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山が熱い@仙台コミュの2月20日から25日バム

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山域:後立山
ルート:鹿島槍東尾根
日程:2月20日21日


車で夕方、富山を出発する。快晴。
後立山の中で、鹿島槍は初めて登る山。
しかも単独でバリエーションということで、緊張感が高まる。

鹿島集落にはいる。
思ったよりも雪深くない。これは、好材料だ。
登山口に到着、丁度すぐ横に、観光バス用のチェーン脱着場が広大にひろがって
いて好都合。

寝る。
時々、人の声がするので、飛び起きて外を見たりしていたが、誰もいない。
幻聴か、なんて思っていたら原因はカーラジオだった。
ボリュームが完全に切れておらず、微小な音声で時々ハングルがかすかに聞こえ
ていたのだった。

しかし、寒い、化学繊維の車用のシェラフはやはり寒い。着込んでもう一度ねる。
結局ぐっすりできぬまま、4時半になり、ご飯を食べて用意を始める。
ここで、ぐずぐずしてはダメだと言い聞かせる。
5時50分出発。

林道は、スノーモービルで踏み固められ、凍り付いてバリバリになり非常にある
きやすい。大体、45分ぐらいで登山口につく。
登山口は、赤布に黄色い布が左の川側の木に巻きつけられていて、その反対の山
を登るのだが、ちょっとでも、登るのは短いほうがよいと、その先の曲がりこん
だところから登る。
斜面の雪は、10センチほどでカリカリ。
その上の尾根は、結構積もっているが、ラッセルはひざ上まではいかない。
ひざの中間からくるぶしまでのラッセルをくりかえし、30分で100メートルの非
常に早いペース。
11:00には、1800m地点。
このままのペースで行けば、ワンデイだ。

となりの天狗尾根の端が見え始め、尾根がせまくなったところで、アイゼンをは
く。
途端に、雪が塊となってアイゼンにからみつく、一足から多くて三歩歩くともう
歩けない。
そして、きのこ雪。たまたま、尾根の右をみると赤布があったので、尾根をトラ
バースしてきのこ雪を迂回するが、あとで失敗と判明。おかげで、いつおちてく
るか分からないようなきのこ雪の足元の表層雪崩を気にしながら歩かなければな
らなかった。
ほぼ正面に、荒沢奥壁が見える。
いろんな形の雪壁、岩壁がつらなっている。
東尾根はこの奥壁の左でまだ見えないと思いつつ、登りつづけて、今まで、見て
いたくねくねと屈曲する壁が東尾根だと分かる。
事前の資料と全然違って、立っている。
しかも雪がべったり、第一岩峰までにも非常に危険なところがたくさんある。

結局、一の沢の頭に到着したのが、13:00
二日で消化する為には、二ノ沢の頭に行かないといけないが、雪が重く、処理し
ずらい。
しかも、荒沢側からはひっきりなしに雪崩の音。左の北俣本谷からも時折雪崩。
あったかすぎるのだ。
きのこの雪も取り付きの部分は非常に崩れやすく、足をかけるとどどーっと崩れ
てがけ下へなだれていく。
結局、すすむことあきらめて、一の沢頭から1時間半あるいたところでビバーク

14:20
テントはこのために、購入したモンベル製「ブリーズドライテック モノフレー
ムシェルター ダイヤ 」
足が寒い。我慢できず、フリーズのズボンをはくがそれでも、太ももが寒い。
結局、4時半にセットしていた、時計(ずっと持ってなかったので、今回の単独
を機に購入)のアラーム音できずかず、寝過ごした。
この日も快晴。
でも、引き返すことを決めていたので、さっさと撤収して下山。
8:00出発、アイゼンをつけて降りるが、8:20には、雪は、ぐずぐずして
塊になり始める。
9:50分には林道に出る。
10:30には、駐車場だった。

あまりに、時間があるので、鹿島山荘におりて、下山報告をして、これまで、60
年以上に鹿島槍の遭難の話を延々と聞き、暗澹たる気分になる。
大町から、美麻村にはいり、おいしくて量が多いとうわさの手打ち蕎麦「美郷」
に入る。
窓からは、後立山の鹿島槍と爺ヶ岳が美しい。
大ざるを食べ、白馬五竜へ行き、テレキャビンにのり、遠見尾根へ。
展望の良いところにテントをはり、後立山と向き合いつつ、食事を作り、本を読
む。
みすず書房「達人の山旅?」志水哲也が編集したもので、ソロクライマーと山を
対象にしたアーティストが寄稿した文章集。
山野井泰史や、もうすでに故人となったクライマーたちの遺稿集からも抜粋され、それぞれの山との向き合い方が綴られている。
特に鈴木謙三さんの文章のストイックさには感銘をうける。
寝る。今回も寒いが、ふとももをさすりながら、まあまあ寝ることが出来た。

朝、夜明けから、完全に日があがるまで、テントの入り口を開けて、カメラで鹿
島槍北壁を撮りつづけること、フィルム1.5本。
下山。
午後は、たっぷりと白馬五竜のスキーを楽しんだ。
北面の白馬47の方が雪質もよく、難易度も中々で、モーグルはやばい。
スノーパークにはジャンプ台もあって中級に挑戦したが、二回とも着地にしっぱ
いした。
このあと、再び、「美郷」で蕎麦を食べて、松本の浅間温泉郷の仙気温泉で湯につかり、名古屋に移動して、翌日、豊田の岩場で、フリー。
北北西:3撃 パントマイム:リハーサル 大師匠:7便目でレッドポイント。
その翌日、岐阜の濁河温泉のアプローチ至便のゲレンデでアイスをするが、徐々
にドライツーリングに変化。
以上、バム生活をおくりました。

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