独立開業したい理美容師さん！コミュの「ドルーチェ」美容開業レポート6

3月13日大宮・Ｍさんの美容室「ド・ルーチェ」早くもｂｈの寒い打合せの日を迎えた。

※寒い打合せとは？
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4279703&comm_id=330964

かねてから寒い打合せの情報を得ていたＭさん、以外にも、パッパッと判断をくだし、飯島のリードを奪って「さぁ、ほかにどこが落とせますかねぇ！」なんて言って、どんどん仕切ってしまうほど！
思わず「俺の仕事とらないでよ」と飯島。
とはいえ、やっぱり、順調に、とは行かず、いつもどおり減額調整は難航を極めていた。

今回の入札は2社の施工業者さんの競争で、A社が税込1230万円、B社が税込1350万円という120万円の差でA社を落札業者とし、A社の見積書を対象に減額調整が行われていった。

いつものように、減額調整を始める段階で、飯島とＭさんから、はじめて店舗デザイナー藤井と、ｂｈの入札審査担当者に実行予算額が告げられるのだ。
もちろんそれを聞いたデザイナー藤井は「ガビ～ン」といった心境である。

Ｍさんの実行予算は税込850万円の予算組みであった。（この予算組みに美容機器代は含まず）
約380万円相当の内容を減額のため、諦めたり、妥協したり、素材のランクを落としたりしていくのである。文章で書くとたった1行だが、これがまた、なかなか落ちないんですよね。

見積書の全項目をいじくりまわしていくのだが、上から項目を1行1行、順々にやりとりしていき、1ページ目から最終ページまでいじっては集計、いじっては集計、これを繰り返し、通常、平均で3周ぐらいして、希望予算額に追っ付けていくのである。

今回のＭさんの計画は、店舗面積が22坪ほどあり、かなりきわどい広さだったのだ。
各項目の単価は、安いのだが、ありとあらゆる要素が集合して、総額を850万に下げていくことが非常に難しいということが、調整を始まって3時間ぐらいのところで誰もが理解していた。

さて、このあたりからＭさんは大きな決断をし始めなければならないのである。
こだわりだった、暖炉周りの石肌の仕上げをすべて断念！！
トイレ内部の総タイル貼りを断念！！・・・・・
でも、どんなことがあっても暖炉だけは無くせない！！
これがテーマであった。

結局、最終的には５，６周はしたであろうか。
それでも落ちない！！
ｂｈのオフィスの空気感がかなりよどんでくる。。。

それでも、Ｍさんは努めてテンションを高く、元気に減額調整に協力してくれた。
以前、代官山の美容室ギャラリーアルテスタのオーナーに限り、超ハイテンションになったという事例があったが、Ｍさんも負けてない（勝ち負けではないが）

「だって、落ち込んでる暇なんか、ないでしょ？」

実際のところ、オーナーさんが落ち込む場面にビクビクしている飯島だが、なんだか、逆に気を使ってくれてるみたいにも思えて、なんとも、恐縮であった。

「僕的には暖炉さえ残れば、特にこだわりませんから」

ここまで言わせてしまってよいのだろうかと思いながらも、コツコツ、コツコツ、減額調整していくのであった。

荒業を駆使しても、最終地点は875万円どまり、あと25万円がど～しても、へっこまない！

といったところで、落札業者さんになんとか25万円の出精値引きで対応してもらえないかを投げかかようということにして、本日は終了となった。

本来、ｂｈのプロジェクトでは、複数社で競争見積もりをした上、こうした減額をやってくので、25万円の出精値引きをしてもらうのは非常に困難な話なのである。
むしろ、過去の事例から言うと、最終段階の出精値引きは、いいところ、５～６万円が限界っていったところなのである。

でも、オーナーは袖を振っても、これ以上の額面が出せないのだ。もしかしたら、もしかして、この値引きのお願いは、へたすると業者いじめの領域に入ってしまうかもしれないのだ。

ｂｈはもちろん、オーナーの実行予算に、はめるために最大限の知恵を絞るわけであるが、逆に、業者さんに対しても、無理難題を言って圧力をかける存在ではないのである。
あくまでも、双方の納得がいく地点をガイドし、話し合いのもと、成立させていく役割なのである。

もしも、どうしても、業者さんの方で減額が出来ないとなれば、最悪の決断として、暖炉を・・・・
っていう感じになってしまうかもしれないのだ。
しかし、できればそれは避けたい。
１～２日以内に落札業者からの返事待ちということになった。

気になる結果は次回へつづく・・・