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漢字の解釈と推理コミュの字解 「序」

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  字解 「序」

漢字について興味を持ち始めたきっかけは、企画の「企(き)」が「くわだてる」と読み、考え込むという意味であると共に、「人(ひと)」が「止(と)」まると書くことに気付いた時でした。

ふと、昔、祖父が畑仕事の最中に、クワを畑に立てたまま話し込んでしまった光景を思い出したのです。早速(さっそく)、漢字字典で語源を調べましたが、そんな調子のいい説明はありませんでした。

漢字の成り立ちは、中国は殷(いん)の時代からだというと、今から三千五百年も前の頃になります。まず象形(しょうけい)文字から始まって、次第に単純な線の組合せに省略されてきたのでしょう。最初は亀の甲羅(こうら)の腹側の平らな甲に書いたので、亀甲(きっこう)文字と言われました。線を刻んで表現したのです。そして、金属の青銅(せいどう)の鋳造技術が発達すると、文字を鋳(い)出すこともできる様になりました。金(きん)文(もん)文字です。この文字から省略したデザイン的な文字になっていくことになったのではないかと思います。

「発音の要素」

漢字は発音を指示する「記号の様な文字」を取り入れて組み合わせている字があります。
例えば、掲載(けいさい)文字にありますが、「鯨(くじら)」という字では魚偏に付いている「京(きょう)」は「ケイ」と音読みします。
それで、「鯨(くじら)」は「ゲイ」とも読みます。
もっと分かり易(やす)い字では、「湖(こ)」などがその最たるものでしょう。胡(こ)、古(こ)、沽(こ)と、くどい程「こ」の連発です。
文字は「意味」を含めて作られていますが、「発音(はつおん)」を指示する工夫がさらに付け加えられているのです。
さすが中国古人(こじん)の発明というだけあって、多くの漢字はしっかりと「意味」を含めた「音(おと)」を使っています。

中国では「文字を発明した国」と北京オリンピックの時言及して話題となりました、他の国の言語に比べて一文字毎(ごと)に込められた古人達の英知に富(と)んだ工夫があります。この様に国字(こくじ)を尊ぶこころには賛同します。

しかし日本では、漢字の成り立ちに関する経過の蓄積を、最近は難しいといって、省略し、忘れ去られようとしているのです。
それに危機を感じる私は、本書「字(じ)解(かい)」をして、わずかな数ではありますが、説明できる範囲で文字の成り立った足跡を推理してみました。
さらに、文字のデザイン、そのバランスの美しさを確認(かくにん)しつつ進めてみました。本書にて漢字に興味を持ってお読みいただければ幸いです。

「デザインの要素」

本書中の挿絵(さしえ)、写真は自作品を挿入(そうにゅう)しました。漫画(まんが)と象形文字は共通しているところがありますね、省略の極みというところでしょうか。

他人へ意思を確実に伝えるには多くの文字が必要ですが、簡略(かんりゃく)されていないと時間と労力が膨大(ぼうだい)に掛かってしまいます。現在使われている文字は、それこそほとんど簡潔(かんけつ)で必要最低限の極(きわ)みと思います。
発祥の中国ではその漢字が省略しすぎて基の意味が伝わらないまでになっています。漢字だけの文字では大量の表現には限界があります。
日本では、女性の文学を通じて女性文字として漢字はひらがなに変化させ、意味よりは「音」を簡易に表現したのです。この日本人の工夫によって漢字は意味を含めて生き残ったと思うのです。
漢字はその意味を大切にして残してきた歴史があるのですが、近代には更に画数の省略や常用廃止など整理されてきました。この整理については、本来の漢字が受け継いできたルールを壊さない様願うものです。
掲載している文字に「臭(しゅう)」という字が入っています。漢字の書き取りをしている時、早く書くと点の一つや二つは飛ばし、省略したくなるものですが、「臭(しゅう)」はそんな字です。 「犬(いぬ)」の点を省略して「大(だい)」となったと正式に言い訳をしています。

実はこの様な変更が漢字の語源を分からなくしている大きな原因なのです。


「書き取り帳」

今日(こんにち)の国語教育でも書き取りは勿論(もちろん)続けられていると思います。その升目(ますめ)にひたすら同じ漢字を書き続けました。子供の頃、漢字の思い出は「書き取り帳」です。升目(ますめ)が延々と続いたノートですが、あの作業は一体何の意味があったろうかと思いました。
そして今、やっと意味が分かりました。指の筋肉や脳は漢字を書く手指の動きが刷(す)り込まれています。ですから、漢字のサインは英語圏の外国人にとって、真似(まね)ることは不可能でしょう。


「言葉の乱れ」

最近の異変ですが、個性の無いパソコン文字の世界で、自分の個性をどう表現したらいいのか?と多くの若者は悩み始めています。そして、言葉の言い回しを工夫し、おもしろい個性的な話し言葉で文書の作成をしているのです。

話し言葉を中心にして、しかも特徴を出すには文法や作法は無視しがちになります。常用漢字にはない絵文字(えもじ)も記号もふんだんに取り入れて文章にして伝えます。

絵文字は「象形文字」の原点だと言われればその通りと言えます。これから将来この世代が大多数を占める時代になった頃、パソコンのメール文字が常用文字として国語になるかもしれませんと冗談で言いますが、しかし、ありえる将来の姿かもしれません。

漢字には日本で作られた「国字(こくじ)」というものが含まれています。正確には「漢字」とはいえません。
本書には「笹」を入れてありますが、「辻」や「凧(たこ)」「鰯(いわし)」なども国字です。これらの文字が作られた経緯(けいい)はどういう状態であったか興味があります。ひらがなの工夫と国字の発生は日本語と中国の漢字を融合した長い日本の文化と知恵の蓄積を感じます。

「人名の字」

名前にはいろいろな漢字が使われていますが、苗字(みょうじ)は自分の祖先や血縁(けつえん)の関係をあらわしています。そして、名前については自分の親が付けてくれた「文字」です。

名前は生まれてから一生一緒に歩みます。古代中国では生まれても生存率が低い為、すぐには名前を付けませんでした。仮の呼び名、「字名(あざな)」をつけて一定の期間使われていました。この風習はいまでも「あだな」として日本にも受け継がれています。
正式な名前は「本名」といい、血統を継ぐ一文字を入れたりして意味ある漢字を付けられた経緯があるのです。

子供に名前を付ける権利が親にありますが、その選択はどのようにされているでしょうか。
子供の幸多き人生を送って欲しい願いはも皆さん同じでしょう。そこで、画数の本と占い本を熱心に研究する親、今流行の美人、美男の名前を借り、あやかろうとする親、自分が欲しかった名前を子に付ける。といった選択が多いようです。
名前は一生一緒に過します、親の付けてくれた名前への想いを反芻(はんすう)する人生が続きます。「名(な)は体(たい)を表す」「名に恥じない行動を」などと、子供の頃から言われ、人は自分の名前の漢字について、意味を知り、それを生き方に意識したりします。それが「自分らしさ」として安心したりするのです。自分の名前の「字源(じげん)」と「意味」なども調べておきたいとおもいます。
元々の意味をよく理解して名前に恥(は)じない人生を送る様そして、努(つと)めることが親への感謝でもありましょう。

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財(ザイ) 
「財産」の財を調べてみました、早速字解をしてみます。「貝」は漢字の世界では「貨幣」とか「価値のあるもの」を表わしています。
その「貝」と「才」が組み合わさったら怖いものは無い。「財」は財産、財貨、財源、財閥、財宝などに使われますが、ただたくさんお金「貨幣」がある。 とはちょっと量のスケールが違うイメージで、貨幣以外の価値ある財宝を含んだトータルを言います。

中国でも貧富の差が大きいというか、富や財宝はたくさんある所へよく集まるものです。お金はとてもさみしがりやさんです。
「貝」つまり金銭を、「才」という賢く使うと増えて「財」になる。という意味に間違いありません。
「才」は簡単な字ですが、それでもこれは象形文字なのです。「才」とは、川の流れをせき止めている杭(クイ)や堰(セキ)を象形しているとあります。川の流れに杭を立て堰(セキ)をする。そして流れをとめると水は集まり溜まるとあります。
「財」とは価値ある貨幣(貝)などを堰(せき)に集める才能、「才」があるという意味になります。

正式な解釈ではないかもしれませんが、こういった落語の落ちがある様な凝った話はとても面白いと思います。
末(まつ) 
「成長を終えると末というが、末は始まりでもある」
「末」はその前の段階、若い木を表現した字が「未」となります。若い上側の枝が成長しきって長くなってしまった状態です。
つまり、「末」という字は「未」という字の成長した後の形を表現しています。上の枝が長くなっています。
「こずえ」が伸びきった。という象形文字です。
こずえは「ス エ」として発音され、最後とか終わり、つまらないといった意味があります。

末が始まりでもあるというのは、中国思想では月の満ち欠けと同様に陰陽は留まらずという考えから出ています。

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