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励まし合って読書会。コミュの2017年6月 課題本『丁庄の夢―中国エイズ村奇談』 閻 連科

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内容(「BOOK」データベースより)

本書は、「生と死が対話する」という構造を持った悲劇の物語である。この物語は「死者」である一人の少年の口から次から次へと語られる。象徴と現実の間で、作者は稀有の想像力を駆使し、叙述の起伏に沿って物語の哲学を構築している。これは単に「エイズ村」の悲劇というだけでなく、中国の大地で生きている八億の農民の共通した戸惑いなのである。1990年代の中国河南省、政府の売血政策で100万人とも言われるHIVの感染者を出した貧農の「エイズ村」を舞台に繰り広げられる、死と狂気と絶望と哄笑の物語。「現代の魯迅」と評される第一級の反体制作家が書下ろし、たちまち15万部を売り切ったスキャンダラスな傑作。

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%81%E5%BA%84%E3%81%AE%E5%A4%A2-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%BA%E6%9D%91%E5%A5%87%E8%AB%87-%E9%96%BB-%E9%80%A3%E7%A7%91/dp/4309204732/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1494992159&sr=1-1&keywords=%E4%B8%81%E5%BA%84%E3%81%AE%E5%A4%A2

コメント(68)

読了しました。

読みごたえがありました。
決して、心地のいい話ではないのですが、
次々とページを繰る手を止めることは
できませんでした。

欲にまみれた人々たちも
この世に生きた証がほしいと
必死に叫んでいる気がしました。

読み始めましたー。
閻連科を読むのは2冊目ですが、この作品を手にすることになるとは思わなかったです。

ずーんと内容が重そうなので、あえて休日の雰囲気の中で読みだした次第です。
“売血”とか、“血頭”とか、さっそく読んでいてざわざわします。
わー、読了の方も続々と。わたしはまだ第四巻、そろそろペース上げて追いつきますね!
読み始めたものの、なんか進まなくて、エンジンかけるために読み逃してた万城目たんの小説を何冊か読んでるんだけど、皆さんもそうかと思いますが、なんか私万城目の土着のファンタジーを異化効果満載に日常に乗せてくる感じが好きで、丁庄の夢にもそういうありえない世界が現実に、みたいな浮遊感を感じだのだけど、ありえなくないんだよな…と思うと中国すごいなって思う。
山が剥げてきたからって緑にスプレーで塗っちゃう国だからな。
ひゃー。読み終わった人が続々と…!もう少し早く読み始めればよかった。
と言いながら、今日から読み始めます!
私も「えいやっ」気合い入れてようやく読み始めたのですが、視野人物である「私」の由来が知れた辺りからずどーんとのめり込むかのようで読み進めるのが辛く、別のゲロ甘本つまみ読みしながら休憩してるところです。

いやあなんかもうこの読書会にぴったりな本ですね!!
今この本を読んでる人が私だけじゃないってことに、すごくすごく励まされます。
読み途中な皆さん! わたし今2/3くらいですけどね、そんなに読みづらいわけではないと思うんですよ!
なんだろう、この重くるしさは。でもわりと読まさります…(北海道弁
第六巻まで終わりました。ここまできて先が見えない展開すごい。死んだ子供が語り手ですが祖父が主人公かな、と思っていたんですけど、丁一家が主人公、なのかな。
このまま一気に行きたいところですがお昼休みまでお預け〜
私も思わず他の本に寄り道しました。棺桶工場のところでww
浅ましさと逞しさの攻防に、くらくらします。

文章は読みやすいし、そろそろ第五巻に入るのでぐぐっと読み進みたいです。
昨日読了しました。
わなわなと心が震えました。
お父さん、酷い人ですが別の村では本当に感謝されていて、この人も国に振り回されたひとりなんだよなあと思いました。
いろいろ考えていますが感想はちょっと今日仕事から帰って落ち着いてからにしますね!
第五巻の予想外な展開にがっつり掴まれて、後半は一気に読んでしまいました。
素晴らしかったです。閻連科、やっぱり凄っ…て呻きました。
これだけ重い題材で読んでいて辛いところも多々あるけれど、話としては面白いっていうか、ひき込まれます。

真っ赤な落日、深紅に染められた平原、血の海のように染まった一面…血の色の赤がこれでもか全篇に満ち満ちていて、恐くて圧倒されました。
また書きにきます〜。
とりあえず、読書メーターに書いた感想とほぼ同じですが。

素晴らしい読み応えだった。ひたひたと血の色に染め上げられた全篇を貫く底流に、行き場のない怒りと哀しみがある。

己の強欲さを微塵も隠そうとしない人々の姿は愚かで浅ましい…と同時に、生き抜くことに必死で煩悩に塗れて逞しくて、彼らが何故こんな目に遭わなければならないのか…詮無く問いたくなった。

死期の近い患者たちは、最後まで富や権力にしがみ付いたり、得難い愛を見出す。患者側ではない祖父が、長男の所業とその結果の孫の死に打ちひしがれ、独り絶望へ追いやられていくのと対照的だ。



祖父が予知夢を見ているのも、唐突で不思議でしたねぇ…。
反芻し甲斐のある作品です。
読み終わりました。
死を前にしてもまだ立派な棺桶をほしがり死んだ後の伴侶をほしがり墓を暴く人たちとそこに付け込んで金儲けをしようとする人たち。
どこに希望があるんだ?!と読んでいてしんどかったですけど、圧倒的な生命力を感じました。
自分ひとりだったら絶対に手に取らなかっただろうなぁ…。

読めてよかったです。
昨日は結局なんだか落ち着いて感想を書ける感じではなく一日おいてしまいましたが。
やはり「現代の魯迅」と言われるのは伊達ではないなあと思いました。
貧しいのどかな農村に吹き荒れる売血の狂乱の後、彼らが支払うことになる大きすぎる代償。
もうすぐ死ぬ、と言いながら尽きることのない欲望、愛情、憎悪。
考えてみれば祖父も、長男も、その息子も、エイズで死ぬ人間は丁一家にはいないのですよね。
(次男は別ですが)
死んでからの棺桶や陰親婚にあれだけ必死になるところが兵馬俑からのお国柄…
棺桶に刻む図案に中央銀行とかすげーな、と思いました。

自分の息子2人共の死を望む祖父の心境はいかばかりだったか。

そして昨日少し書きましたが、あれだけ丁庄で憎まれていた父が、他の村で心から感謝されているのを見て、
確かに父は自分の利益最優先だったとは言え、役に立つことをしていたのではあるよなあと思いました。

祖父の見る不思議な夢ですが、
わたしはあれは死んだ丁強が媒介になって祖父に見せているのかな?と理解しました。
だから現実がそのまま夢になるのだと。
あの子があれだけ村から離れたくない!!と祖父に助けを求めなければ、
祖父は長男を殺しはしなかったでしょう。

とりあえず呆然とする読後感でした。
スケールの大きさに呑み込まれました。
別の作品もぜひとも読んでみたいです。

再開第一作目としてふさわしい作品だったのでは、と自画自賛ww
あと、追加で。
これをやれば幸せになれる! お金がもらえる!とわーっと群がって、それが何故なのか、どういう仕組みなのか、方法は合っているのか、ということを特に考えもせず、後になってしゃれにならない不幸に見舞われる感じ、日本と変わらない…と思いました…
>>[45] あ、なるほど。
予知夢みたいな時間差はほぼなく、見せられていた…ということですか。>祖父の見る不思議な夢
なっとく・・・

「兵馬俑からのお国柄」も、こんなに根強いものなのかと驚きました。
抜きがたい感じが凄まじかったですわ・・。
読み終わりました。救いのない結末しかないだろうし、扱ってる題材が題材だけに読むの辛すぎ!!
……と、読み始めたものの辛くて読めずにしばらく放置していたんですが、
返却期限に背中押されてしぶしぶ読み始めたら!!
どんどん作品世界に引き込まれて(不謹慎かもしれないけど)面白くなってしまって
ほとんど一気読みで読んでしまいました。

死が身近にあるからこそ、生がくっきり鮮明に浮かび上がるというか
だからこそ貪欲に生き人を愛そうとする次男と従兄の嫁玲玲の関係がとにかく印象的でした。
中国って儒教の国だから、賊愛って不倫のことですよね? 日本以上に過剰に反応されてるようで。
そして息子にどんなに酷い目に合わされても、その父親であり年長者である祖父に対して敬意を忘れない村人たちも印象強く残ってます。
馴染みがない中国の風習習慣にも。

そうそうちょっと気になったんですが最後、村から引き離され陰親(冥婚?)させられそうになった小強は結局そのまま結婚させられたんでしょうか。それともまた村に戻され埋葬されたのか。
死者である小強が語る村の丁一族の物語というか、村の地霊と化して見守ってるイメージでした。
だから後半にかけてフォントが変わってる箇所が増えていくところ、そして次第に現実とリンクしてリアルタイムで現実に関わり交錯する箇所「助けてよ、お祖父ちゃん――」にものすごく驚きました。

作中語られるエピソードは、必ず持ち上げては落とす、また持ち上げては落とすの繰り返しなので、
私利私欲で卑劣で悪徳な父の一人勝ちにはならないんだろうな……とは思ったんですが、権力におもねり金になることなら倫理観捨てて何でもする父の悪党っぷりが、ひそかに痛快でした。
結果的に父の死はよかったのか悪かったのか。
正したと喜んでくれる人が誰もいなかったという皮肉。何か正義なんだろうと思いつつ、一人残った祖父が気がおかしくなってしまうんじゃないだろうかと、とてもとても心配です……

そしてちょっと気になって調べてみたら売血政策が始まったのは91年ごろで、90年代半ばには奇病が発生したのだとか。
そんなに昔の話ではないんですね。そして今でも……と思うと、なんともいえない気持ちになります。

ノンフィクションだったら、たぶん直視するのが辛すぎて読めなかったと思います。
物語だからこそ語れること。その力強さ。
それにしても「農作業中にちー抜かれ、ふらふらするから足持ってぶらぶらさせ頭にちー戻して、それから農作業した」が実話だとは……。そりゃ小説書くよねって思いました。
とりとめのない文章になってしまってすみません。
この本を読めてよかったです。
ちょっとだけ。
読書メーターの感想&コメントで読んで、あの次男と従兄の嫁玲玲の物語が映画化されてることを知りました。
あの衝撃の結末まできちんと映像化されてるんでしょうか。
チャンウェイ監督の「最愛」、気になります。

それにしても幼くして亡くなると一族の墓に葬られないんですね……
1990年代半ばだというのに。
本人は気にしてないみたいだけど、なんだか可哀想に思ってしまいます。
>>[49] そうそう、小強の陰親が中止になったのかどうか、そこは描かれないですよね。ただ、最後まで小強が語っているのならば、あの後丁庄を離れなくて済んで、同じ場所で祖父を待っていられたのかなぁ…と私は思います。

あと、父の悪党っぷりが突き抜けているのは、私も印象深いです。良くも悪くも強烈で傑出した人だなぁ…と。
利に敏く行動も早い、他人の欲望に付け込む業と商魂逞しさ…だけではなく、
村中の人たちの恨み憎しみを一身に浴びて、自身がしたことをどれだけ詰られても、「俺がやらなくても誰かがやったんだ」と、悪びれることなく撥ねつけられる強さ、尋常じゃない…。

“父は生来、大きなことをしたいと考えている人間だった”とありますが、その“大きなこと”って、本人にも具体的なヴィジョンは掴めてなくて、ただ目の前にあった好機を逃さずのし上がっていったんだろうな…
足ることを知らない人の怖ろしさ、みたいなことも感じました。
この人がもっと大きな権力を持つようになっていたらどうなっただろう…と思うと、祖父がしたことの意味についても、やはり考えてしまいます。
>>[48] そろそろ勢いがついているころではないでしょうか??
>>[49] 死が身近にあるからこそ生が鮮明に浮かび上がる、ってまさにそのとおりですね。
賊愛は不倫のことだとわたしも何の疑問もなく思いました…。

それにしても映画化とはびっくりです。
でも発禁になった本とのことですから、さすがに衝撃の結末(盗掘ですよね?)は無理かなーと思いました。そこから村の状況とか説明していくと政府的にマズイところに踏み込みそう。w でもどうなんだろう? ぜひ観てみたときには結末を教えて!!w
>>[49] >>[51] りなっこさん
わたしも小強はきっと村を離れずに済んだのではないかな…と思いました。
祖父が村に帰ってきたとき、小強はそこにいたと思います。
>>[50] 映画!映像で見る勇気ないなぁ…。ラストが気になりますねー。
>>[58] 全然稚拙じゃないですよ。引き込まれるのに消耗する、ってわかります。
本当に五感に訴えかけるような作品でしたね。

中国って日本からはとても近くて、人種も同じで、使ってる文字もそもそも中国から拝借して、と共通点がたくさんあるのに全然違うところがたくさんありますよね。懐が深い。大陸と島国の違いでしょうか。
小説もスケールが大きい。小さな村の話なのに。

わたしもずっと読みたいと思いながら手に取れなかったものが、読み通す機会をもらえて本当に嬉しいです。皆さんと一緒だから読めました。
参加者の皆さまには感謝しかありません。本当にありがとうございます!
6月最終日となりました。
久しぶりの再開でしたが、新しい方、懐かしい方、たくさん参加してくださって
本当にうれしいです。
絶版になって久しく、中古価格は高騰し、表紙はノンフィクションみたいで(笑)、
手を出しにくい課題本であったにも関わらずみんなで読めたことには
感謝しかありません。

個人的には読めて良かったですし、みなさんの感想を聞けたことも、
いろいろ意見を出し合えたこともとても興味深く楽しかったです。
この本にしてよかったなーと思っています。

もちろんこの後もどんどん参加者受付けておりますので、
まだ読み途中のみなさまも、これから読もうかなーと思っているみなさまも、
どうかご自分のペースで遠慮なくどんどん書き込んでくださいね〜〜〜

>>[61] おー、進んでいらっしゃいますね♪
「黄色い雨」はわたしも大好きな小説です。目が眩むような強烈な色彩感は確かに似ていますね。
読み終わった時の感覚も、もしかしたら似ているかもしれません。
こんばんは。図書館から借りて、半分くらい読みました。第4巻の途中です。叔父さんの奥さんが子供を連れて出ていってしまったところです。
次々と事件が起こっては悲しい気持ちになりますね。だいぶ昔のことなのかと思いがちですが、そんなでもないのですよね。中国すごいな。
>>[63] お、半分ですか! 後半も読ませますよ〜
確かに悲しい、やるせない気持ちになるエピソードが多いですね。でもその中でも人間の逞しさ、強かさというものもあるなあと思いつつ読みました。
ご一緒しますのでぜひ最後までお付き合いくださいね〜!
ようやっと読み終わりました。そして誰もいなくなってしまった。やるせない気持ちでいっぱいです。
中国のことって、街の様子も暮らしぶりも意外と全く知らないなと実感しました。
>>[65] 読了おめでとうございますクラッカー
最後は本当に寂しい気持ちになりますよね。中国のこと、わたしもよくは知りませんが、こうやって素晴らしい作品に出会えるのは幸せなことだし、こういう出会いをこれからも大切にしたいなと思います。
>>[67] 読了おめでとうございます!
そうなんですよね、激情的な筆致ではないのにとにかく圧倒的で。
感無量とまで言っていただきこちらも感無量です!
引き続き今月もどうぞお付き合いくださいね💕

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