これも以前載せた気がしないでもないが、まあいいか....で。 "エキセントリック"・グラアム・ボンドの米国録音の第二弾ということで、なぜか前作"Love Is Law"が高い評価を得てるわりに、こちらは雑な作りということであまり評価されていないのが残念だが、それだけインストルメンタルのアレンジとアドリブ部分が十分楽しめるとも言える。つまりよりジャム・セッション的な部分が多くなっただけ、彼とバックのミュージシャンの技能がよくわかることになる。とりわけギターのハーベィ・マンデルのサイケデリック・ギターは素晴らしく、ちょうど全盛期のキャンド・ヒートに参加の時期なので充実したギター・ワークである。
ほとんどがグラアムが楽器をこなした実質的なソロ・アルバムの"Love Is Law"ではドラムだけがハル・ブレインだったが、ここではブレインの弟子にあたるエディ・ホーがタイトなドラムズでサポートしているのが、ダレがちのジャム・セッション的な本作品を締めている。ちなみにエディ・ホーはアル・クーパーとマイク・ブルームフィールドの「スーパー・セッション」での手堅いドラムを叩いている人で、1967年のモンタレー・フェスティバルでママズ&パパスのバックもハル・ブレインとのダブル・ドラムズで勤めている。基本的にはセッション・ドラマーである。
パルサーというマーキュリー・レーベルの傍系レーベルから出ていることから、ここではメインの売れ筋でないというレコード会社の方針がわかるが、ちなみに英国ではこれら二枚のアメリカ録音は一枚にまとめられ"Bond In America"というタイトルでPhillipsインターナショナルという廉価盤レーベルから発売されている。