巨匠ピアニスト讃コミュのベルマン讃(訃報)

ラザール・ベルマン(Lazar Berman｡1930～2005年｡旧ソ連。ラーザリの表記あり)

豪快なフォルティッシモの和音、曖昧さ皆無の圧倒的な超絶技巧、濃厚なロマンティシズム…。往年のヴィルトゥオーゾの巨匠が2/6にフィレンツェの自宅で亡くなりました。享年74歳。
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/02/08/20050208dde041060052000c.html
4歳で公開演奏をおこなう神童で、1956年のリスト国際コンクール優勝、その後ソ連国内でのみ演奏活動をおこない、西側には伝説のみが流布しましたが、1963年のリスト「超絶技巧練習曲」のメロディア録音が1970年代後半にようやく欧米日本でリリースされ、ようやく国際的に活躍するようになりました。
レパートリーはショパン・リストを中心にしたロマン派で、前述のリスト「超絶技巧練習曲」「巡礼の年･全曲」(ＤＧ)を筆頭に、協奏曲ではリスト2曲(ジュリーニ)チャイコフスキー１番(カラヤン)、ラフマニノフ３番(アバド)など、独奏小品集ではロマンティックリサイタル(リストのシューベルト歌曲「辻音楽師」､シューマン･ソナタ2番ほか)、札幌ライブ(ベートーヴェンのトルコ行進曲が凄い！）などが知られています。
あなたのお好きなベルマンの名演・名盤をお教え下さい。

コメント(11)

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[1] mixiユーザー 02月10日 15:49

え、ラザール・ベルマン亡くなったのですか。ベルマンは吉田秀和氏の評論で知り、ラフマニノフの三番のコンチェルトをレコードで聴いた覚えがあります。晩年は演奏活動より、指導者として活躍されたのですよね。残念、びっくりしました

[2] mixiユーザー 02月12日 15:28

マークさん
ベルマンのラフマニノフのピアコン３番は強靱ながらロシアっぽい印象でした。リストなどとあわせて協奏曲録音など追悼盤として改めてＣＤ化してほしいですね。

[3] mixiユーザー 02月12日 20:43

トピのジャケットの写真はリスト「超絶技巧練習曲」で指折りの名演ですが、ＬＰ時は２枚組で「スペイン狂詩曲」なども入っており、これらの小品はＣＤ化で削除されてました。全て名演だったのでＣＤ化を待ち望んでいます。録音はあまり響かないスタジオ録音なんですが、それがかえってベルマンの技巧の細部まで聴ける点ではケガの功名のような感じです。

[5] mixiユーザー 02月13日 21:50

はしけんさん。初めまして。
ベルマンはデッカ･メロディア（上記）のほかセブンシーズ（熱情ソナタなど）の録音だけしか持ってないので、カーネギーやライブ盤は知りませんでした。他にどんな曲を弾いてるんでしょうか？

[7] mixiユーザー 02月14日 09:17

また巨匠が逝ってしまいましたか。。。
やはり超絶技巧が凄かった。
リストのソナタも中々大きな演奏で、メフィストワルツの１番がロマンチックで豪快な演奏、良かったなぁ。

[8] mixiユーザー 02月14日 10:49

はしけんさん
わざわざポスターの写真までありがとうござります。ベルマンのレパートリーはけっこう広かったんですね。ぜひ聴きたいです。そういえばラフマニノフの協奏曲はＣＢＳレーベルでしたね。

ご機嫌よう！風！さん
リストのソナタやメフィストワルツも豪快な演奏でそうでした。改めて追悼盤として録音集成をＣＤで出してほしいものです。

[9] mixiユーザー 05月22日 22:48

先日リストやチャイコフスキーの協奏曲（ＤＧ）を聴きましたが、独特の個性があり聞き応えがありました。
さて来月発売の輸入盤ＢＯＸ「ベルマン・エディション」（ブリリアント盤。７枚組3191円）の予約に人気が集まっているようです。リスト・プロコフィエフからベートーヴェン・ショパンまでピアノ独奏の録音を集めたようです。音源が詳しくわかりませんが、メロディアやセブンシーズのＬＰと同じ録音かもわかりません。

[10] mixiユーザー 05月23日 00:04

初めて書き込みさせていただきます。
ベルマンの演奏はよく覚えています。

特に、ニューヨークの国連の会議場で世界各国の大使、外交官やその他関係者を前に、チャイコフスキーのピアノコンチェルト１番を演奏したときの光景が印象的です。
第１楽章が終わり、余りクラシック音楽を聴いたことのない人が多かったせいか、もう終わったと勘違いした人が拍手喝采。しかたなく立ち上がって、お礼をしていたベルマンの嬉しそうでもあり、困惑しているよなうな表情が忘れられません。

[11] mixiユーザー 07月18日 21:24

上記ブリリアント・レーヴェルの「ラザール･ベルマン･エディション」(7枚組)が届きました。
リスト「超絶技巧練習曲」の2枚組ＬＰでカップリングだった「スペイン狂詩曲」の初(おそらく)ＣＤ化で、同一音源です。
忘れもしないこのヴィルトゥオジティはリスト好きにはたまらない演奏で、ロシア・ピアニズムを堪能できます！

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