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松山千春の会+心を癒す歌と音楽コミュのアルバム『再生』の意図

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 この二枚組のアルバムは、衝撃であった。一枚はまったくのカバーアルバムである。私が興味を惹かれたのは、加川良の「伝道」と岡林信康の「私たちの望むものは」である。
 千春が、足寄高校に入学して、最初の学園祭の前夜祭で、停電で真っ暗ななかを眼をつむって歌い、拍手喝采を終わったとたんに浴びた。その歌が「私たちの望むものは」であった。さらに、関西フォークが政治の季節が低迷していった時に、拓郎や陽水がメジャーになっていったとき、加川良の「教訓?」に強くひかれたことも千春の公言しているとおりである。
 では、それらのカバーアルバムともう一枚のベストアルバムとはどうつながるのか。
 ヒントはアルバムタイトルの『再生』にあると私は考える。千春は、デビュー以来一貫して、自分はフォークシンガーであると言いつづけている。自民党の大物としての鈴木宗男さんを応援している頃に、「体制としてのフォーク」といい、産経新聞社と連なる扶桑社の月刊誌にさえ登場し、大島編集長のインタビュー記事さえ登場した。
 だが、鈴木宗男氏が政界から追われて自民党を離党した時期。千春はなおも宗男氏を応援しつづけ、ついには自分の名曲「大空と大地の中で」をもじり、新党大地を旗揚げし、ついには宗男氏を当選させる。ここにきて、千春の真意は北海道足寄高校の先輩である鈴木宗男氏を応援することを通して、北海道の寒村といわれた郷土愛が動機であることを明確にした。
 千春は、関西フォーク以来のフォークの名曲をうたうことで、さらには自分の代表曲を歌うことで、自分がフォークを再び歌うことを宣言した。自分はフォークを再生するのだと。しかも、このアルバム『再生』のリリース以降、岡林はNHKにさえ出演して、現在の音楽の境地を披露してみせた。
 再生、それは千春個人の再生であるばかりか、かつて歌で世界を変えたピートシーガー、ボブデイランらアメリカンフォークに匹敵した日本のフォークを再生する試みでもあった。見事で壮大な叙情詩である。

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