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山中伸弥さんを応援する会コミュのES・iPS細胞:「自滅」の仕組み解明 培養効率上昇へ

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ES・iPS細胞:「自滅」の仕組み解明 培養効率上昇へ
(毎日新聞 2010年8月7日 1時02分)

 さまざまな細胞に分化するヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)の培養を妨げる「細胞死」の仕組みを、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターらのチームが解明した。再生医療応用に向け、障害となっている培養効率の向上や、細胞の腫瘍(しゅよう)化防止にもつながる成果で、6日、米科学誌「セル・ステムセル」に掲載された。【曽根田和久、野田武】

 マウスのES・iPS細胞は、細胞を数多く作るため、細胞をばらばらにして培養する(分散培養)。しかしヒトの場合、細胞を分散培養すると99%が死んでしまう。

 チームは07年、「ROCK」という細胞内の酵素の働きを止めると、細胞死を3割程度にまで減らせることを発見。その仕組みを知るため、マウスとヒトのES細胞を顕微鏡で観察し比較した。

 ヒトES細胞は、分散した途端に細胞膜が激しく伸縮し、10時間後にほとんど死んだ。詳しく調べたところ、細胞の分散がROCKを刺激し、細胞の運動をつかさどるたんぱく質「ミオシン」が過剰に活性化。その結果、細胞死が起きていた。もともと伸縮しにくい性質を持つ細胞は、普通の細胞より腫瘍化しやすいことも分かった。

 ES細胞やiPS細胞を使った再生医療には、大量の細胞が必要なほか、分化させた組織や細胞に分化前の細胞が混じって移植後に腫瘍化することが課題だ。今回の成果は、腫瘍化しやすい細胞を選別し、培養の効率を上げる技術の開発につながるという。
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万能細胞の死のメカニズム解明 理研、移植治療に貢献
(産経新聞2010.8.7 01:00)

「死の舞」をするヒト胚性幹細胞(左)とマウスの胚性幹細胞(理研の笹井芳樹グループディレクター提供)
 人体のさまざまな組織や細胞に成長する能力を持つヒトのES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)の塊を一つずつバラバラにして分散培養すると、高い確率で細胞死を引き起こす原因を理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームが解明した。細胞移植治療の安全性向上に役立つという。日本時間7日付の米科学誌セル・ステム・セルに論文を発表した。

 チームは平成19年、ヒトES細胞やiPS細胞に限り、分散培養を行うと99%の確率で細胞死を起こすという問題を発見。「Rhoキナーゼ」という酵素の活性化により細胞死が起こることから、この酵素の働きを阻害する薬剤を使い、細胞死を抑えることに成功したが、詳しい原因はわかっていなかった。

 チームは詳細な観察を行い、分散培養の開始直後から、細胞が表面を泡立たせる激しい細胞運動を起こし、破裂して死に至る特有の現象「死の舞」を突き止めた。細胞分散と同時に細胞死を促す信号が発信されることで、細胞の骨格タンパク質「ミオシン」が過剰に活性化されることが引き金になっていた。

 また、長期培養を続けると、ごくまれに死の舞を行わず、細胞死しないヒトES細胞が発生することがあることも発見。その細胞を移植すると高確率で腫(しゅ)瘍(よう)化することも分かった。

 チームの笹井芳樹ディレクターは「死の舞を起こさない細胞を除けば腫瘍化を防ぐことができ、細胞移植治療の安全性向上につながる」と期待を寄せた。

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