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台湾産鰻(うなぎ)コミュの「土用の丑の日」に食べてください!――台湾産ウナギ日本市場キャンペーン始まる

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(写真左)台湾産ウナギの実物を見せて品質をPRする台湾ウナギ養殖業界代表たち
(写真中)主催者側が用意したウナギ弁当。ふっくら肉厚で柔らかく、皮も香ばしかった
(写真右) 「日本の天然物に一番近いのが、台湾産のウナギです」。台湾鰻魚発展基金会 董事長 郭瓊英(かく・けいえい)氏は、胸を張った

■「土用の丑の日」に食べてください!――台湾産ウナギ日本市場キャンペーン始まる■
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080722/1016859/?ml
        Nikkei Trendy Net 2008年07月23日

「土用の丑の日」といえども、今年ばかりは何となくウナギに手がのびない…。そんな人も多いのではないだろうか。中国産冷凍ギョーザ事件の激震がやっとおさまったかと思えた頃に、余震のように起こった「中国産冷凍ウナギ産地偽装事件」。農水省も「極めて悪質」と指摘したこの事件はウナギ業界ばかりでなく、日本の消費者のウナギに対する根本的な信頼感までも大きく揺るがした。

 そんな状況に危機感を募らせているのが、台湾産ウナギの関係者。台湾のウナギ養殖は今から40年以上も前に始まり、日本以外の国では一番歴史が古い。最近でこそ中国産に逆転されているが、日本への輸入量が全体の7割を占めた時期もあり、現在でも約2割を占めているのだ。

 ウナギの大量消費が期待される「土用の丑の日」は、今年は7月24日と8月5日だ。そのXデーを翌週に控えた7月18日、台湾のウナギ業界の代表者が急遽、そろって来日。都内のホテルで、「台湾産ウナギに関する記者説明会」を開催した。注目の食材だけに、会場には100人を越す取材陣が殺到。主催者側は、台湾産ウナギと同じものを都内ウナギ屋で焼きあげた「ウナギ弁当」を120食分用意し「味の面でも国産と遜色がないことを、ぜひ自分の舌で実感して欲しい」とPRに懸命だった。


台湾産ウナギの実物を見せて品質をPRする台湾ウナギ養殖業界代表たち(画像クリックで拡大)

主催者側が用意したウナギ弁当。ふっくら肉厚で柔らかく、皮も香ばしかった(画像クリックで拡大)

ほぼ100%が、天然の環境とほぼ同じ「露地池」養殖
「台湾産ウナギは安全でおいしい」と関係者が言い切る理由の一つが、恵まれた養殖環境。養殖が行われている台湾南部は、気候が温暖で晴天が多く、地下水が豊富。その地下水は黒潮の影響で一年中、水温が高めに安定している。そのため養殖用のハウス設備の必要がなく、平均500坪〜3000坪という広大な路地池で養殖している。日本で行われているハウス養殖と比較すると、ウナギ1匹当たりの面積は10倍以上。ゆったりとした環境で育つ分、ストレスが少なく免疫力が高く病気になりにくい。だから薬物の使用も抑えられるという。餌も、植物プランクトンを自然発生させ、食物連鎖で小エビや小魚を発生させるなど、ほぼ自然に近い状態で与えている。「ハウス養殖では24時間餌を食べさせて早く成長させるが、台湾では自然の環境と同じ1日1食。時間をかけてゆっくり育てているから味がいい」と主催者は力説した。

 一口に養殖ウナギと言っても、人工的なハウス養殖と自然な環境に近い路地池養殖との違いがあることはあまり知られていない。私自身これまでは、養殖ウナギでも国産が一番安心と思い込んでいたが、必ずしもそうは言い切れないようだ。

「日本の天然物に一番近いのが、台湾産のウナギです」。台湾鰻魚発展基金会 董事長 郭瓊英(かく・けいえい)氏は、胸を張った(画像クリックで拡大)

 (以下に続く)

コメント(4)

(写真左)台湾のウナギ業界から提供された、現地養殖池と検査センターの写真
(写真右)真剣な表情で質疑応答に答える、台湾のウナギ業界代表者

 (承前)

ウナギ専門の検査センターで厳重な検査
 台湾産ウナギの安全性について台湾側がもう一つ自負しているのが、厳しい品質管理体制。「台湾では巨額の設備投資をして、20年前に24時間体制のウナギの検査センターを造った。単一の食品の検査のためにここまでする業界はほかにない」(台湾鰻蝦輸出業同業公会 理事長 黄 萬益(こう まんえき)氏)。

 5年前にいち早く、ウナギの生産トレーサビリティ(記録物により製品の製造履歴・所在などを追跡する方法)の導入に動いてもいる。出荷する前には生産履歴書や生産日記の提出、サンプル検査を含めた2段階の検査があり、その合格証がないと輸出の申請はできない。それ以外にも政府による不定期の抜き打ち検査、日本に輸入されてからも厳重な検査がある。養殖に当たっては日本で許可された8種類の薬物しか使用しておらず、違反率もかなり低く全体の0.07%程度しかないという。


台湾のウナギ業界から提供された、現地養殖池と検査センターの写真(画像クリックで拡大)

産地表示方法にも、改善の動き
 身近な食材だけに、最後の質疑応答コーナーでは記者から、「店で食べるとき、どうしたら台湾産であることが確認できるか」「店で産地を聞いても、『国産』としか答えてくれないことが多いが、それを確かめる方法はあるか」など、実感のこもった質問が飛んだ。これに対して関係者が、「輸入段階では産地の表示が義務付けられているが、日本国内の流通段階は、表示が義務付けられていない」と背景を説明。日本鰻輸入組合・副理事長の稲垣信起氏からは、「今後は末端の蒲焼屋さんにまで、きちんとした産地表示をしてもらえるよう働きかけたい」との発言があった。

 また資源活用の面から、今後の台湾ウナギ養殖に期待する声も聞かれた。「石油を消費する日本のハウス養殖は、今後、難しくなっていくと考えられる。自然を生かしたエコ・ウナギ養殖を日台で協力して考えていきたい。限りある資源を生かして、日本でも地球にやさしいウナギ養殖を目指したい」(全国淡水魚荷受組合連合会 会長 鈴木紘彦(きよひこ)氏)。

(文/桑原恵美子)


真剣な表情で質疑応答に答える、台湾のウナギ業界代表者(画像クリックで拡大)

  今年二度目の土用のうなぎの日は8月2日(今日)なんです。

■記者の目:安い割には美味 中国・台湾産ウナギ=小島正美■
 http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20080801k0000m070136000c.html

 夏バテ気味の子にウナギのかば焼きでも食べさせようとスーパーに行き、あまりの値段の高さに驚くお母さんの姿が目に浮かぶ。産地偽装で、国産かば焼きの値段が高騰している。

 日本の消費者は食品の国産志向が強い。だが、言われているほど中国、台湾産ウナギの品質は劣るのだろうか。8月5日は土用の(丑うし)の日でウナギがよく売れるだろうが、冷静に比較してみてほしい。

 7月18日、台湾産ウナギのPR会見が東京都内であり、郭瓊英(かくけいえい)・台湾鰻魚(まんぎょ)発展基金会長は「これからは台湾ブランドとして売っていきます」と自信をみせた。同席した涌井恭行・全国鰻蒲焼(うなぎかばやき)商組合連合会理事長も「消費者は違うと思っているかもしれないが品質に差はない」と述べた。会場の水槽には台湾産ウナギが泳いでいたが、国産ウナギと見分けがつくだろうか−−。

 海外のウナギ養殖に詳しい舞田(まいた)正志・東京海洋大学大学院教授(水族生理薬理学)はきっぱりと言う。

 「私でも分からない」

 では、何がどう違うのか−−。日本のウナギはハウス養殖されている。ボイラーで温めた水温の高い人工池に体長6センチ前後の天然ウナギの稚魚を入れ、約半年〜1年育てた後出荷される。えさはアジやイワシなどの魚粉が主体だ。

 一方、中国、台湾のウナギは大半が露地の池で育てられる。加温しないため、育つ期間は約1〜2年と日本より長く、えさはスケソウダラなどの魚粉だ。土地代などが安いため、飼育密度は日本のハウス養殖の10分の1〜20分の1とゆったりと育てられる。

 意外なことに稚魚は日本、中国、台湾もフィリピン東方の北太平洋生まれで、遺伝子のDNAはいずれも同じだ。「あえて違いを言えばウナギの成長の速さと生産者の養殖知識のレベルくらいでは」(舞田さん)

 味や品質については、個々のかば焼き店に話を聞くと「素人には分からないだろうが、中国、台湾産の方がやや泥臭い」といった見方がある。しかし、東京都内で複数の国産ウナギのかば焼き店を経営し、品質に精通している三田(さんだ)俊介・東京鰻蒲焼商組合理事長は「味の好みは消費者によって異なるだろうが、特に国産の品質が優れているとは言えない」と話す。

 だが、価格差は大きい。

 中国、台湾産の生きたウナギの輸入価格は1キロ当たり(4匹)約2000円なのに、国産は約2400〜2500円と2割程度高い。末端のかば焼きだと、国産は1キロ約5000円なのに対し、中国・台湾産は約2000円と2倍以上の開きがある。

 日本で生産・流通業者がぼろもうけしているからではない。加温設備や人件費など日本の生産コストが高く、価格に転嫁されているにすぎない。だから、安い台湾産を仕入れ、国産かば焼きとして高く売ればもうけは大きい。産地偽装はそこを逆手に取る。中国、台湾からウナギを輸入するセイワフードの原野茂樹・営業2部副部長は「とにかく中国、台湾産ウナギの評価が低すぎる」と嘆く。

 (以下に続く)
 (承前)

 「食品の迷信」の著書もある食品アドバイザーの芳川充さん(45)は「日本の業者が消費者をだませたのはむしろ中国、台湾産は質がいいから。イメージで国産にこだわるのではなく、冷静に価格と価値をはかりにかけることが大切だ」と話す。まったく同感だ。

 一方、中国産ウナギの一部から合成抗菌剤のマラカイトグリーンの代謝物が検出された問題もあった。日本でも以前から使われ、法律改正で使用禁止となったのは03年7月のことだ。中国でも3年前から禁止されたが、検出されたのはごく微量で健康に影響するレベルではなく、以前に使われたものが池の底に残っていたか、水域汚染が考えられるという。ただ、中国、台湾ではウナギは重要な輸出品目だ。出荷時や加工段階、港の検疫と複数回にわたって動物医薬品の検査をし、その体制は日本より厳しい。日本では出荷時の自発的なサンプル検査が中心で、さらに充実させる余地は大きい。

 中国、台湾産のウナギの肩を持つつもりはないが、国産に比べ不当なまでに低い評価は、やはり冷静さに欠けると思う。

 愛知県犬山市の木曽川沿いで育った私は小学生のころ、竹を筒状に編んだ漁具を川底に沈め、よくウナギを捕った。いま最も心配しているのは、産卵する天然親ウナギが護岸工事やダムなどで海に帰る量が減り、日本、中国などの河口域で取れる稚魚が激減することだ。そうなれば、日本、中国、台湾の養殖自体が成り立たない。

 産地うんぬんよりも、食卓に上るウナギも身近な環境問題と密接にかかわっており、それがより重要だということにもっと目を向けてほしい。

 (生活報道センター)

               毎日新聞 2008年8月1日 0時11分

コメントはこちら
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/

 ↑ 誤った記載がありました。
 今年の二の丑の日は8月5日(火)でした、訂正します。

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