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ワライアル★自己紹介よろコミュのKS12-8 そーた→ゼロテスター→オリナ

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はい!
みんなで頑張りました!

北海道、本州、九州と、日本を股間にかけたチーム
「サイドギャザーでビートゥギャザー」の作品です!
ぃよろしくお願いしまーす!



★ゼロテスター

「山へ行こう。次の日曜」
ショッキングピンクの文字が目に飛び込んでくる。
よく見ると色あせた観光案内が、百円投入式で赤い筐体の十四インチテレビの隣に、一センチほど積んである。
もともとは旅館だったのだろう。

開け放たれた窓の外には石庭。
個室に通されてすぐに、仲居さんにチップを渡しがてら
「クーラーは切ってしまってください。それと出来れば扇風機を」
と伝えてあるので、もうじき同時に注文した「キンキンに冷えたビール」と一緒に
昭和の風がやってくるだろう。

ほ。
もう廊下にカチャカチャと、ビール瓶とグラスの仲良さげな音と
スリッパのパタパタ乾いた音が響いてる。
「失礼しまぁす」
カラッと襖をあけて、額に汗を滲ませた仲居さんが深くお辞儀をしながら、
後ろについてきた見習いらしい若い娘さんを先に部屋へ通した。 美人だ。
「(つ+ぴ)んく色しかなかったのすハア」
扇風機を私に向けて置き、コンセントを抜き挿し抜き差ししながらその見習いさんは言った。

津軽弁では「ぴ」の発音に「つ」が半分入り
「地元の人しか上手いこと言えないんですよ」
という話を先週の青森出張の際に聞いていなかったら、
無駄に気を使ってあいまいに微笑むだけだったろう。

「いいんですよ何でも・・・」
言いながら扇風機をみると、パステルピンクのボディーはいい。
だけど黄色と紫の羽が交互に二十枚くらいついている。

・・・キティーちゃん。いや、ガイキティー

猫的なキャラクターがスイッチのところにあったので、
気取って胸でつぶやいたらニャロメだった。
いろんなとこが尖っているわけだ。

「お客さん、注文お決まりですか?」

仲居さんは当たり前のように私に尋ねる。
しかし、扇風機のスイッチを入れた見習いさんが、
伏し目がちに中途半端なお辞儀をしてすり足で戻ろうとするのを見ると
「待で!」
と言うや否や、その見習いさんの和服の胸倉を引っつかみ、
思い切り引っ張った。

「キムへギョン!」

猟奇的な叫び声がしたかと思うと
歯磨き粉のチューブを強く押すアニメーションのように
見習いさんの白い乳房が片方、私の目の前に突き出された。

「やんだハァ・・・」

見習いさんは両手で顔を隠して恥ずかしがり
仲居さんは得意気に
「Jカップですわ!」
と言うと、これまた両手で顔を隠した。

せっかく二人とも顔を隠しているので
私はたっぷりと唾液に潤った口をあんぐりと開け、見習いさんの乳頭全体を口に含み
肺を使って強く吸った。

なぜそんなことをしたのかわからないが
漏れる空気のせいで
「るばー・・・すばっぽん!てぃりゅりゅりゅ・・・」
などの音がして面白い。
さらにその状態のまま、手をどけた仲居さんと目が合ってしまったので
「いい塩加減の乳首が喉の奥まで届いています。ご実家のご両親様にもよろしくお伝えください」
と眼で言っといた。しっかり伝わった。

「注文、お決まりですか?」

仲居さんは何ごともないかのごとく、私に尋ねる。
ふと、見習いさんの顔を白い乳越しに見上げると、
頬を赤らめて震えている。 かわいい。

はぽぷ。

私は乳から口を離し
「おススメはなんですか?」と聞き返す。

「はい。やはり女郎うなぎですかね」

「ではそれを」

女郎を「じょうろう」と発音するのが気になったが
「揉んどきますか?」と眼で言ってくる仲居さんの視線の方がもっと気になる。

私はこれまた
「いいえ。それよりさっき、喉の奥でのいやらしい音が自分の鼓膜に響くのに興奮しました」とウインクで伝える。
一言一句まで完璧に伝わった。

私は震えが膝まで降りてきた見習いさんの乳房を、自分のまぶたに押し当てる。

冷たくてあったかくて、気持ちいい。

仲居さんは納得したように深くうなずくと、見習いさんの頭を優しく撫でながら、
二人でじくざぐに部屋を出て行った。

私はちょっと乱暴に、水滴の滴るビール瓶を掴むと
一口、ラッパ飲みをした。

そして先ほどの観光案内のしおりを 手にとってみる。
緑が滝のように見える写真と、ハイカーらしい人々の姿。
裏を見るとコピーの続きがあり

「自然落下より速いロープウェエイ!ウェイ!ウェイ!」
と書いてあった。

登るのか落ちるのかが気になったが、そのパンフレットの一角に、
この店と「女郎うなぎ」の歴史的なものが あるのをみて、私は目を閉じた。

歴史なんかどうでもいい。
セックス以外のとき
女郎が中にうなぎ飼ってたんだろ。

・・・それだけでいい。なんにも言うな誰もいないとか言うな。

窓の外からはどこからともなくラジオの声が聞こえてくる。
従業員控え室の窓が開いているようだ。
どうやら「思いっきり!生電話」をパクった「思いっきし!性電話」というコーナーらしい。

耳を澄ますと

「結婚して三十年になる夫がいるのですが、夜の営みの声がヨーデルみたいで、いえむしろ本式のヨーデルでご近所さんに恥ずかしい。それが気になって絶頂に達せないどーすんのこれ!」

という相談内容だった。

★オリナ

ヨーデルって・・・下のお口からもさぞ よー出るんでしょうねー!!」

相談に乗る気などさらさらないのであろう、
クリスペプラーのよく澄んだ声が耳についた。
いや、もしかしたらジョンカビラなのかもしれないが今の私には
どちらでもいいことなのかもしれない。


私は背広の胸ポケットから少し皺のついたセブンスターを取り出した。

すー・・ふぁー

大きく深呼吸をするように煙を吐き出す。

ビールを口に少し含みクチュクチュと遊ばせながら
今晩、この辺りで宿をとろうか。
そんなことを考えていた。

自然落下より速いロープウェーというものに興味があるし
何より先ほどの塩加減は、目を閉じ反芻すればするほど日帰りにするには惜しい。
そう思わせた。

天気次第で、誘ってみるか・・・
明日行ってくれるだろうか、私と、一緒に。

凄まじい速さのロープウェー。
味わったことのないGの中で見習さんの乳房は一体どんな動きを
するのであろうか。

股間がズキズキと疼くのを甘く湿った酔いの中で感じていた。

「晴れたらいいね。」

私の股間からそう聞こえたように感じたのは
気のせいだろうか。

「腫れたらいいね。」

だったのかもしれない。



そんな思いに耽っていると、何やら慌ただしい足音が部屋に近付いてきた。


「失礼しやっっす!」

ガラっと襖を開けて入ってきたのは・・・・・

★そーた

あ、ハエだ。
一匹のハエが侵入してきたようだ。


って…


おいっ!


ハエが「失礼しやっす!」とか言うと思うかい。
足音だって、襖を開けたってことだって。
ツジツマが合わなくなっちゃうことはヤメテーって言われてるでしょっ!
こーゆーところをテキトーにやるとわけわかんなくなるぞ。気をつけよう。

んで、なんだっけ。
自分にツッコミを入れるよーに、灰皿に目を落として人指し指でぽぽんっとやってみた。

「ファックファックこんにちはーっ!

なーに独りでゴチャゴチャしゃべってんのさー。相変わらずだな。この同窓会なんなんだよ、まだお前しか来てないのかよ。」

懐かしい顔がそこに。
小学校の頃と変わらない笑顔だ。

「あーっ。久々だよなぁ〜。
ファックファックこんにちはーっ!

うん。
てか、誰だっけ?」

「シンゴだよ!シンゴ!
わかんないのかよっ?
まぁ俺転校生だったからな。
印象薄いかもだが。」

「いやいや。わかってるって冗談だよ。」

シンゴな。私たちは特別仲が良かった。
一緒に謎の若手噺家『月亭生殖器』の落語を聞きに行ったりしたな。そうそう。コイツとは同じ班で一緒に山に遠足に行ったっけ。

班の名前を【日本全国ちんこぶらり旅】にしたから、女子たちが嫌がって結局ほとんどふたりで登ったんだっけ。

嫌がって?
違う違う。
俺たちに憧れすぎて、女子たちは恥ずかしくて一緒に行動できなかったのさ。
どいつもこいつもアソコが篤姫ってわけさ。

ポージティーブシンキンッ♪

あれ?
せっかく楽しかった遠足の思い出話したいのに、
シンゴのヤツなんかボケっとしてるよ。
なんてゆーか、性器でもしゃくれてんじゃねーのかと思えるほどの暗さだ。

これはいかん!

元気づけてあげねば!

いいことを思いついたよ。
私は、傍らに置いてあったうなぎの山椒が入った容器で、自分の恥骨をぽぽんっと2度3度叩いてみた。

叩いて?
いや、もはや奏でていると言ったほうが正確だろう。

コツン コツン コツッ コツッ コツッ
なんだ?
このリズミカルなかんじは?

なんだーー!
この奏で方はなんだーー!
そう。それはーー…


★ゼロテスター

ポリリズム。

ついに恥骨でテクノを演奏できるようになったのも、すべてシンゴのおかげだ。

そんな私達も今年でついに五十の歳を迎えるわけだ。
おっと、そろそろ宴会場の方で準備が始まるようだ。

シンゴ。
最後まで連絡先がわからなくて
案内の葉書を送っていないのはお前だけだというのに、
なぜ一番乗り。

あ、泣いちゃってる。

「そうそう!あの遠足の時のさあ、お弁当、覚えてるか?」

ぱっと光が差したようにシンゴが顔を上げた。
笑った顔の方が可愛いといえば、シンゴかキャンディス・ホワイト・アードレーに決まってる。

「もちろんだよ!運動会の時も同じお弁当だったんだよ!・・・そっか、その頃僕はもう違う学校だったね・・・」

シンゴは遠足当日、背中に背負ったリュックサックなんか比べ物にならないほど
巨大な荷物を持ってきていた。
荷物というより、棺おけにタイヤがついてるというのが正確な表現か。

結構な斜面も、シンゴは棺おけについたロープを懸命に引っ張って大汗をかいてたっけ。
私もあの時は子供だった・・・


「シンゴくん!その荷物?くるま?って何が入ってるの?」

「お弁当」

「ええーっ!うっそだあー!見せてよー!」

「ダメ。ふ、ウフ、腹持ちはね、いいの」

「どんなお弁当なの?」

「にょたいもり」

小学生だった私に「女体盛り」の意味がわかるはずもない。
結局お弁当の時間に、シンゴは一人みんなと離れて食べたので
中味を確認したものはいない。

「シンゴ、あの日あの大きな棺おけ車、いやもうお弁当箱としよう。には、本当は何が入ってたんだ?」

「お母さん」

「そうだったのか・・・」

じゃねーよ!!
遠足にガチで女体盛り持って来る小学生なんて
埼玉にはいねーよ!
東京は知らない、けど・・・。

「ほんとう」

シンゴは懐かしそうな顔をして天井を見上げた。
その横顔に刻まれた深い笑い皺をみて、私は一瞬胸が詰まった。
歳をとった。
私も、お前も。

「だって帰りみち、僕手ぶらだったでしょ。
お母さん電車で帰ったんだもん。お弁当箱は宅急便」

私は妙なリアリティーをもって迫るシンゴの言葉に
体が震えた。
ガクガクじゃなくて、コラーゲンっぽい感じで。

そして思い切ってこう聞かざるを得なかった。

「盛ってあったのってさあ、やっぱし海の幸系?」


★オリナ

もちろん!!カンパチは欠かせないよ。
 あとやっぱりアポロ。
 歩いたら甘いもの欲しくなるからね。」

アポロ・・・・おいしいよね。
コラーゲンっぽい体の震えがとまらない。

「でもたまにアポロと間違えて違うものつまんじゃうから
 あんまりおススメはしないけどね〜。」


一体なにと間違えたのだろう。

しかし、昔と変わらない、話していると白い泡が端の方にたまってくる
シンゴの口元を目の当たりにするとそれ以上私には何も聞けなかった。

「そうか、似てるもんな。」

「うん、似てる。ふふふ。」


口の端に泡を蓄え、シンゴは笑っている。
つられて私も笑った。温かい空気が二人を包んでいた。




「失礼します。」

さっきの見習さんだ。
足りてなかった座布団を何枚か運んできたようだ。
私と目が合うと少し恥ずかしそうに、うつむいた。

何て話かけようか、私が躊躇していると
シンゴが先に声をかけた。

★そーた

「僕ねぇー、思ったんだけどねぇー。
あなたってば、ファーストキスよりフェラが先ってかんじの顔立ちだよねぇー。」

見習いさんはビクッとしたあとガックリと大袈裟に肩を落としてうつむいた。
図星だったのか。

シンゴはニコニコしてさらに続けた。
「そしてさぁー。今じゃもう立派なストリートファイターって貫禄だよぉー。性器と性器のリアルファイトの!」

「や、もはやその面は達人レベルのそれ!少林セックスまであるよねぇー。」

ありえない体位が私の頭の中に浮かんでは消えた。

そして、さっきまであれほど心惹かれた見習いさんが急に滑稽なモノに見えてきた。

「コッケーーーッッ!」

私は鳴いてみた。

少し胸の中が爽快になった気がした。

そんな僕を見て、シンゴはやっぱりニコニコ体をゆらしてる。



そろそろ小学校のみんなが集まる時間だ。

僕らが異常に早く到着したのは、
僕らが同窓会をそれだけ楽しみにしていたのは、

きっと僕ら、他のヤツよりもなにか早くあの頃の空気感を取り戻したいっていう欲望が強かったからなんじゃないか。

廊下の香り

運動場の水溜まり

花壇のチューリップ

図工で作った三角木馬

理科の時間の先生の
ミトコンドリャアアアアーーッ!
っていう気合い。

夕方の国道前立腺の景色。



私はみんなが到着する前にシンゴに伝えたいなと思った。
「山へ行こうよ。次の日曜…とは言わないけどさ。近々、ね?」

シンゴはニコニコして体を揺らしていた。

これは
「オッケーだよ。
班の名前は何にしよーっかねぇー。」
のサインだ。



班の名前は…、


そうだな、



ゆっくりふたりで決めようかな。



【ア○ルでピンポン玉をとばす】
とか提案してみよっと♪



〔おしまい〕

コメント(11)

挿絵がより臨場感を漂わせて素敵です!
一票!
んゴッ!!チーム名からして堪りません。
>どいつもこいつもアソコが篤姫ってわけさ。
そして上記一文で見事やられました。
一票!
最近よく三角木馬というワードを目にします

流行ってるんですかね?



一票ぴかぴか(新しい)


そうりゃぁ〜!今日は、活きの良い1票が入ったよ〜!!持ってけ〜!!!

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