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人と自然コミュの出来ちゃった婚を考える

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「出来ちゃった婚」を考える
    ---性・結婚・家族の現代(1)

(出来ちゃった婚のあと、離婚すれば(再婚するまで)シングルマザーになってしまうわけですから、まず、出来ちゃった婚について)

 私の周りにも「出来ちゃった婚」あります。若い人たちに多いのですが、地域によって、偏りがあります。沖縄や九州・東北に多いのです。都会では少ない! 性意識が進んでいるかどうか、が決め手じゃないんです。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1167228

http://fanet.jp/monthly/200401/04/

(ここにも、当事者が答えている例があるのですが、これは匿名だからリアルに書かれています。しかしこれらがどこまで一般的であるのか、は判断保留にしておきたいと思います。その理由は、インターネット上での書き込み内容が全体の傾向を表しているかどうかの評価ができないからです。だから、過信できません。そもそも、20歳前後でパソコンも持っていないケースは少なくない。これらのケースはITからは出てきません。上のサイトの書き込みは「物語」になってしまっています。そのように反芻消化して納得しているので、現実の本人の心の葛藤を表しているとまでは言えないように受け取れます)

だから、上のサイトだけで判断すると間違ってしまいます。これを前提としておきます。

 当たり前なのだけど、「出来ちゃった」とは、性愛の結果です。ちょっと古い用語だなぁとは思うんだけれど、「セックスした、Hした」と同義です。さらに古い言葉を使うと「婚前交渉」です。若い人はこんな言葉は知らないのでしょうが、もはや婚前交渉は当たり前の現象になってしまって、男女とも未経験で結婚するなどはほとんどあり得ない時代になりました。
 出来ちゃったと言っても、双方で「結婚するつもりだった」場合もありますし、また、そうでなく「結婚なんて考えてもいなかったけれど、つい・・」という例もありますし、仕事を続けたいので結婚も前提にしていたが避妊していても失敗したとか、外に射精していたので安全だと思っていたとか、ゴムが破れて避妊に失敗とか、そもそも避妊しなかったとか、ゴムアレルギーなど、なかなかリアルな告白ですが、このようにいくつも例もあって、なかなか整理しにくいです。
 上のサイトの書き込みの内容がこういうものです。これらは氷山(の一角)でさえもありません。他者に向かって表現する「余裕」さえあります。

 ただ、沖縄・九州・東北に多いとなれば、その土地は(男性にも)就職率も低く、就業の機会も少ない。言い換えれば、パートやアルバイトである可能性も高い。つまり低収入・下層候補の若者たちです。
 都市系の地域で「出来婚」が少ないのは、若者たちにある程度しっかりした「将来設計」があって、その設計に見合う仕事が見つかり易いし、そのプログラムに沿うことが意識化されているので、性行為でも避妊・中絶(時には後者)の手段が選択される。だから、出来婚が起こりにくい。では非都市系地域でなぜ多いのかというと、「将来設計」が組みにくい、刹那主義(成り行き主義)にまかせてしまうということなのでしょう。ついている職業そのものが非正規雇用での不安定でもあり、それでも(相手としては)無職よりはましなので、「出来婚」へと進むのだろうと思われます。
 もう一つの非都市に出来婚が多い理由は、出来ちゃったら「結婚」という伝統的な形を若い二人が選択したことです。そして、彼らの周りもそれを受け入れる。地域や家族が、まだ結婚しないシングルマザーをなかなか認めようとしない文化環境・共同体性が強く残っていることも考えられます。(これと対照的なのがアメリカで、「出来ちゃって」も、結婚もしないし、当然離婚もしないで、いきなりシングルマザーになって、父母の世話になります)
 しかし、いずれの場合も性愛行為が発端であることは間違いありません。性愛---結婚---家族、これは絶対関係にあります。生殖・出産が家族の始まりです。が、性愛は今や結婚・家族(生殖・出産)から切り離されて一人歩きしているようです。避妊しないで性愛を続けているカップルなど、まずいないはずです。
 性欲って本能ですから、合理的思考からはずれることが多いようなのです。理屈は後からついてきます。年頃になれば、普通はだれでも発情して性欲が起こる(強弱はあるとしても)。人間界のオスはこの動物的本能をどう処理したらいいのか、悶々と悩みます。いい年をした大人やタレントや大学教授でも盗撮とか痴漢で人生を台無しにしてしまうくらい、この本能は非理性的なのです。性欲を受け入れるメスがいることが理想的で、そうでなければ、自家処理も風俗産業利用も、ということになりますし、方向がずれると「倒錯」とされてしまいます。
 女性が男性を受け入れる時は、瞬間的でも相手が「必要な存在」であったからでしょう。こういう関係が「愛」であるのかどうかの見極めを若い人たちに問うのは、難題のようです。ましてや、結婚・家族を頭におきながらのセックスというふうになっていません。だから、「出来ちゃった婚」になるのですね。
 
 相互にある程度年もいって(20代の後半を指しています)いる場合には、それほど問題は起こらないでしょう。女性が仕事を続けるにしても、育児でいったん退職(休業)ということになっても、男性の方もある程度の収入や職業での地位があるのが大半なので、その後も大きな不安はないでしょう。だから、20代後半以上の出来婚は問題にしなくてもいいのです。20代前半までの若年層の出来婚が問題をはらんでいるのです。

 これが男女両者とも20代前半・未満ということだと、いろいろ支障が後から出てきます。女性の方は、この年代では育児と職業の両立はなかなか困難です。両親の育児支援が得られるなら比較的に問題が軽いでしょうが。
 その場合でも、相手男性の収入は、若いのでそれほどは多くないでしょう。これが心配です。若い人にありがちな不正規雇用だと下層に当たりますし。
 そして、親の育児支援を得られない場合(このケース、少なくないようなのです)、非常に大変な肉体的精神的な負担が女性に強いられることになるようです。職業との両立はできない場合が多い。とすると、育児に専念せざるを得ないし、結婚前のように遊び回るなどということもできなくなってしまい、孤立してストレスがたまるばかり・・・。
 一般に高学歴・高収入、あるいは父母の育児支援を受けられるという場合は、あまり問題は起きないかもしれませんが、そうでない場合は悲劇そのものです。

「出来ちゃった婚」、女性25歳以下なら6割、という数字があります。高校在学中あるいは卒業まもなく、専門学校在学中に妊娠ということになると、ほとんど職業経験・社会的知識もない段階です。また相手の男性もほとんど同じ世代だと考えると、経済的な問題がのしかかります。男性も不正規雇用や在学中がほとんどになってしまう。
 この年代での出来婚は、将来設計を視野に入れての行動ではなく、「偶発」を受け入れたということで、計画性もないままの成り行きなので、見通しは非常に暗いものがあります。二十歳そこそこで「父親の自覚」を持って、かつ家族への(扶養)責任を果たす・・・というのは、まれなケースになってしまっています。アルバイトやパート労働で、このような重責を果たすことなんかできないし、大した資格も知識もない青年に楽に高給の仕事など地方にありはしないからです。また「幼な父」というよりも、自分がもっと遊びたい年代だし、実際、「家族」をほったらかして遊び回る父親が多い。女性の相手が「ヤンキー」である可能性も多いのです。
 そうすると、あとは離婚---シングルマザーの道をまっしぐら、ということになっていきます。次回にシングルマザーについて考えます。 (続く)

コメント(2)

家族のあり方を考えた時、その出発点である『結婚』のあり方も政府が憂いていることでしょうね。

紹介されたHP、あんまり詳しく読んでいませんが、出来ちゃった婚の肯定派は、思考の中心が自分であり否定派はそれが他者であるような感じがしました。まぁ何でもそうなんでしょうが、行動に対する思考の出発点が違うことに対して良い悪いを論じると、思想の強要につながりかねません。しかし、10代や20代前半の社会との接点がまだ浅い人たちに対しては、やはり問題にしないわけにはいかないでしょう。人間は20年かけて大人に成長する動物なわけで、周囲の影響がそれだけ多大だという事ですから。

行為の先にある結果に対しての責任をどう理解させるのか。そこが一番大きなポイントでしょう。やはり、生命誕生の現場を見せることでしょうか。『こうしなければいけない』『こういうものなのだ』という押し付けをせずとも、生命を身近に感じる事が出来る教育や指導、環境整備をすることで、案外しっかりと理解されていくような気もしているのですが。

テレフォン人生相談でもよくある話題ですが、この相談の中では深刻なものしかありませんね。人生相談ですからそりゃそうなんでしょうが、一般論では『出来ちゃった婚』の先に明るさ、楽しさなんてものはないと言っていいのでしょう。まだ自分が40そこそこで子育てから離れられるというメリット(?)はあるかもしれません。でも、それからの就職は選びようがないという事になってしまうのでしょう。
こんにちは。
賛否はどうか、というと、その離婚率が6割というのが答えでしょう。4割に入るのか、6割に入るのかをよく考えれば、身近な例でも、意見を述べることができるでしょう。

 今、「下層志向」を読んでいるのですけど、昼間の仕事がしんどくて、なかなか進まないんです。それで、続きが遅れています。

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