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リビアングラス【Libyan Glass】コミュの♣『学術関連』トピック

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こちらは「学術的」な内容に関するトピックになります。
「パワーストーン的」な内容は、『パワーストーン関連』トピックにお願いします。

『パワーストーン関連』トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=37187959&comm_id=3839192

【リビアングラス(リビアンデザートグラス,リビアンテクタイト)】とは、

鉱物分類 :テクタイト(Tektite)
モース硬度:5〜6
晶系   :非晶質
化学組成 :SiO2+不純物

リビアングラス(Libyan Glass,Libyan Desert Glass,Libyan Tektite)は、リビア砂漠[注1]で採取される、乳白色〜黄色の天然珪酸塩ガラス。

チェコのブルタバ(独語モルダウ)川流域で採取されるモルダヴァイトと同じく、リビア砂漠への隕石落下の際(カリウム[K]ーアルゴン[Ar]年代測定法にて、約2850万年[注2]前頃と推定)、融けた地表成分が冷却再固化した非晶質天然ガラス[注3]で、純度約98%の「二酸化珪素(SiO2)」に、「鉄(Fe)」、「ニッケル(Ni)」の他、地表では非常に希少だが彗星及び隕石に多くみられるレアメタル「イリジウム(Ir)」,「オスミウム(Os)」等も含まれている。

2006年3月3日に、ボストン大学リモートセンシングセンターの研究者が発表した、エジプト南西部ギルフ・ケビル地域北端にある「ケビラ・クレータ(Kebira Crater)」(Kebira=アラビア語で「大きい」の意)を形成させた天体[注4]が、リビアングラスの生成起因と推定されている。

古代エジプト人は、この天然ガラスに特別な力が有ると信じており、古代エジプト第18王朝のファラオ、ツタンカーメンの墓から、リビアングラスで作られたスカラベ[注5][注6]が出土している。

現在、パリのフランス国立自然史博物館に展示されている、重さ26Kgサイズのリビアングラスが、発見された最大級のリビアングラスと云われている。

なお現在、エジプト政府は「リビアングラス」の採取収集を禁止している。


[注1]北アフリカ、エジプトのナイル川河谷からリビア東部に及ぶ砂漠。広義の意味でサハラ(砂漠)の一部をなす。
[注2]2800万年〜3300万年前の諸説あり。因みにモルダヴァイトは1400万年〜1500万年前に生成されたと云われている。
[注3]「ガラス」、つまり非晶質であり、結晶構造を持たない。よっていくつかのサイトで見られる「リビアングラスの結晶」,「モルダヴァイトの結晶」,「ガラスの結晶」,「〜よって生成されたクリスタル」といった表現は、鉱物学的には誤り。こういう紹介の仕方をしている販売サイトは、(パワーストーン的知識はあるが)鉱物的知識に対して怪しいため、購入には充分気をつけたほうが良い。
[注4]ここでは隕石または彗星をさす。ケビラクレータに落下した天体の直径は約1.2Kmと推定される。
[注5]フンコロガシ=古代エジプトにおいて、創造神ケプリの象徴・太陽神と同一視された聖甲虫。
[注6]「リビアングラスで作られたスカラベなどの装飾品」が出土された、との記述も見受けられるが、「リビアングラスで作られたスカラベが使われている装飾品」が出土した、という方が適切か(コメント#5参照)。

最終更新日:2010年10月18日16時23分(副管理人:にった@うに)

コメント(14)

ツタンカーメン王の墓から出土した、首飾り写真です。
中央部にリビアングラスで作られたスカラベがあります。

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