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TRPGサークル  ludusコミュの魔法使いになる方法:その3-2(『メイジ・ジ・アセンション』)

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■ユーサナトス(入滅教団)(Euthanatos)

▼概要
  「ユーサナトス」と「アカシャ協会」はかつて同じ流派でした。生と死の大いなる輪廻と循環をただしく巡らせ、この訓えをもとに人々を導いたからです。最盛期の彼らはインドやアジアを中心に、人々の生と死を支配する神格同様にあつかわれたことがあります。 しかし「ユーサナトス」の現実主義と、あくまで自然な調和の循環を希望する「アカシャ協会」のかんがえは一致しません。停滞した循環をすすんで断ち切り、再生を促進するのが彼らの方法です。彼らはそれが「良き死」なのか? 自身で判断し、ただしいと感覚したら死を与えにいきます。生命なら命を奪い、物体なら破壊します。
  彼らが得意なのは<転変>の領域の魔法です。魔法使いのイメージとしては、アサシン、軍人、狩人、殺し屋などでしょう。保たれる生が苦痛でしかない場合、彼らは状況と状態を慎重に判断し、死を与えるに適当な存在を大いなる循環に還元します。

▼得意な魔法の領域:転変(確率操作、確率破壊、生物と機械への干渉・操作)

▼職業(身上)
  彼らは暗殺者、賭博師、医者、警察官、僧侶、社会事業家、軍医のキーワードをもつ職業や生業をもちます。

▼欠点
  「それは良き死か?」  そう常に問い、死を追い求めているユーサナトス。
  彼らはゆえに特殊な<響鳴>を集めやすい。ユーサナトスは、この特殊な<響鳴>をジョール(Jhor)と呼ぶ。ジョールはいわば崩壊にまつわる魔法の反動だ。そして崩壊に「死」のイメージがつきまとう以上、彼らはジョールの影響を回避できない。
  ジョールの<響鳴>にとらわれた彼らは、外見的に目が落ち窪み、頬がこけ、青白い肌となる。これは魔法の行使に影響は与えないが、非常に不快な特徴だ。
  ジョールが溜まりに溜まったユーサナトスのメイジは正視には絶えられない、まさしくウォーキング・デッドのようになる。
  しかし警察官なら犯罪現場、医師なら慰霊室、解剖医なら検死室と、死に近い場所で魔法を求道(ぐどう)する彼らはジョールを知らず知らずのうちに蓄積する。

▼集具
  武器、定規、灰、ダイス、マントラ、数字

■バベーナ魔女団(Verbena)

▼概要
  彼らはいわゆる伝統的なウイッチ、ウィッカたちです。メイジとしてもっとも想像しやすい流派であり、事実、そのとおりの歴史と来歴をもっています。
  「テクノクラシー」の執拗な排斥、「天上聖歌団」との衝突にもかかわらず、彼らは現代まで残存してきました。18世紀に発生したネオ・ペガニズムや近年の魔法使いブーム、そしてエコ活動が有利に作用しています。
  彼らが得意なのは<生命>の領域の魔法です。魔法使いのイメージとしては、伝統的な魔女、魔法少女、医師、庭師などでしょう。彼らは歴史上の混乱で様々な知識と技術を失いましたが、いまだに人々が魔法を信じる証明でもあります。
  そして彼らのあつかう生命の魔法は人々の肉体の変身願望を刺激します。それこそが、この流派の魅力の秘密なのかもしれません。

▼得意な魔法の領域:生命(肉体治癒、肉体改造、肉体武器の創造、不老不死)

▼職業(身上)
  彼らは芸術家、生物学者、工芸家、運転手、癒し手、薬草師、市民運動家、司祭、レンジャー、ルーンの賢者のキーワードをもつ職業や生業をもちます。

▼欠点
  古い歴史をもつ彼らの魔法の行使は大抵、古めかしいものだ。鶏の首を欠き切り、骨の装身具を共鳴させ、ふんぷんたる悪臭をした植物の煮つめをまき散らす。
  これらはとても潔癖なものとはいえない。原始的と言ってもいいだろう。ほかの伝統派は、この不衛生で、ときには残虐性に満ちた「バベーナ魔女団」のやりかたを不愉快に思うことがしばしばある。また、それら道具だけではない。魔法の儀式は奇声や奇行をともなうことがあり、これらも問題だ。
  また原始的な儀式をする彼らの行動は“眠れる者”の誤解をまねきやすい。たとえば上記のような儀式が悪魔崇拝者を連想させてしまう。
  結果として彼らは、土地を追われたり、いらぬ非難にさいなまれることがある。それでも魔法を行使するためには古めかしい儀式がやはり必要なのだ。

▼集具
  供物台、アサミィ(短剣)、血液、大釜、詠唱、盃(はい)、踊り、薬草、香料、試練、五芒星、ルーン、供犠(くぎ)

■ヘルメス結社(ヘルメス梯団)(Order of Hermes)

▼概要
  ぶ厚い本を抱え、杖をふり、魔方陣を地に描き呪文を詠唱する……大衆がメイジとしてもっとも想像しやすい流派であり、伝統的な魔法使いが彼らです。
  かつて「ヘルメス結社」は9つの伝統派をまとめあげ、暗黒時代に最盛期を体験しました。しかしそこから生まれた慢心と傲慢が、組織を崩壊・堕落させ、トレメールというあらたなヴァンパイア種族を誕生させたほどです。
  彼らが得意なのは<力象>の領域の魔法です。魔法使いのイメージとしては、伝統的な魔法使い、哲学者、神秘家などでしょう。映画なら『ハリーポッター』シリーズそのもので、ほかにいくらでも彼らのような魔法使いが登場する作品があります。なにしろ業火や稲妻を操るのですから。歴史の中で身についた傲慢は消せませんが、彼らがもっとも真剣に魔法を求道していたのは事実です。そしてそれは現在も変わりません。

▼得意な魔法の領域:力象(エントロピーの発生、エネルギー操作・攻撃)

▼職業(身上)
  彼らは秘儀を修めた職人、ビジネスマン、外交官、国家公務員、歴史家、言語学者、政治家といったキーワードの職業や生業をもちます。

▼欠点
  膨大な知識と組織化された序列、「ヘルメス協会」ほど規則だった伝統派はないだろう。なにしろ中世暗黒時代まで、理想教団に対抗する最大勢力だったのだ。
  しかしそのエリート主義と名声への欲望が、彼らの発展をさまたげている。彼らは自分たちが評議会最大の功労者だと声高に絶叫し、有利になる決定を度々行ってきた。
  しかし彼らは理想教団に敗北した。以後、彼らは評議会での威厳を取り戻すために必死になっている。だが、そんな彼らと好んでつきあうほかの流派は存在しない。
  「いけすかないやつ」というわけだ。しかし「ヘルメス協会」がこれを変化させることはない。あいかわらず彼らは力を誇示することに熱心で、自分たち以上の伝統派は存在しないと高慢だ。年寄連中と年寄にベッタリな連中がとくにそうである。これを変えるのは若きメイジたちであるが、彼らもこの伝統派の因習に染まり汚れてしまうことがある。

▼集具
  エノク語、それ以外の理解しがたい言語、五芒星刑と魔法円、ソロモンの封印、特別な数字、棒と杖、剣を使用して詠唱する

■夢の語り部(DreamSpeakers)

▼概要
  巨大宗教成立以前の原始宗教には、大抵、精霊や夢と交信できるシャーマンがいました。 大衆は精霊や夢から啓示を受け取り、様々なものを得ることになったのです。
  「夢の語り部」たちは、この原始的なパワーをもっとも色濃く受け継ぐメイジたちです。 彼らはガントレットによって物質界と精霊界が遮断されたあとも、精霊と接触する術をもち、異界での問題で彼らに匹敵するものはいません。
  彼らが得意なのは<精霊>の領域の魔法です。魔法使いのイメージとしては、アボニジニ、シャーマン、巫女や占い師、サイコダイバー、映画なら『パンズ・ラビリンス』のオフェリアなどでしょう。昨今の懐疑主義で、ますます現実界と精霊界のむすびつきは弱体化しています。が、いざ異界が原因となる事件が発生すれば、彼らにほかのメイジたちは頼るしかありません。なぜなら彼らしか「こちら」から「あちら」に行けないのですから。

得意な魔法の領域:精霊(ガントレット破壊、精霊との会話・接触、異界と異界を渡る)

▼職業(身上)
  彼らは調教師、ヤク中の都会娘、霊媒師、夢判断師、環境活動家、自然論者、祈祷師、科学崇拝者、放浪者といったキーワードの職業や生業をもちます。

▼欠点
  シャーマニズムとは孤独な生業である。単一の個人に精霊を憑依させる、あるいは、個人が精霊と会話する、多数で行う儀式や魔法は少数だ。
  このことは『夢の語り部』たちを孤立させ、ほかのまとまりのない伝統派以上に集団としての成立を困難にしている。
  くわえて最大の問題は、精霊界と現実界の帳(とばり)が、近年ますます強力になっていることだ。ガントレットの強化は彼らと精霊界のつながりを直接遮断してしまい、なかには魔法の行使ができなくなったものもいる。懐疑主義の横行する都市ではもはや精霊界と現実界はむすびつかないほどである。
  しかしこのような現状にかかわらず、個人主義の彼らが協力することは困難だ。一人一人の魔法が多種多様で、かつ直感的なため、効果的に協議することができないのである。

▼集具
  ドラム演奏、詠唱、火、曼荼羅、砂絵、護符

■虚妄(きょもう)の徒(Hollow Ones)

▼概要
  彼らは九大伝統派評議会の一員ではないので、評議会で発言もできなければ、席もありません。しかし彼らが“目覚めし者”であるのは事実であり、魔法は行使できます。
  彼らはいわば消費社会に発生した先祖がえりです。大量の物が生まれては消えていく現代で、もっと優雅であった時代の残り香を嗅ぎたい、そう思っています。
  暖炉の前でオカルト関係の本を読み、アブサンをちびちびやり、哲学や歴史の話をする。その怠惰で魯鈍な姿は20年代に流行したボヘミアンを連想させます。
  彼らが得意な魔法の領域はありません。ただし九大伝統派の束縛にもしばられていません。魔法使いのイメージとしては、ディレッタント、ゴス趣味の男女、ペテン師などでしょう。彼らは魔法を行使しますが、世界の変化のために使用しません。人々の救済もしません。悪くなる世界、滅びいく世界、そんな世界で束の間を楽しむ手妻なのです。

▼得意な魔法の領域:なし

▼職業(身上)
  彼らはクラブ通い、エセ・ヴァンパイア、ゴス(ヴィジュアル)・バンドのメンバー、オカルト学者、詩人といったキーワードの職業や生業をもちます。

▼欠点
  ボヘミアンとしてうつつをぬかし、趣味的世界、もしくは、退廃的世界に生きる「虚妄の徒」。彼らの欠点はその生活そのものといえるだろう。
  魔法を行使して現実を改変できるが求道(くどう)はせず、ただ目の前の現実を、おもしろおかしく生きたいというのが彼ら最大の目的だ。
  このため彼らは特定の伝統派に偏見をもっておらず、受容的で寛容だが、同時に目ざすべき信念ももっていない。
  魔法を行使できるのに一般の日常を希望する、そのために自分から変化をおこすことがない。これが「虚妄の徒」と「虚妄の徒」の中で目醒めた化身、最大の不幸である。
  彼らは夜な夜な街に繰り出し、自分のためにちょっとした魔法を行使し、生産的なことをはなにもしない。本気になるとしたら自分の身に火の粉がふりかかるときだけだ。

▼集具
  秘奥学、血液、魔導書、詩、ルーン、降霊会、霊的資質、ヴィクトリア朝の歴史……本当はなんでもかまわない。

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