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私鉄沿線97分署コミュのEpisode36:アイツったら…さらわれた!?

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【introduction】
ある日の朝、奈良が歩いて97分署へ出勤するところに、ランニングをして帰ってきたブルと出会う。「(体が)なまっちゃうから人間終わりですよ」と奈良に言うブルに「なまっているって陰口は感心しない。お前さんこそ顔がなまっている」と、バイクで出勤してきた東北訛りの九十九に勘違いされてしまう。
「顔がなまってるって」とトボける奈良は、見知らぬ女子中学生から「これお願いします」と手紙を受け取る。女の子はそのまま走り去ってゆく。
「なんですかそれ?」「決まってんじゃない」とニヤける奈良に面白くないブル。2人はプレハブの97分署(仮庁舎)へ入っていく。

「ラブレターねぇ」と滝村課長。
刑事課では席についた奈良の周囲に課長を始め課のメンバーが集まっている。
「あら、随分と厚い手紙ですね」と仁科。「これはね。綴っても綴りきれない思い・・・」と奈良が手紙の封を開けるとお金の束が出てきて驚く一同。
そこに嬉しそうに警務課長の丸岡が業者と一緒に庁舎に入ってくる。
「前から検視官も欲しがっていたパソコン。やっと予算の40万円を確保しましてね。40万ですよ。40万」
奈良の机の上にはそれ以上の札束が放り出されて、何も言えない一同。

「アフリカ難民のために寄付したいがどうしたらいいか分からないので警察にお願いします。ほんの少しでごめんなさい」という内容の札束と共に同封された手紙を読む鑑識課の榊検視官。
「ほんの少しが100万円ですか」「犯罪がらみのお金じゃないようですけどね。子どもが持つには大金過ぎる。名前も住所も書いてない」と奈良。

下校する中学生たちに心当たりの子がいないか尋ねるブルと田島はパチンコ店の騒ぎに遭遇する。そこで逃げ出そうとするゴト師の男を捕まえる。

「400万?」
取調べ室で犯人の岸本と接見する奈良。借金が400万円あり催促がきついため、追い詰められて行ったという動機であった。未遂の初犯であり、即日釈放と伝えたところ家に帰る金がないという。仕方なく覆面パトカーで送る奈良とブル。

岸本の家は喫茶店であった。岸本は舗道に帰宅する自分の娘の姿を見つけて、慌てて覆面パトカーの陰に隠れる。その娘を見て驚く奈良とブル。朝、奈良に100万円を渡した娘本人であった。

岸本の妻の入れるコーヒーをカウンターに座って飲む奈良とブル。その隣に座る岸本。妻が言うには、パソコンが上手な娘は自作のゲームが商品化されて印税で600万円を得ているという。
「預金通帳隠しちまって親には一銭もくれない。赤の他人に寄付できて、何で実の父親に寄付できないんだ」とボヤく岸本。

そこにチンピラが2人店に入ってくる。借金の取立てだった。チンピラたちは店のカウンターに置いてあるグラスを故意に割ってみせ、「東京湾へ・・・」と脅しつけるが、奈良が団扇のように警察手帳をヒラヒラさせるのを見て慌てて出て行ったのだった。

夕暮れの堤防沿いを岸本の娘と一緒に歩く奈良とブル。娘のお金で父親の借金を清算したらどうかと奈良は勧めるが、娘は父親を「あいつ」と呼び既に肉親の愛情を失っていた。岸本は真面目に働いたことがなくギャンブルや酒で借金を作っていたという。おもちゃすら買ってもらったこともないと言う娘。

「このままでは、お父さん堕ちる一方だよ。どこかで救い上げてやらないと立ち直るきっかけがないじゃないか」
「救い上げてもまた同じ蟻地獄に堕ちるだけ。信じたら馬鹿をみる。信じられるのはお金だけ」
「実の父親信じられなくなったらお終いじゃないか!」
娘の言葉に、声が大きくなる奈良。愛もお金で買えるという娘に納得してしまうブルの胸を叩いた奈良は、「お金で買った愛は、お金がなくなったら消えてしまう。そんな愛は本当の愛と言えるか?」と問いただすが、娘は「だったら稼げばいい。お金のある限り愛は消えない」と言い返されたのだった。

【the main subject】
翌朝、岸本の妻から97分署に電話がかかってきた。誘拐事件が起こったのだった。岸本の家に向かうブルと田島の車は、前方の車を追い向く際に助手席に岸本の娘の姿をとらえる。その車の進路を遮り運転手を逮捕するが、それは娘の中学校の担任だった。

岸本の家では妻が「岸本を預かっている。返してほしかったら娘の貯金を全部よこせ」と言う電話がかかってきたと言う。岸本は昨日の夜に出かけてから帰っていない。

何と誘拐されたのは父親の岸本の方だったのだ。
97分署では滝村が奈良からの無線連絡を受けていた。誘拐されたのが父親だと聞いて驚く滝村。娘は「パソコンの天才少女現る。ソフトで大儲け」と女性週刊誌で取り上げられたこともあるという。それを聞いて「犯人は不特定か」と困惑する倉田。娘の方が金持ちとはいえ、子どもではなく大人を誘拐することに不審な九十九。「こんな変な事件。オレの田舎じゃ聞いたことがねぇ」

岸本の喫茶店では、仁科、ブル、田島そして奈良が待機して、電話の逆探知装置を取り付けていた。犯人が不特定多数とは言いながら思いあたる奈良。岸本の借金の取立てにきていたチンピラは達磨組という暴力団の一員だった。娘のお金に目をつけて岸本を拉致したのなら動機はある。ブルと田島は喫茶店を出て達磨組へ向かった。

まもなく犯人から電話がかかってきた。指定した店でカバンを購入し、その中に娘のお金を入れろと言う内容だった。さっそく要求に従うよう告げる奈良だが、妻や娘は動こうとしない。苛立つ奈良に「お金払えません」と拒否する娘。

「実のお父さんが誘拐されたのよ」と驚く仁科。
「狂言です。お金がほしいから自分で電話架けているんです。そうに決まってます」
「いい加減にしないか!」
娘の言葉に大声を上げる奈良。「父親だぞ。君の実の親だ」「命は金で買えない」と説得する奈良と仁科。「犯人は借金の取立てにきた達磨組だ」と言うが娘は、「達磨組ではない。狂言だ」と頑なに拒むのだった。

その頃、軍艦マーチのBGMに合わせて、達磨組の事務所に警官たちと突入したブルと田島だったが、拉致の事実はなく、そこでは組長の詩吟の会が粛々と催されていたのだった。

電話でブルの連絡を受けて頭を抱える奈良。岸本の妻は、「達磨組ではない。その借金は娘が夕べ返済した」と告げるのだった。驚く奈良と仁科。

「馬鹿だった。奈良さんに言われてその気になって。実の父親を信じられなくなったらお終いだって言ったでしょう。一度だけあいつを信じてみようって」
借金が返済されたことを知らず、岸本は狂言誘拐でお金を奪おうとしているのだと、お金はもうないと泣く娘。

榊のいる鑑識課では導入されたパソコンで、誘拐犯の声の入ったテープの分析を行っていた。「理科の進歩はすごいなあ」と驚く九十九。岸本によく似ているとの結果が示されていた。署に戻っていた奈良は榊からカバンに仕込んでおく発信機を渡される。

「刑事としてはいけない考えなんですがね。この誘拐、本当の誘拐であってほしいんです。狂言じゃ困るんですよね」

・・・見た限り狂言誘拐のような展開で、本当に娘の気持ちが救われるのか気になって見ていました。It continues to a conclusion!

コメント(11)

懐かしいですね(;_;)私が13歳の頃ですから24年前位たつかな?
ドラマの記憶が蘇りますね(^-^)/
今、CSで再放送されているので書いてみました。もっと早く気づけばよかった。結末も後日書きます。

アットホームな刑事ドラマで当時本当に好きでした。
【conclusion?】
岸本の妻は犯人に指定された喫茶店にいた。そこへ店の電話が鳴り店員が出る。呼び出されて電話口に出る妻。店の様子を道を隔てた車内で監視する奈良と仁科は互いに目で合図を送る。

妻は電話を切り会計を済ませると、身代金の入ったカバンを肩に雑踏の中に消えてゆく。車を離れてその後を追う奈良と仁科。一方で彼らとは離れた場所で監視していた倉田と九十九も後に続いた。
「犯人からの指示があったんだな」
「いったい何処で受け取るつもりなんでしょうなあ」
妻は雑居ビルの中に入っていった。その前に合流する4人の刑事。
倉田と九十九に入口で待機するよう頼んだ奈良は仁科とビルの中に入ってゆく。妻はエレベーターに乗ったところだった。
「3階で一度止まったわ」
表示板を見る仁科に頷く奈良。ところが2人が階段で3階へ向かおうとしたところに九十九が駆け込んできた。
「奈良さん。外、外」
奈良が理由を尋ねることを聞こうともせず強引に2人を外に連れ出す九十九。雑居ビルの角では倉田が上を見上げていた。走ってくる九十九と奈良、仁科。
そこで奈良が見たものは非常階段から下りてくる妻の姿だった。
「エレベーターに乗って階段から下りたの」と不審な奈良だが、4人の刑事はまた妻の尾行を開始する。
「元の喫茶店へ戻るのかしら?」
仁科がそう言った途端、妻は喫茶店の前で立ち止まると驚愕の表情で振り返った。異変に気づいて駆け寄る刑事たち。
「やられたんです。あのビルで」
犯人は雑居ビルのエレベーター内に同じカバンを用意していて、3階で降りるときに身代金の入っているカバンと取り替えるよう指示したのだった。
「ひっかかったんだよ。だからカバンの形を指定してきたんだよ」
奈良たちは慌ててさっきの雑居ビルに引き返した。
「とっくに逃亡しているだろう。発信機だ」
そう言って倉田は九十九と現場に残り、車に飛び乗る奈良と仁科。

「ここまで手が込んでいると狂言誘拐とは思えませんね」
無線で発信機の音を手がかりに車を走らせる奈良は、助手席の仁科の言葉に黙って自分の唇に人差し指をあてる。後部座席には岸本の妻が乗っているのだった。気づいた仁科。
「ごめんなさい。私・・・」
「いいんです。私も同じ気持ちです・・・」
もし狂言誘拐であれば娘が傷つく。もし本当の誘拐であれば夫の命が心配だと言う妻。奈良はその言葉を聞きながら無言のまま車を走らせる。
「・・・少し弱くなりました」
と仁科は言った。
発信機の音が弱くなったということは犯人の居場所から遠ざかっている。その奈良の車に交通課の三木と望月が白バイで駆けつけようとしていた。2人はヘルメットで発信機の音を受信できるようになっていた。

「(交通課と)合流した?」
97分署では、滝村が奈良と無線で連絡を取りながら、丸岡と共に地図を広げていた。方角を確認すると多摩川方面へ向かっている。
「敵はおそらく多摩川だ。気を締めていけ」
「了解」と奈良は言った。
2台の白バイに誘導された奈良の車は、多摩川の堤防沿いにあるバラックの近くにたどり着いた。三木と望月が先に、木陰に隠れてバラックを見た。白い車が1台止まっている。
車を降りて彼らの背後に周る奈良と仁科、そして妻。
「ここに間違いないようです」
「課長に連絡頼むわ」
望月にそう言うと、仁科と妻をその場に留めて、奈良は身をかがめながらバラックに近づいてゆく。様子を見守る仁科たち。

バラックの窓際まで近づいた奈良は、その隙間から中の様子を覗き込んだ。男の後姿が見える。例のカバンを開けようとしているところだった。その姿を見た奈良は、突如、走りこんでアルミサッシの引き戸を開けるとバラックの中に飛び込んだ。
闇の中の男は驚いてカバンを胸に抱きしめる。顔は見えない・・・ゆっくりと無言のまま男に近づく奈良。男はじりじりと後退りする。壁際に追い詰められると、窓から差し込むわずかな光が男の顔を映し出した。
【conclusion?】
「岸本!」
奈良は怒鳴った。そこにいたのは岸本だった。しかし岸本は引き攣った笑い声を上げた。
「刑事さん。オレ勉強したんだよ。あんたオレを捕まえることできないんだよ」
そこへ走りこんでバラックに入ってきた仁科と妻。妻は驚きの表情を見せる。乾いた笑い声を上げる岸本。
「親が子どものものを盗んでも法律じゃ罰せられないんだ」
娘がもっと早く渡せば良かったんだと言いながらカバンを開ける岸本。
「これで借金ともおさらばだ」
しかし、勢いよく開けたカバンの中には100万円に満たない札束と発信機しか入っていなかったのだった。
「あのガキ。親の命より金の方が大切なのか!」と僅かな札束を握り締める岸本。
「あんた。どこまで馬鹿なの!あんた!」
怒った妻は岸本に飛びかかると手にしたハンドバックで彼の頭を何度も何度も殴りつけた。
「これが全部よ!」
岸本の手から奪い返した札束を彼の目前に突きつける妻。借金は全部娘が返したと言う妻の言葉に愕然とする岸本。その彼の両襟を掴みながら妻は泣き崩れた。倒れこむ岸本の側で立ち尽くす奈良。
「あんたの娘は、あんたに散々苦しめられて人間を信じられなくなっていた。金しか信じなかった・・・でもなぁアフリカの難民に100万円をポンと寄付しちゃうような、そんな優しい心だって持ってたんだよ」
「あの子はあんたが真人間になると信じて400万円払ったのよ。あんたを信じたかったのよ。お金なんかよりあんたを信じたかったから、あんたに賭けたのよ。何て謝るの。あの子の最後の賭けをあんたは踏みにじったのよ。どうやって謝るのよ」
岸本の襟を掴みながら揺さぶる妻に怖かったと。借金を返さないと殺されると脅されて怖かったと泣く岸本。

そのとき、ため息をつく奈良の袖を仁科が引いた。外で車の音がするのだ。ガラス越しに外の様子を覗いた奈良と仁科は、覆面パトカーから降りてくるブルと田島。そして岸本の娘を目撃する。
「来ちゃったよ」
「どうしよう刑事さん」
奈良の袖にすがる岸本を、奈良は振り払った。
「どうしようじゃないよ、もう。あの子の人生歪んじゃったらどうするの」

「どうせ狂言に決まっている」
そう言う娘を促してバラックに連れてゆくブルと田島。出入口には三木と望月の2人が待機していた。そこで中に入った娘が見た光景は・・・

縄で縛られている父の姿と、その縄を解く母の姿だった。
「そんな・・・狂言じゃないの?」と驚く娘。
仁科がバラックの奥から作業着にヘルメット、顔にタオルを巻いた男を連れ出した。誘拐の現行犯だと言って逮捕しようとする仁科に、オレに任せておけと男の腕を取るブル。
「あ、この馬鹿」
「馬鹿だとこの野郎」
男はブルの手を振り解くとバラックの裏口から外へ逃げ出した。追いかけるブルと田島。
物陰で男が顔に巻いたタオルを取ると、その顔を見てブルと田島は面食らった。男は奈良だったのだ。

仁科は岸本夫妻と娘を外に連れ出すと車に載せてその場を後にした。後部座席には居た堪れない岸本夫妻。
作業着を着た犯人はブルと田島と共に、土砂を転げ、堤防を走り、ときに殴られ、川沿いをずっとずっと追いかけっこをしていた。
その光景を娘は車の助手席から振り返りながら見えなくなるまでいつまでも眺めていた。

「そっちに逃げたら余計に見えるでしょ」
仁科の車の走る方向に向かって逃げていた犯人は、ブルに言われて体勢を翻そうとして・・・そのまま川へ・・・ダイブした?!
「知ってた?ボクが犯人だって知ってたって言うの?」
後日97分署を訪れた岸本の娘に、ブルに殴られ頬にガーゼを当てた格好の奈良は驚いていた。
「2、3日してだけどね。だってあの誘拐。いつまで経っても新聞に載らないでしょ。狂言誘拐だとすればあの犯人は・・・で、お見舞い」
「どうも」といいながらフルーツ盛を受け取る奈良。
「狂言誘拐はともかく狂言犯人って傑作よね」
娘の言葉に97分署の一同がにこやかに笑った。
何か言おうとした奈良に「嬉しかった」と娘。
自分を傷つけまいと、怪我までしてお芝居をしてくれたことが嬉しかったのだと言う。
「奈良さんならお金より信じられる」
その言葉を聞いて喜ぶ一同。しかし、一番感激していたのは張本人の岸本だと娘。あの人は就職して今度は真人間になるんじゃないかとそう言うのだった。

「これじゃ何のために怪我したのか分かりませんよ」
鑑識課で榊と談笑する奈良。芝居といっても金しか信じないと言っていた子が奈良のことを信じられると言ったのだから進歩だと榊は言う。
奈良は思い出したように榊に言った。
「あの子。岸本さんのこと、あの人って呼んでました。あいつじゃなくてあの人」
いつか、お父さんと呼ぶ日がくるかもしれませんねと言う榊に、笑顔の奈良。
「たぶん・・・いや、きっと」
【END】

アオキ様、里井様。つたない長文を読んでいただいてありがとうございました。80年代。バブルのまだ前ぐらいですよね。ミステリーやサスペンスではなく、ホームドラマのような爽快感の残る刑事ドラマだったように思います。

CSで放映しているのを知っていたらもっと早く見たのに残念です。DVDにならないのでしょうかね?派手な事件を取り扱うわけでもないから無理なのかな?

ヒロシが見られなかったのが残念です「白菜、生でもうまかった」と走るあの名シーンが見たかった・・・

次週はブル・田島の青春もの「千本ノックでサイクルヒット!!」
ファンの方のお目汚しで泣ければ、またアップしたいと思うのです。


懐かしい!!
この話は当時見た記憶あります。
すごく詳しく書いていただいているので、良く良く思い出しました。
CSの放送されているチャンネルは受信できないのですごくうれしいです。。。

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