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人と自然コミュの「現代霊性論」

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1)内田樹・釈徹宗 「現代霊性論」講談社 ¥1500

2)内田樹 「邪悪なものの鎮め方」バジリコ ¥1600 2010/1


 この夏、内田氏の本を続けて読みました。「現代霊性論」は、いわゆるスピリチュアルをこの二人が論じています。もともとは大学の中での二人の掛け合い講義だったので、宗教家でもある釈氏との講義・説明、二人の掛け合いはとても面白かったし、目ウロコの連続です。

 特に、私は以前に「スピリチュアルを考える」という中編の文章をまとめたことがあって、上の本は、私の文章の百倍以上に深く広く書かれているので、自分の中の足りない部分を補ってくれるような感じもあって、楽しく読み終えた。以下が私が書いた文ですが。

http://torinosato.yu-yake.com/spiritual.html

 スピリチュアルというのは、宗教的な「雰囲気」を持っていて、聖典や儀式などの原則にこだわらない、無形の宗教というか、あるいは宗教そのものの源流であるのか、あるいは宗教を薄めた裾野の広がりのようなものかな、と思うのだけれど、脇を固めても私たちの日常に宗教的なものは入り込んでいるので、無駄な抵抗はしない方がよいのである。
 人の生死・慶事にかかわる儀式、あるいは七曜・日曜日は休みの起源を考えれば、それは旧約聖書へ行き着くくらいです。
 釈氏は、浄土真宗のご住職でもあり、仏教に「けがれ」概念は存在しないので、葬式には塩は使わないのだとか。私もおかしいと思っていましたが。

 ところが、合気道をやっておられる内田さんは超能力などは認めておられるところが面白いです。常人が感じる事が出来ない物事を察する能力のこと。狩猟民族には20.0の視力を持つ人がいることは知られていますし、アボリジニーには常人には聞こえないほどの音でも聞こえる人がいるとかで、別に驚くほどのことではありません。
 オウム真理教などはカルトに分類されると思いますが、バランス感覚があれば、カルトには入信するようなことは起きないものです。


2)の方は、6割くらいが1)関連の内容ですが、主に内田先生のブログから編者が抜粋されたものばかりだそうですが、こちらも面白いです。フェミニズムは父性原理だというのには納得でした。社会現象の観察も、とにかくそこらの評論家とは視点が違いますね。

いずれの本もすでに私の手元にはなく、あんまり内容に沿ったコメントはできませんでした。
特に1)はお勧めしたいと思います。アマゾンならこちらです。
http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%9C%8A%E6%80%A7%E8%AB%96-%E5%86%85%E7%94%B0-%E6%A8%B9/dp/4062159546

内田樹氏のブログは、ここの過去ログにあります。

このほかにもまだ読んでいますけど、それは別の機会に。

コメント(2)

内田氏の著作楽しいですしなる程と思わせますし、そして何よりも読みやすいですよね。
ミーハーな私は「辺境論」からはいりました。
「日本辺境論」はまったく新しい視点からの日本文化の説明ですので、早くも必読書扱いされていますね。

 どの本も明快で面白いと思います。

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