Mixi ワン’ｓパートナーの会コミュの飼育情報：１５回全国研究大会終了のご報告

お邪魔致します。飼育情報をお届け致します。

８月２５日に東京大学弥生講堂にて開催致しました
標記大会の報告をお届け致します。

詳しくは冬に発行予定の本会の会誌第１７号「動物飼育と教育」に掲載されますが、
後援団体やチラシ配布にご協力頂いた皆様へお届けした報告書をＨＰ上にも
掲載しましたので、ご覧くださいませ。
　
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyu2.html#gaiyou
（リンク先真中辺りです、写真もあり）
　
　
以下は開催報告からの抜粋です。
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　第１５回全国学校飼育動物研究大会開催報告
　
　日　時：平成２５年８月２５日（日）午後１時～午後５時
　会　場：東京大学　弥生講堂
　テーマ：これからの学校教育と動物飼育
　基調講演：田村　学先生　（文部科学省初等中等教育局　教科調査官）
　参加者：212名
　来　賓：文部科学省初等中等教育局教育課程課　公益社団法人日本獣医師会　東京都教育庁指導部　　　　　
　　　　　　　　
◆基調講演　「これからの学校教育と動物飼育～飼育活動が育てる子どもの心～」
　　　　　　　文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官　田村学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
子ども達がたくましく生きていくためには、考える力やコミュニケーション能力などを育成し、
課題解決力を重視した教育を行うことが重要である。・・・
探求的・共同的に学ぶために、生活科は、体験活動を通した探究の営みを基盤とし、友だち
と協調して気付きの質を高めていく教科である。動物飼育は、その活動の重要な一つ・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

◆口頭発表　　
１．「赤松小学校での生活科におけるモルモット飼育の実践」
　　　東京都大田区立赤松小学校
身近にいる生き物を飼育することで、育つ環境、変化や成長の様子に関心をもち、生命への
思いやりの心を育てることを目標としている。・・
飼育活動により生活科としての学びの質が高まっている。また、生命をいとおしく思う情操も
育っているなどの成果・・・

２．「小動物とのふれあいで育む豊かな心～ふれあいストリートの活動を通して～」
　　　東京都小平市立小平第六小学校
飼育効果を得る基礎である「動物への愛着」を児童に培うために、モルモット２匹、
うさぎ３羽を職員室の廊下でケージ飼い・・・飼育は飼育小屋との、概念から身近
なケージ飼いに転換したことにより、全校児童の動物に関わる興味と関心が高められて、
動物の気持ちを考える子・・上手に文章が書ける・・・

３．「不登校児がモルモット飼育の機会を得て」
　　　奈良県香芝市下田小学校ＬＤ・ＡＤＨＤ等通教指導教室
保健室登校になった３年生に、２学期、学校に来る意味や必然性を与えるためにモルモット飼育を
持ちかけた。本児は、教師を手伝ってび動物の世話や土日や長期休業日の持ち帰りを希望したので、
１１月に　通級指導教室で飼育を始め・・・
本児の登校が驚くほどスムーズになり、仲のよい友達と一緒に下校する姿も見られるように・・
３月、本児は「４年生からは、普通教室に」と言い、また児童会でのサブリーダーに立候補・・・・

４．「チョコマシュと友だちとぼくわたし」物語
　　　　～教室内飼育活動を軸とした学びの広がりと深まり～
　　横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校
生活科の授業で、モルモットの飼育を行った。はじめに動物園で、子ども達は飼育に
対する心構えやなどを学び・・「モルモットさんから自分へ」「自分からモルモットさんへ」
との双方向の手紙を書く活動では、・・「おうちの人から子どもたちへ」の手紙も書いていただいた。
・・・飼育活動を軸として、①リアルな課題を正面から話し合う。②餌の野菜の栽培を行う。
③土日や長期休業日中のホームステイによって、保護者も変化・・・・・
⑤国語科での群読劇と関連させ、飼育のエピソードを劇化・・

◆パネル発表
１．「飼育を究めよう～4年総合の教育課程に位置付けて～」
　　東京都西東京市立保谷第二小学校　丸山浩昭
２．「オオカマキリの飼育がもたらす児童の生命観の変化～学級経営上の方略として」
　　福岡県福岡市立野多目小学校　山下浩之
３．「カイコの飼育と生徒の変容～世話はよりていねいに、観察はより深く～」
　　宮城教育大学付属中学校　高橋知美　宮城教育大学教授　田幡憲一
４．「うさぎとのふれあい体験指導実習」
　　公益社団法人群馬獣医師会　学校動物愛護指導委員会委員長　桑原保光
５．「土日の対応、実例。全国の獣医師会の支援状況一覧」
　全国学校飼育動物研究会事務局長・全国学校飼育動物獣医師連絡協議会主宰中川美穂子
　　・・また、４年生が学年全員で飼育する「学年飼育」を保護者は喜んでいること、と
　　「飼育しない４年生」の保護者は、児童の生命観に家庭で犬猫を飼ったことが影響した
　　と答えた調査結果を配布した。
　　
◆講評　全国学校飼育動物研究会運営委員・聖徳大学大学院教授　吉本恒幸
生き物とのかかわりには、次の３つの様相がある。・・・・・
生き物との直接的な触れ合いの機会をなくしている子どもたちの生命観は深刻な課題を
示している。「死んだ命が生き返る」と答える子どもたちが２０％を超えるとの調査結果は深刻である。

生命には、有限性・継続性・共存性・神秘性があることを飼育を通して感得させていく必要がある。
発達障害の子どもたちの存在は、学級経営で重要な問題となっている。飼育とのかかわりで子どもたち
の支援を図ろうとする実践報告は、今後の動物飼育の可能性を広げるものである。

◆閉会の言葉　全国学校飼育動物研究会副会長・首都大学東京客員教授　鳩貝太郎
　本研究会が発足してから１０年目になる。・・・
教育の在り方が変化する中で、また新たな実践研究を積み重ね、子どもたちの健全な成長に寄与する
使命があるものと自覚している。・・次年度から会長という立場に立たせていただく。
皆様のご支援を切にお願いしたい。

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（公社）日本獣医師会　学校動物飼育支援対策検討委員会副委員長
全国学校飼育動物研究会　事務局長　

中川　美穂子
mihi-n@mua.biglobe.ne.jp
〒202-0023
西東京市新町5-16-29　
Tel0422-53-7099 Fax0422-56-9086
「学校飼育動物を考えるページ」
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
「全国学校飼育動物研究会」　
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.htm
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白梅学園大学大学院子ども学修士
全国学校飼育動物獣医師連絡協議会(CAS) 主宰　
（公社）東京都獣医師会　理事
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