DJ MAKIDAIコミュの【エグ情報?】音魂：ＥＸＩＬＥ　「パーフェクト」へ向け、迷わないプライド

　「最大級のスケールでＥＸＩＬＥ（エグザイル）を楽しんで欲しい」と、０８年を「パーフェクトイヤー」と宣言したダンスボーカルユニット「エグザイル」。活動は３枚のベストアルバム発売を軸に、雑誌創刊など５本柱を立て、１１月から全国５カ所で初のドームツアーに臨む。３月に発売した「エグザイル・キャッチー・ベスト」は１００万枚を、７月の「エグザイル・エンタテインメント・ベスト」は４０万枚を突破。「パーフェクト」を手中にする７人に聞く。【西村綾乃】

　エグザイルは、ＡＴＳＵＳＨＩさん（２８）とＴＡＫＡＨＩＲＯさん（２３）のツインボーカルと、パフォーマーのＨＩＲＯさん（３９）、ＭＡＴＳＵさん（３３）、ＭＡＫＩＤＡＩさん（３２）、ＵＳＡさん（３１）、ＡＫＩＲＡさん（２６）の７人組。ＭＡＫＩＤＡＩさんはＮＨＫドラマ「瞳」に、ＡＫＩＲＡさんも映画「花より男子ファイナル」に出演するなど音楽活動以外でも幅広く活躍している。

　「パーフェクトイヤー」の構想は、昨年のコンサートで生まれた。元ボーカルの清木場俊介さん（０６年３月まで在籍）と、ＡＴＳＵＳＨＩさんが歌った曲を、ＡＴＳＵＳＨＩさんが、新ボーカルのＴＡＫＡＨＩＲＯさんとともにメドレーで披露したところ、思った以上の反響があり、「ほかの曲も聞きたいと思っているファンがいるはず」と、ベスト盤のリリースを思い立った。ＨＩＲＯさんは「各作品の色をより分かりやすくしようと『踊れる』とかイメージに分けて、三部作の制作が始まったんです」と語る。

　３月の「キャッチー・ベスト」では「ゴダイゴ」の「銀河鉄道９９９」を、７月の「エンタテインメント・ベスト」では「サザンオールスターズ」の名曲「真夏の果実」をカバーした。年末には「バラードベスト」を発表する予定だ。

　ＡＴＳＵＳＨＩさんは「気持ちが生むエンタテインメントに勝るものはない。どうすればファンが喜んでくれるかを常に考えている」といい、ＨＩＲＯさんは「ドラマ、映画、舞台など音楽以外の活動を経験したメンバーは、個々で得たものをエグザイルの新たな刺激として、持ち帰ってきてくれる。ひとつひとつは点に見えても、つなげば線になる。日々の積み重ねが物語を生み、次への原動力になっている」と自信を見せる。

　７人が掲げる「エグザイル・プライド」。ＨＩＲＯさんは「いまの自分たちには何も迷いがない。自分たちの魂が導いてくれる。エグザイルとしての覚悟が決まったというのかな。確固たるプライドを持つことで、ブレない自分が生まれました」。

　９９年、ＨＩＲＯさんを中心にエグザイルの母体「Ｊソウルブラザーズ」が誕生。メンバーの脱退加入を経て０１年８月に「エグザイル」となり、同年９月にシングル「Ｙｏｕｒ　ｅｙｅｓ　ｏｎｌｙ〜曖昧なぼくの輪郭〜」でデビュー。シングル「ただ…逢いたくて」（０５年）などヒットを連発、昨年末に発表したアルバム「ＥＸＩＬＥ　ＬＯＶＥ」は売り上げ１６０万枚を記録し、トップアーティストに成長した。

　０６年９月に「エグザイル・ボーカルオーディション」で優勝し、メンバーとなったＴＡＫＡＨＩＲＯさんは「エグザイルは放浪者という意味を持っているんです。僕も放浪してきました。７人は年齢もバラバラですが、一つのの目標、夢に向かうために集まった集団なんです」と語る。

　それぞれにとって「エグザイル」とは……。

　ＭＡＫＩＤＡＩさんは「原点。ここから飛び立って、いいバイブスを持ち帰り、またそれをシェアするところ。マザーシップですね」。ＨＩＲＯさんは「生きる源。エネルギー」。ＡＫＩＲＡさんは「自分を成長させる場所であり、運命共同体であるメンバーがいることが心の支えになっています」。

　ＭＡＴＳＵさんは「どんなにつらいときも、自分にとって１番パワーをもらえる場所」。ＵＳＡさんは「夢をかなえられる場所であり、エグザイル自体が夢の集合体」。ＴＡＫＡＨＩＲＯさんは「命をかけてやっている以上、僕にとって人生」と続ける。

　ＡＴＳＵＳＨＩさんは「みんなが言ったこと、すべて納得してしまう。同じ思いを持った７人でいられることが幸せですね。僕を大人にしてくれたのがエグザイル。思いはずっと変わらない。１１月からのドームツアーでパーフェクトイヤーを完成させ、０９年も刺激的なものを伝えていきたいですね」と熱い思いは果てることがないようだ。

毎日新聞社
http://mainichi.jp/enta/music/news/20080813mog00m200008000c.html