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スダッチをdisって楽しむ会コミュの王とカマキリ

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特高警察は、スダッチを見て「お前か!破廉恥な輩は!生きているだけで公序良俗に反しているぞ!」
と言うが早いか、取り押さえようとした。しかし、すかさず一度も洗っていないシャツを警官に投げることで、逃げることに成功した。老爺の話では、警官はその後救急車で運ばれたという。
しばらくしてから、スダッチは凝りもせず老爺に話しかけた。
その時には、老爺も逃げることが出来ないと観念したらしく、詳しく話すようになった。
「JA徳島の責任者・・・我らは皆「王」と呼んでいますが、王は我らがスダチ栽培に熱心でない。他県のJAからバカにさせると怒っているのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人にスダチ汁を飲ましたのか。」
「はい、はじめは王の秘書さまを。それから、全役員を。それから、女性部の職員を。」
「おどろいた。王はスダチがそんなに好きなのか。」
「いいえ、スダチが好きなのではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、JAの職員の心をも、お疑いになり、馬路村の柚子を使っている者は、ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、スダチ汁を一升飲まされます。きょうは、六人飲まされました。」
 老爺の話しを聞いて、スダッチは激怒した。「俺より阿呆な男だ、俺の情けない姿を見せてやる」
 スダッチは、単純で阿呆な男であった。兄の為に買った褌を、背負ったままで、のそのそJA徳島本所総務部にはいって行った。
たちまち彼は、巡邏の警備員に捕縛された。調べられて、スダッチの衣服から柚子が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。
スダッチは「王」の前に引き出された。
「この柚子で何をするつもりであったか。言え!」暴君である「王」ことJA徳島代表理事組合長は静かに、けれども威厳を以て問いつめた。その王の顔は蒼白で、眉間の皺は、刻み込まれたように深かった。なぜなら、インフルエンザから肺炎を起こし、つい最近まで生死をさまよっていたのであった。
「俺自身をこの生活苦から救うのだ。」とスダッチは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」王は、憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。柚派のおまえには、わしのスダチへの愛情がわからぬ。」
「言うな!」とスダッチは、いきり立たせてはダメな部分をいきり立たせ、反駁した。周辺の女性はそそくさと姿を消してしまった。
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。民のスダチへの愛をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君である「王」JA徳島代表理事組合長は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「わしだって、
スダチの生産量日本一を望んでいるのだが。」
「なんの為のスダチの生産量日本一だ。自分の地位を守る為か。」こんどはスダッチが嘲笑した。「グラム15,000円でスダチを販売して、何が平和だ。」「だまれ、貧乏な下賤の者。お前は人間か?巨大なカマキリか?」王は、スダッチをすぐには人間と認識できないでいた。しかしすぐににさっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。この前は、ゴルフ仲間さんだと思っていた事務長が、組合の金を根こそぎ持って姿をくらましてしまった。昨日は愛人と思っていたJA女性部の職員に農薬入りのお茶を飲まされたのだ。こんなことをされて人を信じられるものか」

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