小学生の頃、学校で名画の複製販売の紹介がありました。複製ったって、B4サイズくらいの単純な印刷物で裏面に解説とか書いてあって、値段も極、安いものでした。廊下に張り出された五、六十点の見本の中、ダ・ヴィンチ「モナリザ」、ゴッホ「向日葵」、ピカソ「泣く女」など、超有名作品に混じって、作家名も知らぬ初めて見る絵が僕の目を釘付けにしたのです(って、オレが知らなかっただけなんだけど)。
それが『モントフォンテーヌの想い出(Souvenir of Mortefontaine)』です。いまだ、見るたびに画面からそよ風が吹いてきて、心をさらって行きます。