじゃない。一人前のカブトなんだって、思い上がってた。


戦神と相対して、自分の矮小さを思い知った。

センリが攫われた時、一歩も動く事が出来なかった。


拳を交えた時、【強さ】ってヤツの一端に触れられたような気がした。

自分もあんな強さを手に入れたいと、我武者羅に行動した。


何時の間にか、何も持っていなかった心の中に、キラキラ光る宝物があった。

友人、家族、あるいはもっと大切ななにか。少しずつ増えていった。




何時も優しいけど、怒ると一番怖いセンリ。

普段は年上の余裕を見せているのに、たまにすごく可愛くなるかなで姉さん。

カブトとしての生き方を決定づけてくれたオリエ。

永い時を生き、壁にぶつかった時には辛辣だけど優しい助言をくれるフランマーズさん。

・・・そして、真音。



出会ったばかりの頃は、喧嘩ばかりしていた気がする。

お金より大切なモノなんて存在しないと公言して憚らない性格は、正直苦手だった。

自分がウェットだという理由もあるけれど、ニューロというスタイルも理解できない物だった。

何度もぶつかり合って、時にはキツイ言葉を投げつけられることもあった。


何時の間にか、真音が側に居ると安心している自分が居る事に気付いた。

不機嫌そうなジト目で見てくる視線も、辛辣な言葉も、調子に乗りすぎた時の御仕置ジャーマンスープレックスも。

みんな、彼女とのコミュニケーションの手段だった。

       
今思えば、一番『ありのままの』自分を表に出せたのは真音の前だったのだろう。


それなのに、どうして

あんなことをしたんだ



心身ともに疲弊していた

洗脳処置を受けていた

長時間の拘束でまともな判断が出来なかった


全部言い訳でしかない。


断片的な記憶の中で、そっと手のひらを包み込むあたたかさと、鋭い痛みをかすかに覚えている。

それ以外はまるで深い海に溶け込んでしまったように、渾然としていて思い出せない。


何処か十埜さんに似た男が、自分を化物と呼び、真音を酷く侮辱していた気がする。

普段なら絶対にその男を殴り倒していた筈なのに、次に繋がっていた記憶は真音に帰ろうとせがんでいる自分の姿。


帰り道で何を話していたのかさえ覚えていない。

気が付いたら、真音の家で夕飯の支度をしている自分がいた。


精神的な疲労からだろうか、真音は何処か体調の悪い様子でソファーに座っていた。

支度が終わった後、何時もの癖で隣に座る。


3人掛けの大きいソファー。真ん中に空いた一人分の隙間。


瞬間、潰れてしまいそうなほどの不安に襲われた。


切っ掛けはわからない

何を話していたのかも思い出せない


ただ、心の奥底からどす黒い感情が湧きあがってきたのだけはハッキリと覚えている。


【傷つくところを見たくない】

【誰にも渡したくない】

【ずっと自分のモノにしていたい】

【傷つけて良いのは、ボクだけだ】


気付けば、真音を組み伏せていた。


あたたかく、やわらかい体躯

不規則な呼吸

触れた部分から聞こえる心臓の鼓動

かすかに鼻をくすぐるあまい香水の匂い


歪んだ満足感が身体を駆け巡る快感。

何故今まで気が付かなかったんだろう?

こんなにも美しく、護りたい【壊したい】宝物が側にあったなんて。


瞬間、聞こえる拒絶の声。


真音の瞳には、紛れもない恐怖が浮かんでいた。


その瞳を見た時、わかった。


あぁ、自分は取り返しのつかない事をしてしまったのだと・・・。


チカラを欲していたのは、誰かを護る為なんかじゃなかった。

自分の欲しいモノを手に入れるのに、一番都合が良かっただけ。


人を護りたいという意思は、正義感や英雄願望から派生したモノじゃなかった。

自分の大切なモノが、他人に傷つけられたくなかっただけ。


人との繋がりを求めていたのは、ぬくもりや優しさを感じたいからじゃなかった。

その人の全てを自分のモノにしたいという、下劣な独占欲の発露だっただけ。


そして、真音を自分のモノにしたかったのは・・・



葵 伊織という器に入っていた【化物】の正体・・・狂的なまでの執着心を自覚してしまった時


ぼくは、きずつけなかせてしまったまねをそのままに、すべてから、にげだしてしまった



































やっべ、文章に起こして捏造分いれるとマジキチ度が赤丸急上昇ですわよ奥さん!(錯乱)

深夜のテンションでRPをした結果の大参事でしたが、これはこれで新しい価値観に目覚めたのでOKかなぁと。

このままクズ道一直線でも、なんとかクズから脱出するのもどちらも楽しそうなので以下続編。

コメント(1)

少女マンガだったら傷心のまねが別の男にたぶらかされて、奪い返したいけどそんな資格ないんだって鬱ってる間に色々あって取り返しがつかない何かが起こるパターンですね!
ワクワクしてきました!

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