TRPGサークル ludusコミュのPart1 新版デルタグリーン（NWDG）の紹介

　新版デルタグリーン（NWDG）の紹介を行います。

■はじめに
　NWDGは、2016年にアメリカのArc Dream Publishingが発売したＢRPシステムのホラーＲＰＧです。旧版デルタグリーンはケイオシアムの『クトゥルフ神話TRPG』を使用したセッティングの一種でしたが、新版は独立したシステムになりました。
　NWDGにおいて、クトゥルフ神話とラヴクラフトの世界設定は以前重要な位置をしめています。ただ、すべての事象にクトゥルフ神話が関係するわけではなく、作品は純粋な怪奇や陰謀へ立ち向う内容になっています。基本、PCは、アメリカの政府職員や公的機関の職員となって恐怖へ挑むことになります。

　以下はNWDGと『クトゥルフ神話TRPG』の差異をまとめたものです。

>> PCは政府職員や公的機関の職員のために一定の権利と特権を有し、一般の人々より強力な（同時に立場へ責任と制約をもった）人物でゲームをプレイする。

>> 基本、NWDGは１人のキャラクターを継続・成長させゲームをプレイするよう設計をされている。

>> 装備や情報の“入手難度”を表すルール、シナリオ開始以前のPCの日常を描くルール、狂気と狂気の影響を表すルール、戦闘など独自のルールを持つ。

>> PCは世界の守護と秘密の隠蔽／破壊を行い、灰色の陰謀の世界を泳ぎ回る。このため、ある程度、英雄的・挑戦的な立ち位置を強化している。

>> 戦闘に関るゲームルールの充実によって危険だが戦闘が物語解決の手段に成り得る。また、PCは立場においで緊急事態に法律で武力行使が保証をされる立場だ。

　現在時点でNWDGは完全なゲームルールがそろっていません。今回使用するのはAgent's Handbookの内容で、以後発売予定のCase Officer's Handbookで完全となります。ただ、Case Officer's Handbookの発売は遅延しており、Kickstarterのバッカーにたいし一部謝罪がありました。

　遅延の理由は『クトゥルフ神話TRPG』の派生作品でなくなったため、クリーチャーのデータや呪文のデータ、アイテムのデータをすべて自前で用意する必要あるためだと説明してます。Arc Dream Publishingは今年の発売を目標にしていますが、４00ページ以上の本書を予定しているため、2018年に発売がずれこむかもしれません。

■トピックの掲載種類
　NWDGの紹介において以下のトピックを以後掲載予定です。

Part1 新版デルタグリーン（NWDG）の紹介（本項）
Part2 新版デルタグリーン（NWDG）の判定と技能
Part3 新版デルタグリーン（NWDG）の戦闘
Part4 新版デルタグリーン（NWDG）の関係・コネと日常
Part5 新版デルタグリーン（NWDG）の装備と情報の入手と入手難度
Part6 正気と狂気

　うち⑤と⑥は「こういうもの」だの紹介程度にとどめます。①～④はルールブックのデータを翻訳したものや、ゲームデータが掲載されます。
　ただ、これらの紹介も、このトピックだけでは完結せず、ルールブックと併用しないと意味をなさないものにしてあります。

　更新情報は、このトピックに掲載していきます。