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演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュのゼブラ

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【 会 場 】 シアタークリエ
【 公演日 】 2009/6/9(火)〜2009/6/29(月)
【 出演者 】 斉藤由貴/星野真里/山崎静代(南海キャンディーズ)/大沢あかね/
入江雅人/今井ゆうぞう/是近敦之/矢部太郎(カラテカ)/
村杉蝉之介/野本光一郎/和田ひろこ/江口のりこ
【作・演出】 田村孝裕(ONEOR8)


<解 説>
本作のモチーフである「阿修羅のごとく」は、1979年にTV放映されて以来、幾度となく映画・舞台化され、今に至るまで新たな魅力を生み出す向田文学の大ヒット作品です。そして、本年はまさに向田邦子生誕80周年という記念すべき年にあたります。作・演出には劇団ONEOR8(わんおあえいと)の作家・演出家である田村孝裕。時にやさしく、時に人の本性があらわになる瞬間への鋭い観察眼、時にユーモアをもって描写するその手腕は、演劇界のみならずTV界でも高い評価を受けています。親と子、夫婦、姉妹、ときどき兄弟。かなしくもおかしい、愛さずにはいられない“家族のきずな”を、個性豊かな出演者たちと演劇界注目の才能が、シアタークリエという濃密な空間で紡ぎだします。

<プロローグ>
葬式の時、いつも考えることがある。
部屋を囲った白黒の幕が、シマウマを連想させるのだ。
でっかいシマウマの横で自分がお焼香をしていると思ったら、
なんだかおかしくてたまらなくなる。
参列者は皆ゼブラカラーの服を着て、シマウマ様を
崇めているようにも見える。
亡くなった方もきっと、この大きすぎるシマウマに乗って
天国へと旅立つのだろう。
それにしてもどうやってシマウマに乗ったのだろう。
きっと脚立をつかったに違いない。
そんなことを考えながら、私は泣かないようにしています。

<あらすじ>
これは、母の手ひとつで育てられた四姉妹のおはなし。長女(斉藤由貴)と四女(大沢あかね)は既に嫁ぎ、三女(山崎静代)も近々結婚を控えている。次女(星野真里)はひとり自家に残り、家を切り盛りするばかり。母親は現在入院中で、生死の境をさまよっている。三女の引越しの準備と母親の見舞いをかねて、四人全員が久々に顔を合わせた。
久々というのは、なにかが起こる前兆に過ぎない・・・。
姉妹が幼いころに家を出て行った父親の存在。突然現れた葬儀屋の兄弟。互いに隠していたことが次々と明らかになったその日、一本の電話がかかってくる…。


====追記====

平素より東宝演劇公演に格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
お客様に出演者休演のお詫びと新配役のお知らせを申し上げます。
この度、シアタークリエ6月公演「ゼブラ」に次女・奈央役で出演を予定しておりました檀れいは、鉄欠乏性貧血と診断され、やむなく本公演を休演させて戴きます。
お客様には、ご迷惑、ご心配をお掛け致しまして、誠に申し訳ございません。
作品を大切にすることを心がけて、新配役を検討させて戴きました結果、同役には新たに星野真里を迎えることと致しました。
新配役を迎え、スタッフ・出演者一同全力で稽古に励み、お蔭様をもちまして9日に無事初日を迎え、お客様より大きなご声援を頂戴しながら上演致しております。
お客様におかれましては、何卒今後ともシアタークリエ並びに6月公演「ゼブラ」に変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。


コメント(3)

6/24(水)夜公演 シアタークリエ
1列(最前列) センターブロック

公演初日の2週間ほど前だったでしょうか?
四姉妹の次女役の壇れいさんが降板され、星野真里さんのキャスティングが発表されたのは。
誰が好きとか嫌いとかではなくて、やはり降板があるとモチベーションが下がります。
壇さんが目当てだったわけではありませんし、星野さんが嫌なわけでもありません。
むしろ星野さんは好きな女優さんです。
それでも、やや公演へのモチベーションは下がりました。
ですが…これまでも、降板〜キャスティング変更があった舞台にハズレがありません。
なぜなんでしょうか?
やはりピンチから生まれる連帯感や一体感が作品の質の向上につながるのでしょうか?
本公演も例に漏れず、素晴らしい舞台でした。

向田邦子さんの代表作の一つ「阿修羅のごとく」をモチーフにして、
田村孝裕さんが作・演出した本作品。
なんとなく大衆的、古い、昭和、野暮ったいといったようなイメージがする向田邦子さん。
もちろんこれは、完全にわたし個人が勝手に感じている印象です。
でも、世に認められた優れた人の作品は、やはり味わい深いですね。
派手な展開があるわけではなく、その辺にある普通の家庭の普通の人々のお話に思えて、違和感なく物語に入っていくことができます。
観劇しながら、本当に思ったのです。
『あぁ、リラックスして観劇を楽しめているな。力まずに物語に感情移入できているな。』妙な緊張がなく、いい気分で観劇することができているので、
緊張するとトイレに行きたくなってしまう持病も、まったく気にならない二時間でした。前回観た田村さんの演出作品は、田中麗奈さん主演の『思いでトランプ』でした。
これも、向田邦子さんの作品でしたね。
あれも、この『ゼブラ』も、同じ色を感じます。
舞台セットも、演技も演出も、ちょっとセピア色なんです。
昭和のにおいがして、ちょっとノスタルジックです。

四姉妹のお話です。
かなり笑わせてくれます。
特に、四姉妹に関わる男性陣が可笑しいんです。
浮気をしている長女(斎藤由貴さん)の夫(入江雅人さん)は、頼りなくて可笑しいです。
三女(しずちゃん)の婚約者(今井ゆうぞうさん[NHKの歌のお兄さん])は
思いこみの激しい強烈なキャラクターで、爆笑です。
四女(大沢あかねさん)の夫(是近敦之さん)は車好きでパチンコ狂いの元ヤンキー?
そこに四女につきまとう幼なじみのポンちゃん(カラテカの矢部太郎さん)が、
かみ合わない会話とおかしなキャラクターで笑わせてくれます。
そして葬儀屋の兄弟(村杉蝉之介さん、野本光一郎さん)が、
ダメ兄としっかり者の弟の凸凹コンビでズッコケてます。
そんな男性陣に囲まれた四姉妹。
オープニングは、子供時代の四人がパジャマでテレビを観ているという一場面…。
長女の斎藤由貴さんが中学生って………けっこうスゴイです。
娘達の「お父さん遅いねぇ。」の問いに言葉を濁す母親(和田ひろこさん)。
どうも父親は新しい女性ができて、出て行ってしまったようです。
一番父の帰りを心待ちにしている雰囲気を出している次女(星野真里さん)。
大人になって、三女が結婚を機に引っ越すという時期のお話です。
この時、母親は重い病で入院していて、記憶障害も出て、
次女のこともわからないという設定…。
三女のマリッジブルーやら、母が生前予約した葬儀屋とのゴタゴタやらで
バタバタしているところに母が息を引き取ったという電話が入ります。
長女の夫の浮気相手(江口のりこさん)が家に現れたり、
家族を捨てて出て行った父親と連絡を取ったことでの四姉妹の確執があったりします。
男女の関係や、浮気、夫婦、家族、親子…さまざまな人間関係を考えさせられます。
それも、「考えろー」と考えることを強要するように攻めてくるのではなく、
なんだか自然に考えさせられます。
そう、そこが普通にその辺にある話に思えるからなんでしょうね。
チャンスがあれば、みなさんに観ていただきたい作品です。

二女の星野さん。
彼女が主役ですね。
その役をキャスティング変更するのですから…制作側も大変です。
パンフレットに共演者の星野さんについてのコメントが載っていました。
「稽古に初めて来た日に、もう台詞が全て入っていて驚いた。」
素晴らしい女優さんです。(スタイルはちょっと…ですが。)
カーテンコールで拍手を送るわたしと目があって、ニッコリ会釈…。
もう贔屓にしちゃいます。
大衆なんて、そういうものです。
カーテンコールで無表情だったり、客席に目を向けなかったり、
目を向けても視線が宙をさまよっていたりする役者さんがいますが、残念な感じがします。
大衆は目が合うだけで喜んで贔屓にしちゃうものです。
ましてや笑顔なんかを向けられればイチコロです。
四女の大沢さんも、けっこういい演技をされていて驚きました。
しずちゃんは…滑舌が悪いのが気になりました。
それにしても斎藤由貴さんは………歳を取りましたね。
わたしが親しくしていただいているカメラマンの野村誠一さんが、
少年マガジン等のグラビアで、デビューからずっと撮っていましたから、
何度かイベントに行きましたっけ…。
歌手デビューする際には(あの『卒業』です)、
その企画やらコンセプトやらに対する意見を求められたり、
そういえばデビューコンサートに野村さんの事務所の社長さん(奥様)と一緒に行ったりもしましたね。
もうお子さんも大きくなられて…。
衣装も体型を隠すようなものを着ていらっしゃいましたが…かなりふくよかで…。
首のシワとか…お顔のツヤとか…ちょっと残念な感じでした。
まさにわたしのお腹のあたりの状況と同じことなんでしょうねぇ。
軽く凹みました。

そうそう、演出で感心したことの一つに、電話があります。
多くの芝居で、電話のシーンは舞台上で話す役者さんの声のみですが、
今回は電話の向こうの声が、かすかに聞こえる工夫がされていました。
小さなスピーカーが仕込まれているか、受話器からの音を大きくしているのか定かではありませんが、
おぉー、と思いました。
それから上手に隠す(見えない)部分を作っているなぁと思いました。
壁や扉でできる死角を有効に使っている感じがしました。
それからBGM。
ラストでトム・ウェイツがかかるのですが、これがピタッとハマるんです。
いいセンスだと感心しました。


【余談】気になったこと
もう舞台も後半、終演間際でのこと。
客席後方で、けっこうなボリュームでの話し声。
何か起きたのか?と思うほど。
あるいは役者さんが、演出によって、客席に出てきたのかと思うほど。
でも、ただの客の会話だったようです。
数回あって、かなり気になりました。
日程の都合がつかず、断念しました。
ONEOR8の同公演がとても良かったのですが、クリエはチケット代が高いこともあり優先度を下げたんですよねぇ。
もし再演されたら、その時は観に行きたいと思います。

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