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白黒子 White Molesコミュのアルバムの解説文を墓場戯太郎さんに書いていただきました!

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■White Moles「パレイド」に寄せて

2004年、僕は山口市のDISKBOXというレコード店でアルバイトをしていて、このお店は地域密着型ながらドラびでおの一楽さんがオーナーをしていたこともあってプログレ、ジャズ、そして日本のカルトなインディーズ商品が充実したお店だった。

また、隣の防府市にある印度洋というライブハウスでは一楽さん・佐々木匡士さんを中心に、山中謙治くんや山本達久くん、井上経康くんといった若手のインプロヴァイザー達が刺激的なブッキングを組んで毎夜強烈な音楽を爆発させていた時期だった。(※詳しくは2011年発売のTRASH-UP!!VOL.09号の山口アンダーグラウンドミュージック特集をご参照ください)

そんな山口のミュージシャン達を育んでいたDISKBOX本店のプログレ・コーナーの一番下の棚にはひっそりとサイケ/ガレージ・コーナーが設けられていて、僕がその担当をさせてもらっていた。

ある日、まるで宝箱を見つけたように目をキラキラとさせた同年代の男子がお店にやってきた。お店の人の紹介で仲良くなり、音楽話をしていると当時の彼はソフト・ロックにかなり傾倒中で相当深いところまで掘っていて、その貪欲な姿勢に共感させられた。

当時、シノワというサイケ・バンドでベースを弾いていた僕はDISKBOXでこつこつとCDを買いながらも、バンドのリーダーである平田さんから膨大なサイケ・コレクションの中から厳選された音源を聴かされる英才教育の真っ只中だったので、人生で初めて買ったガレージ・サイケの名盤、THE SEEDSの1stの輸入盤を彼にお勧めしてみた。

スカイ・サクソンの洗礼。煌くオルガン。それがWhite Moles、そしてRADIOPASSIVE RECORDS代表、メラノ斎藤氏のサイケデリック原体験と氏は語る。

2005年に僕が上京してからも音楽友達としての関係は続き、東京で発見したサイケ音楽のやり取りを繰り返しているうちに、メラノさんがバンドを結成したという噂が耳に入ってきた。White Moles=白黒子(しろほくろ)。実在しないし、実在したらちょっと嫌な腫れ物。そんなバンド名を冠したサイケデリック・バンドだという。

2007年末に結成したものの、数ヶ月はLIVE活動はなし。実態が掴めずにいたが、2008年2月/3月あたりでどうやらLIVE活動より前にレコーディングを始めたという情報を入手。しかも2週間で10曲の作詞・作曲・アレンジをこなすなんて馬鹿げてる!!

THE DEEPの「PSYCHEDELIC MOODS」はたったの2日間で録音されたけど、作曲時間は多少もらってただろうし、まぁ得てしてこういった短期間で濃縮された音源はその熱量をリアルに真空パックするから名盤になり易い。

早速僕の元にその1st「霧の中のジョニー」(自主盤)が届けられたわけだけど、ジャケットを見てまずニヤリ。サイケ好きならまずニヤリだ。薄い紙ジャケの右上に掲げられたレーベル・ロゴ・マークは2000年代に一斉を風靡した英国のBOOT-PSYCHDELIC-RE-ISSUE-LABEL、RADIOACTIVEのパロディー。徹底してる。特典の缶バッジも嬉しかった。

さて内容はどんなもんだと再生して驚いた。というかびびった。その10曲に収録された楽曲はメラノさんの音楽経験全てだった。メラノさん自身だった。日本のサイケデリック・バンドはどちらかというとジャックスやラリーズといった、ちょっとマイナー調を基本とした、どろどろとした雰囲気のものが多い中、メラノさんは音楽的根幹にソフトロックというものが強烈に存在しているもんだから、やっぱりボーカルとコーラス・ワークに重点が置かれていて、メロディラインの絡め方が巧いから、自然と各楽器のアレンジも非常に練られたもの仕上がっていた。(某氏による、「カート・ベッチャーを連想した。」という言葉も的を得ている)

また、White Molesたらしめている要因の一つがオルガン・ワークだ。これがTHE SEEDSの影響だったとしたら少なからずWhite Molesの音楽性に貢献できたことになるのかしらん。

でも実は僕はこの1stアルバムを深く聴きこんでいない。本当に嫉妬したんです。嫉妬、嫉妬、嫉妬!!このアルバムを聴くと本当に悔しくなる!!メラノさんの才能は、好きな音楽をストレートに自分のフィルターを通して表現できる所に収まる。White MolesのMyspaceには影響を受けたカルチャーが「ずら〜り」と並べられているけど、これが全部濃縮されているから、ぱっと聴きはあっさりだけど、実はかなり濃厚なスープに仕上がってるんだなぁ。(※2011年現在、入手可。特にLIVEでのキラーチューン"砂の女の子"は必聴!!)

さて、自主シングル「冷たい太陽」を経て、また数々のLIVE活動を経て3年振りに届けられた本盤は元々自主盤としてリリースされる予定だったけれど、やっぱりほっとけない。わかる。その期間にめくるめくメンバーチェンジがあり、現在既にWhite Molesは第5期に突入している。でもWhite Molesの方向性は変わらない。それどころかさらに尖る一方だ。

前作と比べて飛躍的に音圧が増したそのサウンドは(これにはちょっとした秘密がある)、ボーカル&コーラスの浮遊感は健在ながらバック・トラックは非常に暴力的なサウンドに仕上がっている。やはり感じるのはUKサイケ・ポップに影響を受けたUSサイケ勢。そこに日本語の歌詞が乗る。驚くほどしっくりくる。60年代の日本GS勢、そしてアジア諸国のグループ達は情報量の少なさから「勘違い」とも呼べる音楽的面白さを内包している作品が沢山あるけど、40年以上経て言葉の進化、膨大な情報量の中からこれだ!というものを選択しているメラノさんのセンスには脱帽せざるを得ない。

前作からの変化で顕著なのは、機材オタクでもあるメラノさんらしい録音環境の変化がもたらした電子サイケ化であり、このあたりを突かれるとどうやらサイケファンにはたまらないらしい。電子サイケといってもSILVER APPLES的なものでは無く、パンク的感覚を持ったDEBRIS、SIMPLY SAUCERみたいな。ごちゃごちゃ感はやっぱりコラージュPOPなCRAZY PEOPLEとかも感じるし、でもやっぱりAFTERGLOW、GANDALFのようなオルガン・メロウネスも忘れない。

ただし、これらの感想はあくまで僕個人もので、本作品は驚くほど間口の広い音楽性を持っているが故に、聴く人それぞれをユートピアへ連れて行ってくれることを保障します。

本盤がこうして流通に乗って届けられることを友人として、また一音楽ファンとして心から祝福します。メラノさん、大場くん、がっちゃん、ゆら美ちゃん、おめでとうございます!!

P.S. でも悔しくてまた聴きこめないかもしれないなぁ〜・・・

2011年7月某日 TEXT BY:墓場戯太郎

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