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真崎・守コミュの真崎守のSF(空想科学漫画)

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 そもそも「SFって何だ」という話になるとエライ難しい(その上、今日ではそういうカテゴリー分けはあまり意味がない)話になってしまって、「ポーの一族」(萩尾望都)や「日出処の天子」(山岸凉子)がSFだったら、「環妖の系譜」の一連の作品や「ドラキュラの子守唄」「血の伝説」「ゆきをんな」もSFってことになってしまうし、主人公がタイムスリップする「ホモ・ウォラント」なんてそれこそ疑いようもないってことになる気もするんですが、どうも私は感覚が古いと言うか、未来の話で宇宙船やら光線銃(笑)やらが出てこないとSFって感じがしてこない。

 で(「ホモ・ウォラント」や機械で生命体を造る話とかの「●年の科学シリーズ」を除くと)、そういう古典的スタイル(?)SFの最初の作品は何だろうと考えてみたら、やっぱり「エデンの戦士」(週刊少年チャンピオン1976年8月16日号〜)ってことになるような(原作者の田中光二が「話が(原作と)まるで変わってしまった」と不満を言ったとかいう話をどこかで聞いたような記憶がありますが)。

 その後「ユートピアを越えて」「風の伝説」「永遠の生 無限の死 夢のやどり」「富士幻視行」等、寡作時期に入ってからSF的作品の比率が高くなったことは興味深いものがあります。「連作/せくさんぶる」(1974年)の後半や「源(王へんに原)野行」(1975年末頃執筆?)あたりから顕在化しつつあるように見える、心象風景(これは「ジロ!ジロ!」(1971年)の辺りからそうだろ、という見方もあるかもしれませんが)やマインド・ワークという世界観が既にして(大雑把な意味での)SF的であると言えましょうか。

 そういえば萩尾望都も1980年代以降SFが増えましたが、地上の(現実の)話を一通り描き尽くした後、さらに前に進むにはそちらの方向に新境地を見出さざるを得ないということなんでしょうかね。

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