小劇場コミュの社会とつながろうとする舞台作品。

山関英人と申します。
曲がりなりにも、演劇ジャーナリストをしております。

平田オリザさんが、以前、
「劇場は、病院や学校と同じような存在になってほしい」というようなことをおっしゃっていて、
たしかに、演劇は、医療や教育のように、社会にとって、なくてはならない存在になってほしい、
というふうに、最近、特に、そう想うようになりました。

今回、ご紹介したい公演は、社会と接点を持とうという試みの公演だと云ってもいいかもしれません。
（私の中には、演劇は社会から必要とされているのか、ひょっとすると、
孤立しているのではないか、という疑問があります）

さて、前置きが長くなりました。

今日から、川崎市アートセンターで、
「演劇で経済入門」という観点で、公演が始まりました。
（直前のお知らせで、すみません）

日本で起こっている経済問題を、声高に叫ぶのではなく、
入門という切り口で、提示する形になります。

身の回りに起こっている経済の動きを眺める、という感じですので、
その分、劇（激）的要素は薄くなっています。
（「ありのまま」を見て、観客のみなさんに考えてほしい、という意図があります）

経済なんて難しいという方も、
ドキュメンタリー風で、ユーモラスに創ってあるようですので、
抵抗感なく、観られるのではないでしょうか。

私たちの、いま、を体験していただければと想っています。

◆公演情報
　http://www.ohmynews.co.jp/news/20080324/22525
（蛇足：編集部によって、結構、文章に手が加えられており、
　　　それで記事が良くなったとも想えないので、ショックでした）

※舞台は４種類の場面で構成されています。
【１】ベテラン・ファイナンシャルプランナーが教える
　　「グローバル投資のイロハ」
【２】マーケティングコンサルタントが明かす
　　　「見えないヒット商品」のメカニズムと戦略
【３】ビジネススクール講師が鍛える
　　　「自分の市場価値」を高めるスキル
【４】脱落後のライフハック、ダンボールハウスから始まる
　　　　セカンドライフ

◇川崎市アートセンター（公演案内）
　http://kawasaki-ac.jp/theater/080327/index.html

（以上）