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「4」（会期：2009/08/29〜 2009/09/25）の上映作品について、ご覧になった感想について、自由に書き込むトピックです。
また、上映、放映、ソフトなどの情報もお寄せ下さい。
お馴染みのカルト特集「妄執、異形の人々」の第４弾です。『散歩する霊柩車』『怪談せむし男』に続く西村晃主演『怪談片目の男』をニュープリントでお送りする他、伝説の学生映画『鎖陰』など、なかなか劇場上映されない作品を上映いたします。
タイムテーブル
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小田基義『透明人間』(1954)
内川清一郎『一寸法師』(1955)
千葉泰樹『鬼火』(1955)
青柳信雄『生きている小平次』(1957)
三隅研次『執念の蛇』(1958)
曲谷守平『女獣』(1960)
小沢茂弘『アマゾン無宿 世紀の大魔王』(1961)
村山三男『囁く死美人』(1963)
日大新映研『鎖陰』(1963)
小林恒夫『怪談片目の男（ニュープリント）』(1965)
中平康『結婚相談』(1965)
二本松嘉瑞『昆虫大戦争』(1968)
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石井輝男『やくざ刑罰史 私刑<リンチ>！』(1969)
中島貞夫『日本暗殺秘録』(1969)
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弓削太郎『いそぎんちゃく』(1969)
山本迪夫『呪いの舘 血を吸う眼』(1971)
増村保造『音楽』(1972)
神代辰巳『女地獄 森は濡れた』(1973)
牧口雄二『五月みどりのかまきり夫人の告白』(1975)
田中登『安藤昇のわが逃亡とSEXの記録』(1976)
貞永方久『錆びた炎』(1977)
関本郁夫『天使の欲望』(1979)
篠田正浩『夜叉ヶ池』(1979)
渡邊元嗣『好色くノ一忍法帖 ヴァージン・スナイパー 美少女妖魔伝』(1997)
『透明人間』
公開：1954年
監督：小田基義
主演：河津清三郎、高田稔、土屋嘉男、植村謙二郎、水野匡雄、松尾文人
第二次大戦の最中、日本軍が密かに組織した透明特攻隊(!?)の最後の生き残り・南条も、今はサンドウィッチマンをして日銭を稼ぐ毎日。そんなある日、想いを寄せる盲目の娘の祖父が透明人間をかたるギャング団に誘拐され…。変身人間シリーズの第1弾。円谷による特撮に注目！
『一寸法師』
公開：1955年
監督：内川清一郎
主演：安西郷子、宇津井健、三浦光子、二本柳寛、和久井勉、丹波哲郎、細川俊夫、池内淳子
ある夜、一寸法師のように小さな男が人間の腕を切り落とすのが目撃される。その後、行方不明になっていた山野家の令嬢・三千子の腕が、百貨店のマネキンに付けられているのが見つかり…。人間の手首を携えて夜な夜な出没する不気味な一寸法師と名探偵・明智小五郎の対決の行方は!?
『鬼火』
公開：1955年
監督：千葉泰樹
主演：加東大介、津島恵子、宮口精二、中村伸郎、中田康子、清川玉枝、中北千枝子、堺左千夫、笈川武夫、三條利喜江、佐田豊、如月寛多、広瀬正一
ガスの集金人(加東大介)が、寝たきりの夫を抱えた人妻に料金代わりに肉体を要求したために起きる悲劇。おどろおどろしい音楽と不幸な夫婦の怨念を象徴するガスの炎（＝鬼火）が盛り上げる驚愕の結末は、ほとんどホラーの域に達しています。銭湯に入り上寿司も用意、気合を入れて人妻を待つ加東大介の姿は必見！
『生きている小平次』
公開：1957年
監督：青柳信雄
主演：中村扇雀、芥川比呂志 、八千草薫、一の宮あつ子、清水一郎、沢村宗之助、丘寵児、今泉廉、加藤茂雄、山田巳之助、中田康子
恋人・おちかを太久郎に奪われた小平次は、思いを断ち切れずにおちかに付きまとい、ついには太久郎に殺される。しかし死んだはずの小平次は、まるで生きているかのような姿で彼らの前に現れ、おちかに駆け落ちを迫ったり後を付けたりと究極のストーカー振りを発揮！イジイジネチネチの役をやらせたら天下一品の中村扇雀ははまり役。清純派・八千草薫の悪女ぶりもお楽しみに。
『執念の蛇』
公開：1958年
監督：三隅研次
主演：島田竜三、近藤美恵子、毛利郁子、美川純子、和泉千太郎、水原浩一、寺島貢、荒木忍、市川謹也、福井隆次、沖時男、武田竜、清水明、木村玄、目方誠、金剛麗子
かつて恋仲だった清二郎が伊勢屋の娘・千代と結婚すると聞いた歌次は嫉妬にかられ、番頭の彦六らと共謀して伊勢屋を乗っ取ったうえ千代を殺害する。欲に突き動かされるまま彦六たちまで手にかけた歌次の前に立ちはだかったのは…!?“蛇女優”と呼ばれた毛利郁子が本物の大蛇を相手に魅せる艶姿に大注目。
『女獣』
公開：1960年
監督：曲谷守平
主演：小畑絹子、松浦浪路、菅原文太、細川俊夫、西朱実、岬洋二、江見俊太郎
東和銀行の現金輸送車が襲撃され、現場に残された遺体から新宿の不良グループと関連ありと見た警察は、婦警の路子に潜入捜査を命じた。変名を使いズベ公たちに紛れて捜査を進めるうちに麻薬中毒者の朝子と出会った路子は、殺された父の復讐を果たすために身を落としたという朝子をシロだと信じるが…。
『アマゾン無宿 世紀の大魔王』
公開：1961年
監督：小沢茂弘
主演：片岡千恵蔵、進藤英太郎、江原真二郎、久保菜穂子、三田佳子、佐久間良子、梅宮辰夫、月形龍之介、小沢栄太郎、山本麟一、三島雅夫、加藤嘉
賭博市場が落ち込む中、高度成長期の日本を賭博大国にしようと世界中のヤクザがギャンブラーを送り込んできた。そんな中、ソンブレロをかぶった男、その名も“アマゾンの源次”が横浜港に降り立った。源次はニューヨークからやってきた国定忠治の子孫“ゴールドラッシュの熊吉”と共に、祖国・日本を狙う賭博師たちに立ち向かう。ガンバレ源次！でも、世紀の大魔王って何？
『囁く死美人』
公開：1963年
監督：村山三男
主演：川崎敬三、万里昌代、花布辰男、緋桜陽子、浜田ゆう子、響令子、堀川真智子、緑愛子、小笠原まり子、高山京子、沖良子、伊東光一、長田健二、中条静夫、夏木章、松浦いづみ、小原利之、伊達正
優秀な外科医である菅は、院長令嬢との縁談が持ち上がったことで恋人の看護婦・不二子の存在が邪魔に。そんなある日、菅が起こした事故が原因で不二子は流産、さらに片脚まで不自由になってしまう。不二子の恨みの眼差しに耐え切れず菅は不二子を手にかけるが、殺したはずの女の松葉杖の音が深夜の病院に響き…。
『鎖陰』
公開：1963年
監督：制作者：日大新映研
主演：竹田ひろし、木村京子、村岡久美子
当時、日大新映研に所属していた者たちによって撮られた、伝説の’60年代フィルム。「膣欠損症・メロドラマ・海・日本刀・儀式・マニエリスム・異端・ワイセツ・火葬場・病院・死産児アルコール漬け・出口のない悪夢・死臭プンプンたる衛生博覧会（チラシより）」といったイメージが横溢し、ゼンエイ的かつカンネン的な物語が展開する。
『怪談片目の男（ニュープリント）』
公開：1965年
監督：小林恒夫
主演：西村晃、中原早苗、北条きく子、三島雅夫、安城百合子、川津祐介、上田忠好、田代信子、北条純子、神田隆、小沢昭一
『散歩する霊柩車』『怪談せむし男』に続きお送りする、西村晃主演ホラー。財産と会社を奪おうとする妻や主治医、専務らによって殺された富豪の晃一郎。しかしその後、死んだはずの晃一郎らしき男によって、悪人たちは次々と命を落としていく。果たしてその男とは兄の復讐に燃える晃一郎の双子の弟なのか、それとも…!?長い眠りを破り、ニュープリントでお届けします！
『結婚相談』
公開：1965年
監督：中平康
主演：芦川いづみ、浦辺粂子、山本陽子、中尾彬、沢村貞子、梅野泰靖、草薙幸二郎、笹森みち子、高橋昌也、松下達夫、細川ちか子、菅野忠彦、岸輝子、高原駿雄、浜川智子、横山道代、野村隆、相原巨典、守屋徹、日野道夫、新井麗子、武智豊子、稲野和子
三十歳を迎えた島子は結婚相談所を尋ねる。女所長・力に紹介された初老の男と一夜を共にするが、男には妻子があった。相談所が詐欺だった事を知った島子はヤケを起こし、話はトンデモない方向に…。昔の婚活ってこんなに危険!?イメチェンを図った芹川いづみの体当たり演技に注目。
『昆虫大戦争』
公開：1968年
監督：二本松嘉瑞
主演：園井啓介、川津祐介、新藤恵美、チコ・ローランド、市村俊幸
水爆を搭載した米軍の飛行機が昆虫の大群に襲われ南海の島に墜落。実はその島では、ガス室から生還したユダヤ人研究者が、ソ連の資金で昆虫を兵器として開発していたのだ!?研究者は戦争を憎むあまりに毒虫によって人類を滅ぼそうとし、米軍は虫退治のため水爆のスイッチを押すのだが…。世界の終焉は「毒虫＞水爆」の方向で進む、というトンでも映画。
『やくざ刑罰史 私刑<リンチ>！』
公開：1969年
監督：石井輝男
主演：大友柳太朗、菅原文太、林真一郎、石橋蓮司、宮内洋、八尋洋、菅井一郎、平沢彰、藤田佳子、小山陽子
江戸、明治大正、現代のヤクザの拷問をオムニバス形式で描く。それぞれの時代のヤクザの掟とそれを破ったものに与えられる拷問は一つ一つが見応えアリ！往年の剣劇スター大友柳太朗までもが自ら目玉をえぐり取る。石井輝男が描く乾いた残酷シーンは圧巻。出血の嵐にのまれよう！
『日本暗殺秘録』
公開：1969年
監督：中島貞夫
主演：片岡千恵蔵、千葉真一、菅原文太、吉田輝雄、待田京介、藤純子、小池朝雄、天津敏、高橋長英、高橋昌也、里見浩太郎、芥川比呂志、田宮二郎、桜町弘子、賀川雪絵、橘ますみ、三益愛子、若山富三郎、高倉健、鶴田浩二
桜田門外の変から二・二六事件までのテロ事件が次々と登場する。特に血盟団事件の小沼正の姿から、貧困にあえぐ庶民がテロリストになっていく過程がシンパシーを持って描かれている。当時の自民党幹事長が東映の大川博社長に「上映中止してくれ」と要請したという問題作であり、未だにソフト化されていない。
『いそぎんちゃく』
公開：1969年
監督：弓削太郎
主演：渥美マリ、高原駿雄、平泉征、大辻伺郎、牟田悌三、関千恵子、目黒幸子、田中三津子、中条静、加藤嘉
大映の通称「軟体動物シリーズ(笑)」第１弾。魅惑的な身体を武器に、クリーニング店の主人、料理店の客の老人とその息子、ピンサロのトランペット吹きと、職場が変わる毎に男も乗りかえていく浜子。ある日、客の岡崎が会社の金を横領して自分に貢いでいることを知り…。和製ブリジット・バルドー・渥美マリの初主演作。
『呪いの舘 血を吸う眼』
公開：1971年
監督：山本迪夫
主演：高橋長英、江美早苗、藤田みどり、岸田森、高品格、大滝秀治、松下達夫、小川安三、大前亘、桂木美加、二見忠男
血を吸うシリーズ第２弾。湖畔に住む美人姉妹の姉・秋子は、子供の頃の記憶がトラウマになっている。記憶の中で見た不思議な眼を絵に描いてからというもの、次々と不思議な事件が起こり…。日本にも吸血鬼はいた！しかも岸田森だった!!能登を舞台に繰り広げられる和製ゴシックホラー。
『音楽』
公開：1972年
監督：増村保造
主演：黒沢のり子、細川俊之、高橋長英、森次浩司、三谷昇、松川勉、森秋子、藤田みどり
性的快感を得られない女性の深層心理を主題とした作品を、大映を離れた増村保造が行動社とＡＴＧの製作で映画化。精神分析医の汐見のもとにやってきた若く美しい麗子は、「音楽が聞こえない」と訴える。「音楽」とは何かを探るうち、彼女は少女時代、実兄と性的関係を持っていたことが分かり・・・。
『女地獄 森は濡れた』
公開：1973年
監督：神代辰巳
主演：伊佐山ひろ子、中川梨絵、山谷初男、山科ゆり、叶今日子、堀弘一、高橋明、絵沢萠子
サドの「新ジュスティーヌ」の舞台を大正時代の日本に置き換えて悪徳の美学を描き、その反社会性から公開7日目にして上映禁止となった神代監督の問題作。森の中を彷徨っていた純真な娘(伊佐山ひろ子)が、古い洋館ホテルの主人夫婦が繰り広げる快楽と殺しの狂宴に巻き込まれる。
『五月みどりのかまきり夫人の告白』
公開：1975年
監督：牧口雄二
主演：五月みどり、山城新伍、森崎由紀、浪花五郎、大下哲矢、衣麻遼子、白石襄、友金敏雄、岡八郎、星野美恵子、田中憲明、丸平峰子、風戸佑介、五十嵐義弘、曽我文、名和広
あの牧口雄二監督が当時のセックスシンボル・五月みどりを主演に撮ったお色気コメディ。大学教授の夫(山城新伍)に浮気された五月みどりが、腹いせに次々と男たちと関係を持つエピソードがオムニバス形式で描かれる。イケメン・カーレーサー、隣家の旦那、ゲイの美青年、はては殺し屋と、かまきり夫人と関係した男たちに次々に不幸が降りかかり…。度々挿入される、山城新伍が教え子にセクハラする寸劇が笑えます。
『安藤昇のわが逃亡とSEXの記録』
公開：1976年
監督：田中登
主演：安藤昇、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、小杉じゅん、中島葵、絵沢萠子、石橋蓮司、蟹江啓三、小池朝雄、近藤宏、小松方正
昭和33年6月11日、安藤興業社長・安藤昇は組員に極東船舶社長・早川の襲撃を指示。7月15日に逮捕されるまでの34日間、7人いたと言われる愛人宅を転々としながら逃走を続けた。本人が過去に起こした横井英樹襲撃事件をほぼ事実通りに映画化しているのだから、もはや言葉を差し挟む余地なし。東映実録路線が行き着いた究極の一篇である。
『錆びた炎』
公開：1977年
監督：貞永方久
主演：平幹二朗、原田美枝子、梶芽衣子、丹波哲郎、大林丈史、ひろみ麻耶、中村敦夫、藤岡弘
病院から幼い血友病患者が誘拐された。早く発見しないと子供の命が危ない。しかし、病院長は身代金の支払いを拒否し…。小林久三原作のミステリーを豪華俳優陣で映画化した作品だが、血友病患者の生命が危うくなる「72時間タイム・リミット」など、血友病に関する誤った記述が多数含まれるため患者団体から抗議を受け、テレビ放映が中止に追い込まれたことも。
『天使の欲望』
公開：1979年
監督：関本郁夫
主演：結城しのぶ、有明祥子、久遠利三、汐見章、村尾幸三、小甲登枝江、仲沢半次郎、高月忠、章文栄、佐々木すみ江、三上寛
故郷での惨めな生活を捨てて上京した看護婦の姉妹が、男を巡って反目しついには殺し合いに至る姿を描いた愛欲と愛憎のドラマ。エリートコースに乗りたい偽善的で淫蕩な姉と、田舎者まるだしの純朴で粗野な妹の対比がこれでもかと描かれ、妹がことあるごとに詠む純な短歌が奇妙な味をかもし出す。
『夜叉ヶ池』
公開：1979年
監督：篠田正浩
主演：坂東玉三郎、加藤剛、山崎努、丹阿弥谷津子、浜村純、井川比佐志、三木のり平、金田竜之助、唐十郎、安部徹、常田富士男、石井めぐみ
坂東玉三郎を一人二役の主役に据え、鏡花の幻想的世界を映画化した篠田監督の意欲作。越前・琴弾谷の夜叉ヶ池、鐘楼の鐘を鳴らすことで竜神の化身を封印するという伝説にまつわる物語。CGもない時代にアナログな着ぐるみとメークで魚、カニなど池の精に扮した役者陣が見もの。
『好色くノ一忍法帖 ヴァージン・スナイパー 美少女妖魔伝』
公開：1997年
監督：渡邊元嗣
主演：樋口みつき、螢雪次朗、久保新二、工藤翔子、しのざきさとみ、林由美香、泉由紀子、池島ゆたか、まるか
第19代徳川家当主・虎長の前に現れたのはセックス忍法の使い手・くノ一の花風。彼女は豊臣一族の末裔・ねね子が差し向けた徳川滅亡のための最終兵器だったのだ!?徳川と豊臣の因縁の戦いが平成の世に火蓋を切って落とされる。お色気アクション満載! 13代目・服部半蔵に扮した蛍雪次朗や林由美香の好演も見逃せない。
また、上映、放映、ソフトなどの情報もお寄せ下さい。
お馴染みのカルト特集「妄執、異形の人々」の第４弾です。『散歩する霊柩車』『怪談せむし男』に続く西村晃主演『怪談片目の男』をニュープリントでお送りする他、伝説の学生映画『鎖陰』など、なかなか劇場上映されない作品を上映いたします。
タイムテーブル
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小田基義『透明人間』(1954)
内川清一郎『一寸法師』(1955)
千葉泰樹『鬼火』(1955)
青柳信雄『生きている小平次』(1957)
三隅研次『執念の蛇』(1958)
曲谷守平『女獣』(1960)
小沢茂弘『アマゾン無宿 世紀の大魔王』(1961)
村山三男『囁く死美人』(1963)
日大新映研『鎖陰』(1963)
小林恒夫『怪談片目の男（ニュープリント）』(1965)
中平康『結婚相談』(1965)
二本松嘉瑞『昆虫大戦争』(1968)
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石井輝男『やくざ刑罰史 私刑<リンチ>！』(1969)
中島貞夫『日本暗殺秘録』(1969)
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弓削太郎『いそぎんちゃく』(1969)
山本迪夫『呪いの舘 血を吸う眼』(1971)
増村保造『音楽』(1972)
神代辰巳『女地獄 森は濡れた』(1973)
牧口雄二『五月みどりのかまきり夫人の告白』(1975)
田中登『安藤昇のわが逃亡とSEXの記録』(1976)
貞永方久『錆びた炎』(1977)
関本郁夫『天使の欲望』(1979)
篠田正浩『夜叉ヶ池』(1979)
渡邊元嗣『好色くノ一忍法帖 ヴァージン・スナイパー 美少女妖魔伝』(1997)
『透明人間』
公開：1954年
監督：小田基義
主演：河津清三郎、高田稔、土屋嘉男、植村謙二郎、水野匡雄、松尾文人
第二次大戦の最中、日本軍が密かに組織した透明特攻隊(!?)の最後の生き残り・南条も、今はサンドウィッチマンをして日銭を稼ぐ毎日。そんなある日、想いを寄せる盲目の娘の祖父が透明人間をかたるギャング団に誘拐され…。変身人間シリーズの第1弾。円谷による特撮に注目！
『一寸法師』
公開：1955年
監督：内川清一郎
主演：安西郷子、宇津井健、三浦光子、二本柳寛、和久井勉、丹波哲郎、細川俊夫、池内淳子
ある夜、一寸法師のように小さな男が人間の腕を切り落とすのが目撃される。その後、行方不明になっていた山野家の令嬢・三千子の腕が、百貨店のマネキンに付けられているのが見つかり…。人間の手首を携えて夜な夜な出没する不気味な一寸法師と名探偵・明智小五郎の対決の行方は!?
『鬼火』
公開：1955年
監督：千葉泰樹
主演：加東大介、津島恵子、宮口精二、中村伸郎、中田康子、清川玉枝、中北千枝子、堺左千夫、笈川武夫、三條利喜江、佐田豊、如月寛多、広瀬正一
ガスの集金人(加東大介)が、寝たきりの夫を抱えた人妻に料金代わりに肉体を要求したために起きる悲劇。おどろおどろしい音楽と不幸な夫婦の怨念を象徴するガスの炎（＝鬼火）が盛り上げる驚愕の結末は、ほとんどホラーの域に達しています。銭湯に入り上寿司も用意、気合を入れて人妻を待つ加東大介の姿は必見！
『生きている小平次』
公開：1957年
監督：青柳信雄
主演：中村扇雀、芥川比呂志 、八千草薫、一の宮あつ子、清水一郎、沢村宗之助、丘寵児、今泉廉、加藤茂雄、山田巳之助、中田康子
恋人・おちかを太久郎に奪われた小平次は、思いを断ち切れずにおちかに付きまとい、ついには太久郎に殺される。しかし死んだはずの小平次は、まるで生きているかのような姿で彼らの前に現れ、おちかに駆け落ちを迫ったり後を付けたりと究極のストーカー振りを発揮！イジイジネチネチの役をやらせたら天下一品の中村扇雀ははまり役。清純派・八千草薫の悪女ぶりもお楽しみに。
『執念の蛇』
公開：1958年
監督：三隅研次
主演：島田竜三、近藤美恵子、毛利郁子、美川純子、和泉千太郎、水原浩一、寺島貢、荒木忍、市川謹也、福井隆次、沖時男、武田竜、清水明、木村玄、目方誠、金剛麗子
かつて恋仲だった清二郎が伊勢屋の娘・千代と結婚すると聞いた歌次は嫉妬にかられ、番頭の彦六らと共謀して伊勢屋を乗っ取ったうえ千代を殺害する。欲に突き動かされるまま彦六たちまで手にかけた歌次の前に立ちはだかったのは…!?“蛇女優”と呼ばれた毛利郁子が本物の大蛇を相手に魅せる艶姿に大注目。
『女獣』
公開：1960年
監督：曲谷守平
主演：小畑絹子、松浦浪路、菅原文太、細川俊夫、西朱実、岬洋二、江見俊太郎
東和銀行の現金輸送車が襲撃され、現場に残された遺体から新宿の不良グループと関連ありと見た警察は、婦警の路子に潜入捜査を命じた。変名を使いズベ公たちに紛れて捜査を進めるうちに麻薬中毒者の朝子と出会った路子は、殺された父の復讐を果たすために身を落としたという朝子をシロだと信じるが…。
『アマゾン無宿 世紀の大魔王』
公開：1961年
監督：小沢茂弘
主演：片岡千恵蔵、進藤英太郎、江原真二郎、久保菜穂子、三田佳子、佐久間良子、梅宮辰夫、月形龍之介、小沢栄太郎、山本麟一、三島雅夫、加藤嘉
賭博市場が落ち込む中、高度成長期の日本を賭博大国にしようと世界中のヤクザがギャンブラーを送り込んできた。そんな中、ソンブレロをかぶった男、その名も“アマゾンの源次”が横浜港に降り立った。源次はニューヨークからやってきた国定忠治の子孫“ゴールドラッシュの熊吉”と共に、祖国・日本を狙う賭博師たちに立ち向かう。ガンバレ源次！でも、世紀の大魔王って何？
『囁く死美人』
公開：1963年
監督：村山三男
主演：川崎敬三、万里昌代、花布辰男、緋桜陽子、浜田ゆう子、響令子、堀川真智子、緑愛子、小笠原まり子、高山京子、沖良子、伊東光一、長田健二、中条静夫、夏木章、松浦いづみ、小原利之、伊達正
優秀な外科医である菅は、院長令嬢との縁談が持ち上がったことで恋人の看護婦・不二子の存在が邪魔に。そんなある日、菅が起こした事故が原因で不二子は流産、さらに片脚まで不自由になってしまう。不二子の恨みの眼差しに耐え切れず菅は不二子を手にかけるが、殺したはずの女の松葉杖の音が深夜の病院に響き…。
『鎖陰』
公開：1963年
監督：制作者：日大新映研
主演：竹田ひろし、木村京子、村岡久美子
当時、日大新映研に所属していた者たちによって撮られた、伝説の’60年代フィルム。「膣欠損症・メロドラマ・海・日本刀・儀式・マニエリスム・異端・ワイセツ・火葬場・病院・死産児アルコール漬け・出口のない悪夢・死臭プンプンたる衛生博覧会（チラシより）」といったイメージが横溢し、ゼンエイ的かつカンネン的な物語が展開する。
『怪談片目の男（ニュープリント）』
公開：1965年
監督：小林恒夫
主演：西村晃、中原早苗、北条きく子、三島雅夫、安城百合子、川津祐介、上田忠好、田代信子、北条純子、神田隆、小沢昭一
『散歩する霊柩車』『怪談せむし男』に続きお送りする、西村晃主演ホラー。財産と会社を奪おうとする妻や主治医、専務らによって殺された富豪の晃一郎。しかしその後、死んだはずの晃一郎らしき男によって、悪人たちは次々と命を落としていく。果たしてその男とは兄の復讐に燃える晃一郎の双子の弟なのか、それとも…!?長い眠りを破り、ニュープリントでお届けします！
『結婚相談』
公開：1965年
監督：中平康
主演：芦川いづみ、浦辺粂子、山本陽子、中尾彬、沢村貞子、梅野泰靖、草薙幸二郎、笹森みち子、高橋昌也、松下達夫、細川ちか子、菅野忠彦、岸輝子、高原駿雄、浜川智子、横山道代、野村隆、相原巨典、守屋徹、日野道夫、新井麗子、武智豊子、稲野和子
三十歳を迎えた島子は結婚相談所を尋ねる。女所長・力に紹介された初老の男と一夜を共にするが、男には妻子があった。相談所が詐欺だった事を知った島子はヤケを起こし、話はトンデモない方向に…。昔の婚活ってこんなに危険!?イメチェンを図った芹川いづみの体当たり演技に注目。
『昆虫大戦争』
公開：1968年
監督：二本松嘉瑞
主演：園井啓介、川津祐介、新藤恵美、チコ・ローランド、市村俊幸
水爆を搭載した米軍の飛行機が昆虫の大群に襲われ南海の島に墜落。実はその島では、ガス室から生還したユダヤ人研究者が、ソ連の資金で昆虫を兵器として開発していたのだ!?研究者は戦争を憎むあまりに毒虫によって人類を滅ぼそうとし、米軍は虫退治のため水爆のスイッチを押すのだが…。世界の終焉は「毒虫＞水爆」の方向で進む、というトンでも映画。
『やくざ刑罰史 私刑<リンチ>！』
公開：1969年
監督：石井輝男
主演：大友柳太朗、菅原文太、林真一郎、石橋蓮司、宮内洋、八尋洋、菅井一郎、平沢彰、藤田佳子、小山陽子
江戸、明治大正、現代のヤクザの拷問をオムニバス形式で描く。それぞれの時代のヤクザの掟とそれを破ったものに与えられる拷問は一つ一つが見応えアリ！往年の剣劇スター大友柳太朗までもが自ら目玉をえぐり取る。石井輝男が描く乾いた残酷シーンは圧巻。出血の嵐にのまれよう！
『日本暗殺秘録』
公開：1969年
監督：中島貞夫
主演：片岡千恵蔵、千葉真一、菅原文太、吉田輝雄、待田京介、藤純子、小池朝雄、天津敏、高橋長英、高橋昌也、里見浩太郎、芥川比呂志、田宮二郎、桜町弘子、賀川雪絵、橘ますみ、三益愛子、若山富三郎、高倉健、鶴田浩二
桜田門外の変から二・二六事件までのテロ事件が次々と登場する。特に血盟団事件の小沼正の姿から、貧困にあえぐ庶民がテロリストになっていく過程がシンパシーを持って描かれている。当時の自民党幹事長が東映の大川博社長に「上映中止してくれ」と要請したという問題作であり、未だにソフト化されていない。
『いそぎんちゃく』
公開：1969年
監督：弓削太郎
主演：渥美マリ、高原駿雄、平泉征、大辻伺郎、牟田悌三、関千恵子、目黒幸子、田中三津子、中条静、加藤嘉
大映の通称「軟体動物シリーズ(笑)」第１弾。魅惑的な身体を武器に、クリーニング店の主人、料理店の客の老人とその息子、ピンサロのトランペット吹きと、職場が変わる毎に男も乗りかえていく浜子。ある日、客の岡崎が会社の金を横領して自分に貢いでいることを知り…。和製ブリジット・バルドー・渥美マリの初主演作。
『呪いの舘 血を吸う眼』
公開：1971年
監督：山本迪夫
主演：高橋長英、江美早苗、藤田みどり、岸田森、高品格、大滝秀治、松下達夫、小川安三、大前亘、桂木美加、二見忠男
血を吸うシリーズ第２弾。湖畔に住む美人姉妹の姉・秋子は、子供の頃の記憶がトラウマになっている。記憶の中で見た不思議な眼を絵に描いてからというもの、次々と不思議な事件が起こり…。日本にも吸血鬼はいた！しかも岸田森だった!!能登を舞台に繰り広げられる和製ゴシックホラー。
『音楽』
公開：1972年
監督：増村保造
主演：黒沢のり子、細川俊之、高橋長英、森次浩司、三谷昇、松川勉、森秋子、藤田みどり
性的快感を得られない女性の深層心理を主題とした作品を、大映を離れた増村保造が行動社とＡＴＧの製作で映画化。精神分析医の汐見のもとにやってきた若く美しい麗子は、「音楽が聞こえない」と訴える。「音楽」とは何かを探るうち、彼女は少女時代、実兄と性的関係を持っていたことが分かり・・・。
『女地獄 森は濡れた』
公開：1973年
監督：神代辰巳
主演：伊佐山ひろ子、中川梨絵、山谷初男、山科ゆり、叶今日子、堀弘一、高橋明、絵沢萠子
サドの「新ジュスティーヌ」の舞台を大正時代の日本に置き換えて悪徳の美学を描き、その反社会性から公開7日目にして上映禁止となった神代監督の問題作。森の中を彷徨っていた純真な娘(伊佐山ひろ子)が、古い洋館ホテルの主人夫婦が繰り広げる快楽と殺しの狂宴に巻き込まれる。
『五月みどりのかまきり夫人の告白』
公開：1975年
監督：牧口雄二
主演：五月みどり、山城新伍、森崎由紀、浪花五郎、大下哲矢、衣麻遼子、白石襄、友金敏雄、岡八郎、星野美恵子、田中憲明、丸平峰子、風戸佑介、五十嵐義弘、曽我文、名和広
あの牧口雄二監督が当時のセックスシンボル・五月みどりを主演に撮ったお色気コメディ。大学教授の夫(山城新伍)に浮気された五月みどりが、腹いせに次々と男たちと関係を持つエピソードがオムニバス形式で描かれる。イケメン・カーレーサー、隣家の旦那、ゲイの美青年、はては殺し屋と、かまきり夫人と関係した男たちに次々に不幸が降りかかり…。度々挿入される、山城新伍が教え子にセクハラする寸劇が笑えます。
『安藤昇のわが逃亡とSEXの記録』
公開：1976年
監督：田中登
主演：安藤昇、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、小杉じゅん、中島葵、絵沢萠子、石橋蓮司、蟹江啓三、小池朝雄、近藤宏、小松方正
昭和33年6月11日、安藤興業社長・安藤昇は組員に極東船舶社長・早川の襲撃を指示。7月15日に逮捕されるまでの34日間、7人いたと言われる愛人宅を転々としながら逃走を続けた。本人が過去に起こした横井英樹襲撃事件をほぼ事実通りに映画化しているのだから、もはや言葉を差し挟む余地なし。東映実録路線が行き着いた究極の一篇である。
『錆びた炎』
公開：1977年
監督：貞永方久
主演：平幹二朗、原田美枝子、梶芽衣子、丹波哲郎、大林丈史、ひろみ麻耶、中村敦夫、藤岡弘
病院から幼い血友病患者が誘拐された。早く発見しないと子供の命が危ない。しかし、病院長は身代金の支払いを拒否し…。小林久三原作のミステリーを豪華俳優陣で映画化した作品だが、血友病患者の生命が危うくなる「72時間タイム・リミット」など、血友病に関する誤った記述が多数含まれるため患者団体から抗議を受け、テレビ放映が中止に追い込まれたことも。
『天使の欲望』
公開：1979年
監督：関本郁夫
主演：結城しのぶ、有明祥子、久遠利三、汐見章、村尾幸三、小甲登枝江、仲沢半次郎、高月忠、章文栄、佐々木すみ江、三上寛
故郷での惨めな生活を捨てて上京した看護婦の姉妹が、男を巡って反目しついには殺し合いに至る姿を描いた愛欲と愛憎のドラマ。エリートコースに乗りたい偽善的で淫蕩な姉と、田舎者まるだしの純朴で粗野な妹の対比がこれでもかと描かれ、妹がことあるごとに詠む純な短歌が奇妙な味をかもし出す。
『夜叉ヶ池』
公開：1979年
監督：篠田正浩
主演：坂東玉三郎、加藤剛、山崎努、丹阿弥谷津子、浜村純、井川比佐志、三木のり平、金田竜之助、唐十郎、安部徹、常田富士男、石井めぐみ
坂東玉三郎を一人二役の主役に据え、鏡花の幻想的世界を映画化した篠田監督の意欲作。越前・琴弾谷の夜叉ヶ池、鐘楼の鐘を鳴らすことで竜神の化身を封印するという伝説にまつわる物語。CGもない時代にアナログな着ぐるみとメークで魚、カニなど池の精に扮した役者陣が見もの。
『好色くノ一忍法帖 ヴァージン・スナイパー 美少女妖魔伝』
公開：1997年
監督：渡邊元嗣
主演：樋口みつき、螢雪次朗、久保新二、工藤翔子、しのざきさとみ、林由美香、泉由紀子、池島ゆたか、まるか
第19代徳川家当主・虎長の前に現れたのはセックス忍法の使い手・くノ一の花風。彼女は豊臣一族の末裔・ねね子が差し向けた徳川滅亡のための最終兵器だったのだ!?徳川と豊臣の因縁の戦いが平成の世に火蓋を切って落とされる。お色気アクション満載! 13代目・服部半蔵に扮した蛍雪次朗や林由美香の好演も見逃せない。
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