☆THE GREAT ESCAPE☆コミュの納車翌日にクラーーッシュ！＆救急車

局長こと能です。

今は昔の話になりますが、今の愛車XJR400R?を購入した時の話。
このバイクに乗る前はスズキバンディッド250に乗ってました。
次は400ccにしようと思っていたのでXJの400はすごく楽しみだった
のです。

納車翌日、うれしさいっぱいで大阪の自宅から奈良のド田舎実家まで
走ることにしました。高速あり、山道ありなのでいろんな走りが
楽しめます。まずはいけるとこまで高速だ！マックス何キロまで
出せるんだろ？＆加速はどうだ？などなど試すべくひたすら高速
をブッ飛ばしました。さすが400、250とはぜんぜん違うゼ！
なんてテンションもあがり気味、いざ山道ウェイへ。
スキあらばどんどん前の車を追い抜いておりました。

・・・・・・・・・・・・ハイ、すごく調子コイてました。



そして魔の落とし穴は下り山道にあったのです。
その時はそんなにスピードを出しているつもりはなかったの
ですが、たぶん70km以上は出てたのでしょう。
カーブを曲がり終えるというところにトラックかなにか
でできたボッコボコの轍がアスファルトに刻まれていたのです。
発見した瞬間、回避不可能だと思いました。そしてこの轍の
深さは絶対にハンドルを取られる、とも感じました。
ブレーキもほとんど間に合わないまま轍に突っ込むと
案の定ハンドルが左右にムチャクチャブレて、最終的には
ハンドルを離していたのではないかと思います。

ハンドルを取られて制御不能だと感じた後の記憶は
「路面をハデにすっ転がってんなぁ今の俺」
という記憶でした。いつどうやって転倒したか全然
わかりませんでした。次の記憶は、なんとか
四つんばいで路面に起き上がった自分。
起き上がったとたん、肺から息が搾り出されるように
「はぁーーーーーー」と息を吐いたことです。
後でわかったんですが、肋骨が折れてたんですわ。

この時点で転倒したことは理解できました。
次に脳裏によぎったのは昨日納車したばかりのバイク、
まさか納車した翌日に廃車かよっ！？という思い。

前方に目を凝らすと20〜30ｍ先でバイクがひっくり返って
ます。なんとかバイクに駆け寄りたい、けど、なぜか
むちゃくちゃ胸が痛いぞ、でもバイク、バイク、
昨日納車したばかりのバイクはどうなった！？

というときに先ほど調子コイて抜かした車が
真後ろに止まっていて、中から人が。
「にぃーちゃーん！だいじょーぶか！？今、救急車
呼んだからな！」
こっちの意識はハッキリしてたので
「え、ええ大丈夫です、すいませんありがとうございます」
と言いながら背中にしょってたディバックがグショグショに
なっていることに気がつきました。実家のお土産にと思って
買った地ビールのビン３本が跡形もなく粉々にくだけていたのです。
しょうがないのでディバックの中身のビンのかけらを道の脇に
バラバラと放りだしてとりあえずバイクがどうなってるか見に
いかなきゃ。するとすでに他のバイクの
おっちゃんがバイクを起こして道路脇へ寄せてくれてこちらの
様子を見に来てくれてました。お礼を言ってバイクの方へ行こうと
したら左足が痛くてちっとも歩けません。バイクは合いも変わらず
20〜30ｍ先です。納車したてのバイクが気になってなんとか
バイクに近寄ろうとしたのですが足が言うことを聞いてくれない。
などとしているウチにもう救急車の到着です。
「え？なに？オレが救急車に乗るの？マジで？」
当然いままで救急車の御用になったことなどありません。
救急隊員の方に
「動けますよ？ホントに乗らないとダメですか？？」
などと聞いていたぐらいです。
「いいからいいからとりあえず乗ろう。痛いところは
ない？」と聞いてきます。そして救急車を呼ぶと
必ず警察にも連絡が行きます。救急車が来るとほぼ同時に
パトカーもやってきました。警察官の方はとりあえず
こちらの無事を確認すると
「バイクはあのまま置いとくわけにいかんから業者に
持っていってもらったで。業者の連絡先はここ。で、君は
車にぶつかったワケやないんやね？単独でコケただけやね？」
と念を押して業者の連絡先メモを渡して去っていきます。

ワタシは仕方なく救急車に乗って運ばれていくことに。
「どこか痛いところはない？」左足と胸と右手がちょっと
痛いです、と救急隊員に告げながら救急車は奈良県桜井市の
病院に到着。すぐに痛い箇所のレントゲン撮影。
こっちは痛みより「バイクどうなったんだ？」という考え。
レントゲン検査の結果、肋骨３本骨折、右手親指骨折、
左足首捻挫。というものでした。肋骨と右手親指は
さして痛くなかったのですが、左足首の捻挫が痛かった。
まったく歩けないのです。右手親指は後日手術が必要だと
言われました。なにせ救急車に乗るのも初めてでしたし、
手術なんて今までの自分の人生で自分に降りかかるとは
思ってもいませんでした。とりあえず足が痛くて歩けないので
仕方がありません、向かう先だった実家のオヤジに連絡です。
「すまん、事故やらかした、今○○病院で車椅子に乗ってる、
面倒をかけるが迎えに来てくれまいか」
こういう時に頼れるのはホント親です。ありがたみを改めて
認識させられました。

結局右手親指も手術して肋骨骨折も含めて全治1ヶ月。歩けない
ので当然会社も休みです。その間ずっとオヤジに面倒を見てもらう
ことになりました。

バイクはレッカー屋が持っていってくれたのですが、奇跡的に
倒れた側のステップとウィンカー、バックミラーが折れただけで
自走可能な状態でした。レッカー屋のお兄ちゃんが近くの
バイク屋まで運んでくれて修理を依頼、バイクの修理費用は5,000円
程度で済みました。ただしボラれたのはレッカー屋。
たった２〜３ｋｍの移動で5万近くも取られたのです。

というわけで自分自身の修理費用が手術代、通院代いろいろ
で約70,000円、レッカーに50.000円、バイクの修理に5,000円、
しめて125,000円の被害額。


みなさん納車すぐ調子コカないようにくれぐれも気をつけましょー
(ちょっと反省)