6月3日の日曜日に横浜のライブバー「Hey-JOE」で開催されたGANG★Goticのワンマンライブ「GANG Star Gothic Luxury LIVE in Hey-JOE 〜YOKOHAMA〜」のライブレポートをお届けしたい。いつものことながら当レポートはエッキマニアの主観的文章であることをまずご理解頂きたい。また例によって文中の敬称は略させていただくのでご了承願いたい。
今回のステージのオープニングナンバーは「Neuron」前回ライブのクロージングナンバーを冒頭に持ってくる辺り、バンドの完成度が伺える。相当な自信を持っていなければさらりとできるものではないだろうし、今やライブのメインラインナップを占める本曲で一気にフロアのボルテージをあげるのは流石である。変化球の切れも凄いが直球の威力もハンパない。エッキのプロデュースによるライブはやはりオープニングナンバーで仕留められてしまうことを再認識させられた。 で2曲目が「夜月の香」高い演奏力に息を呑まされていると今度はたたみかけるように「次はインストで」と言ってryuはステージを外れる。もはやジャンキーたちは完全にエッキの手の上に載せられ、預言を聴くかの如く際だった個性のぶつかり合いと絡み合いに耳を澄ませる。演奏のスキルはメジャーと遜色なく、例えぶっつけ本番でやったとしても(もちろん音作りに妥協しないエッキがそんなことを許すことはあり得ないが)全く違和感はないであろう仕上がりにはしびれっぱなしである。この「Addicted to Rhythm 1&2」はよくセッションのテーマとしても用いられるらしく、「たしかそういえば聴いたことあるかも」と思っても全然感動は薄まらない。 と、再びryuが登場し、入れ替わりにユータ、エリのリズム隊がステージを降り、エッキもキーボードの要塞から脱出!ヨシがギターを持ち替えて“五分の二”で、カバーメドレー!!エアロスミスの「I don't want want to miss a thing」からレッドツェッペリンの「移民の歌」と、ryuのハイトーンボイスとヨシのギターテクニックが本家に肉迫する。この編成とこの曲は今にして思えばGANG★Goticの“Hey-JOE仕様”と言える。唯一無二の「オリジナリティ」を強烈に発揮しつつ、超有名でいうなればギタリスト/ボーカリストが一度は経験する「スタンダード」もきっちりとこなせるバンドであることをライブハウススタッフにも誇示したと見るのは穿ちすぎか。(フルラインナップでカバーしないのはバンドのプライドであるが)
で、またまた全員がステージに揃ったら今度はryuがギターを抱えている。次から次へとステージで展開されるパフォーマンスはまさに「ラグジュアリーLuxury」であり、バンドセンターでギターを手にしたryuはサロンのステージでたまに見せる容姿より相当凄みがかっているように見えた。ここで披露された「君をつつむもの」は新たな必殺ナンバーの可能性をかいまみせ、ジャンキーたちは軽く跳んだ状態に。さらに超絶必殺ナンバーの「Life is game」で滅茶苦茶煽られてから「第一部最後の曲は」とのMCがあったもんだから少なからず「えーっ???」とブーイングとも悲鳴ともつかぬ声がちらほら。で、第一部のクロージングナンバーはCD化が待たれる好ナンバー「Whisper of the Earth」の“エッキバージョン”つまりエッキがリードボーカルでコーラスをryuが努めるという、実はかなり贅沢なライブバージョンである。一時期エッキ・エリ・ヨシの3人でライブをしていた頃のメインナンバーだが、フルラインナップだとやはり音の厚味が違う。また今改めて詩を吟味すると震災復興に勤しむ方々の心情をくすぐる感じもあってなかなか中毒性が強い曲と言える。で休憩に入ったのだが、これには裏があった。