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テリー塾 コミュの第六章 みちびく男

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あれから男は数日間、私の看病をしてくれた。

湿布や包帯や薬、コンビニのお握りなどを買ってきてくれたのであった。

しばらくして顔の腫れも引き、身体の痛みも和らいだころ男は言った。

「そんなに知りたいか・・・」

私は彼の目を見据えて答えた。

「知りたい」

三文小説家である私にも、作家としての意地があった。

男は黙っていた。

夜も更けたころ、ぼそっと男は言った。

「ついてこい」

私たちはネオン街へ歩きはじめた。

電車にゆられ町を眺めながら私は思った。

(いったいこの男の目的なんだ、なぜこんなに歩きまわっているのか・・・)

男はただ黙って街の光をみているだけだった。

やがて神戸にたどりつき、あのときのダーツバーの前に居た。

男は言った。

「俺が話しをつけてくる」

見ていると、あの扉の前の私を痛めつけた男たちに話をしていた。

男はこちらを振り向き私の目を見た。

どうやら話はついたらしい。

私はおそるおそる店に入っていった。

あの二人の屈強な男達は、私を客として丁寧に扱ってくれた。

私はその扉の前に立っていたのだった。

そして、男とともに闇の世界に踏み込んでいったのである。

コメント(2)

> 林檎
ついに闇に踏み出した照山塾の運命は!

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