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テリー塾 コミュの第七章 なげる男

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私は、黒服と男の後をついて闇の中へと踏み出していった。

殺風景で薄暗い廊下を歩き続けた。

(いったいどこに連れて行かれるのか・・・)

不安に駆られたが、三文小説かとはいえ、私にも作家としての意地があった。

しばらく歩いたあと、男と私は部屋に通された。

「ここでお待ちください」

その部屋は、ダーツボードと灰皿と椅子があるだけの部屋だった。

男は、おもむろにダーツを投げ始めた。

しばらく見ていた私はおどろいた。

百発百中なのである。

いままで見てきた、彼のダーツ対戦はいったいなんだったのか。

彼は30分ほど投げ込んだ。

ドアがノックされ、黒服の男が再び現れた。

「先生、そろそろお時間です」

男は黒服の後に続いて出て行った。

私もあわてて、そのあとに続いた。

薄暗い廊下をひたひたと歩く。

突然、黒服は私だけを制止した。

「お客様はここまでです」

私は黒い革張りの重厚なドアの前に立っていた。

男たちはさらに奥にあるいていく。

しかたなく私は、そのドアを開き中に入った。

部屋に入ると、なぜか騒がしかった。

どうも沢山の人がいるようだ。

そこには老若男女、多くの人が食事を楽しんでいたのだ。

私を見つけた店員は、うやうやしくひとつのテーブルに案内した。

テーブルには、豪華の食事と酒が用意されていた。

周りを見渡すといかにも裕福そうな服装の人たちでいっぱいだった。

安物のブレザーを着たノーネクタイの私は、いかにも場違いな感じがした。

部屋にはステージが用意され、壇上にはひとつのダーツボードが設置されていた。

(いったい何がはじまるというのだ?)

壇上に登場した司会者。

「本日の特別カードが決定しました!」

司会者は続けた。

「本日の対戦カードは、テリー塾長おぉぉ! 対 星野鉄雅あぁぁ!」

会場はざわめいた。

私には何のことかわからなかったが、すごいことなのだろう。

壇上に登場した男を見て私はおどろいた。

あの男が現れたのだった。

(男の名前はテリー塾長・・・)

はじめて彼の本当の名前を知った。

(なぜ塾長はこんなことをしているのか・・・)

私は目の前の豪華な食事には目もくれず、男を見ていた。

コメント(8)

テリー塾長がホントの名前だったんだふらふら


星野…どんな腕前なんだろう?
> 林檎さん
たぶんヤバいね
強いよ、たぶん
この更新ペースなら、

予定ではもう十二話なのだが…
疲れました。

探さないでください。

幸せに暮らしています。

照山塾

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