ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

龐統、字は士元コミュの龐統激論集

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
人形劇三国志 第43話「引き裂かれた愛」より

龐統 どうぞ。孔明殿が私の部屋に来るとは、珍しいこともあるものですな。
孔明 龐統殿、くれぐれも殿のこと、よろしく頼みましたぞ。
龐統 お任せください。けっして殿を危険な目に遭わせるようなことは、致しません。
孔明 そのようなことは、心配しておりません。私が心配しているのは、龐統殿、あなたの考え方です。
  益州を守るというのは口実、その実は益州を殿に取らせる気ではありませんか。
龐統 ハハハハハ孔明殿にかかっては、心の中までのぞかれてしまったようだ。いかにもそのとおり、しかし孔明殿、それはお主の考えでもあるのではないかな。
孔明 私の。
龐統 関羽殿から聞きましたぞ。お主の天下三分の計、それは私の考えとまさしく同じものだった。曹操・孫権に対抗するためには、この荊州だけでは、どうすることもできん。漢中・益州を手に入れてこそ、はじめて曹操・孫権に太刀打ちできる。そして天下は三分され、勢力は均衡し、それによって平和が保たれる。孔明、お互いここまできたら、腹を割って話し合おうじゃないか。あんただって、本心はそう思っているはずだ。益州を奪い取らずして、劉備玄徳の安心立国はないとな。違うか孔明。
孔明 違います。
龐統 違う?どこが違うのだ。
孔明 天下三分の計は、確かに私の信念です。以前は私も、武力で益州を奪い取るように、殿に勧めたことがあります。
龐統 以前は?では今は。
孔明 今は考えを改めました。殿にお仕えしてはじめて、武力よりも強いものがこの世にあることを知ったからです。
龐統 武力よりも強いもの。それは?
孔明 「徳」です。劉備玄徳の人徳は、武力よりもはるかに、はるかに強いのです。龐統殿、焦らないでください。いずれは、必ず殿の人徳によって、益州は殿のものになる。それが、今の私の天下三分の計なのです。

声の出演 龐統士元 三谷昇、諸葛亮孔明 森本レオ

 

コメント(3)

人形劇三国志 第44話「三つの日輪」より

玄徳 龐統、お前は私を不義の道に陥れようとするのか?
龐統 不義とは解せぬお言葉。これこそが正義と私は確信しております。
玄徳 客人を騙し打ちにするのが正義だというのか?
龐統 ならば殿に伺いたい。ここ益州の領民たちは、無知無能の領主に愛想をつかし、殿が牧になられることを待ち望んでいるのです。それこそが正義ではありませんか。ならば騙し打ちなど正義を貫くための一つの手段に過ぎますまい。
玄徳 龐統。
魏延 領民ばかりではございません。劉璋殿を斬って成都に入城すれば、重職中の多くのものが、加担することとなっているのです。殿、劉璋殿はまだ帰り道の途中、直ちに追っ手を差し向けて一気にことを。
玄徳 ならぬ。そのようなことは断じてならぬぞ
魏延 殿。
玄徳 龐統、お主のいう正義はお主一人の正義でしかない。どのような事情があろうが、騙し打ちする正義などないのだ。
龐統 益州を手に入れぬ限り、荊州が滅ぶとしてもですか。
玄徳 何?
龐統 荊州数十万の領民は、今殿のご仁政によって平和な暮らしをしております。しかし、一旦外敵に制圧されたときは、家は焼かれ家族は殺され、悲しみの声が国を覆うは必定。それを救う手立てが、益州を奪うこと以外にないとしても、殿はそれを不義・不正といわれるのですか。
玄徳 先のことはわからん。私はただ人を騙してまで国を守ろうとは思わないだけだ。私を信じてくれる者たちも、私が人をだますことけっして喜んだりしないだろう。
龐統 ハハハハハ失礼ながら殿、家を焼かれ家族を殺されたものにとって、儀礼よ仁徳よという掛け声が何の意味がござろうや。私の見るところでは、殿の留守を狙って操と孫権のいずれもが大軍を動かして荊州を狙ってくるのは火を見るよりも明らかなこと。先のことはわからんとの仰せながら、かほどに明らかなことさえわからぬようでは、領民の信望をつなぎとめることさえできませんぞ。
玄徳 龐統、笑いたければ笑うがよい、愚か者とののしりたければののしればよい。だが、私は私の道を行く。それが嫌なら直ちに私のもとを去るがよい。
玄徳出ていく。龐統後を追うが魏延に止められる。
魏延 龐統殿.
龐統 なぜ止めたのだ、魏延。。
魏延 止めなければ殿と軍師殿は袂を分かつしかなかったはずです。龐統殿あなたは、我が軍とって大事なお人、ここはご辛抱を。
龐統 しかし、曹操・孫権はすぐにも動き出すはずだ。益州を奪うのは、まさに焦眉の急なのだ。わしは諦めんぞ。荊州の軍師となったからには、わしのこの手で必ずや荊州を守って見せる。必ず。

声の出演 龐統士元 三谷昇、劉備玄徳 谷隼人、魏延文長 岡本信人

 
人形劇三国志 第44話「三つの日輪」より

張飛 龐統殿。ではやはり兄者に逆らっても、益州を奪う気で?
龐統 いかにも。
張飛 待たれい。例え軍師とはいえそんな勝手は許されぬはずだ。それはまずい、まずいですぞ龐統殿。龐統 だから張飛殿が、私を斬りにきたというわけですか。
張飛 そこまで見抜いているなら、話は早い。もう一度返事を聞かせてもらおうか。
龐統 何度でも言いましょう。私は、あくまでもこの益州を、奪い取るつもりです。
張飛 うーむ、そこまではっきり、兄者を裏切ると言われては仕方がない。さあ抜け、剣を抜いて俺と勝負しろ。
龐統、剣を机の上に置く。
張飛 何をする。
龐統 勝ち目の無い戦いをするほど、私は愚かではない。さて、張飛殿に丸腰の私が斬れますかな。
張飛 斬る!兄者のため、荊州のためとあれば、俺は
龐統 それは噓だ!
張飛 嘘だと。
龐統 正直にお答え願いたい。張飛殿、今この益州が殿のものになれば、殿も荊州も安泰と、あなたは思いませんか?
張飛 それは思う。思うが、兄者が望まぬ限り俺は
龐統 それがいかんのです!あなた方のその遠慮が、殿を王道から遠ざけてきたのです。
張飛 俺たちの遠慮が。
龐統 今に始まったことではない!殿には今までに何度も、一国の太守になる機会があった。しかし、それを仁徳と礼節を守らんがために、殿は無駄に見送ってこられた。それは私よりも、あなたの方がようくご存知のはずだ。
張飛 それは、それは確かによく知っている。だがな、兄者はいつも正しいのだ。なればこそ、兄者は今荊州の牧として
龐統 正しいのではない。運が良かっただけだ。
張飛 龐統殿、兄者の悪口は許さん!
龐統 悪口ではない。あなたと同じように、私は殿に天下を取って欲しいと切に願っているのだ。それゆえにこそ、殿に逆らってもこの益州を奪おうとしているのだ。
張飛 しかし、兄者の意向に逆らうのは許せん。俺には許せん。
龐統 幸運がいつまでも続くという保障はないのだ、張飛殿。今曹操と孫権は、荊州制服を後に回して戦おうとしているが、私が見たところこの戦はすぐに終わる。
張飛 すぐに?
龐統 どちらも手傷を負うことを恐れているからです。そして結局、荊州を狙ってくる。益州を奪って力を付けなければ、殿の明日はないのだ。張飛殿、今までは天運が殿に味方した。しかし、今度は例え天運がついていなくても、殿は曹操にも孫権にも敗れることはない。私が殿に逆らい、あなた方に恨まれながら、あえてこの益州を奪うからです。
張飛 龐統殿。
龐統 私は泥をかぶる!どんなに世間から非難されてもよい。それなくして、劉備玄徳を滅亡から救う方法はないからだ。張飛殿、斬るなら斬るがよい。それがあなた方の殿への正直な気持ちなら、私も己の愚かさを思い知って潔く斬られよう。

声の出演 龐統士元 三谷昇、張飛翼徳 せんだみつお


人形劇三国志 第46話 「落鳳坡に死す」より

龐統 来たか。先ほどは言い過ぎたようだ。飲むか?
孔明 結構です。
龐統 怒っているのか。
孔明 怒ってはいません。私共が出てくることで、荊州が危うくなったことは事実ですから。
龐統 それを知りながらどうして出てきた。曹操と孫権が直ちに動き出すことは火を見るよりも明らかだぞ。
孔明 直ちに動くことはないと私は見ています。曹操も孫権もしばらくは互いに相手の出方を窺いましょう。
龐統 荊州が危ういことに変わりはない。だのになぜ出てきたのかを聞いているのだ。
孔明 無理矢理の戦を抑え、殿をお守りするためです。
龐統 無理矢理の戦だと。殿をお守りできるのはお主でもわしでもないぞ。この益州の国と富だ。何が何でも益州を奪い取らねばならぬのだ。
孔明 国や富が手に入らずとも、殿の命さえあれば、けっして殿のお力が弱まることはありません。
龐統 無力の仁徳が通用したのは、一昔前のことだ。お主とて解っていよう、群雄割拠の戦乱の時代は最早終わった。曹操・孫権の二大勢力に対抗できないものは潰されていくしかないのだ。
孔明 たとえどのような時代でも、殿のお力は生き続けます。それがわかっているから、あなたも殿にお仕えしたのではありませんか。
龐統 それはそうだ。しかし凶星のこともある。ことは急がねばならぬ。
孔明 凶星があるからこそ、無理な戦は避けなければならないでしょう。殿をお守りし殿の信ずるところに従って、それをお助けするのが、我々の仕事ではないのですか。
龐統 いいや、そんな悠長なことは言っておられん。人間一人に与えられた時間は限られておる.ここは是非とも
孔明 殿は死ぬといわれるのですか。あの星の瞬きが終わるとともに。殿の危機を知りながら、なお危険な戦をあなたが強行するのは、あなた自らが益州の牧となって、天下を狙いたいがためだという意見があります。
龐統 ハハハハハハハハハハ見抜かれては仕方がないといっておこうか。ハハハハハ孔明よ、人はわしを鳳凰の雛、鳳雛と呼んでいるようだがな、いつかわしは鳳凰となって大空を勝手気ままに飛び回ってみたいと考えていたんだハハハハハ

声の出演 龐統士元 三谷昇、諸葛亮孔明 森本レオ





ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

龐統、字は士元 更新情報

龐統、字は士元のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング