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妖怪堂の京都魔界案内コミュの京都魔界案内VOL11 迎え鐘

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毎年8月8〜10日には京都で「六道参り」が行われます。

六道参りとは、六道の辻にあるお寺にお参りすることです。
これはお盆の精霊迎えの行事で、門前で槇の枝と早稲を買い求めて持ち帰ります。

この槇は高野槇とよばれるもので一説には霊が宿りやすいので
これにご先祖が乗って それぞれの家へお連れすることになります。

六道珍皇寺には迎え鐘と呼ばれる鐘があり この鐘の下には
地獄に通ずる道があるといわれています。

 「迎え鐘」についてはこんなエピソードがあります。
六道珍皇寺の開基慶俊僧都 が遣唐使のとして唐の国に行く時に造らせた梵鐘で、
地中に埋めて三年間は掘り出さないように命じていました。
しかし、この鐘は二年足らずで掘り出されてしまい
その鐘を突くと音は唐の国にいる慶俊僧都のところまで届いたそうで。
慶俊僧都は「あの鐘は三年間地中に埋めておけば、
その後は人手を要せずして 鳴る鐘だったのに」と残念がりました。
まさにオートマチック!

この鐘は遥か十万億土に響き渡り、
その音をたよりに先祖の霊がこの世に戻って来て
槇に宿るわけです。
先祖の霊をお迎えするのでこの鐘を「迎え鐘」と呼ぶようになりました。

なのでこの鐘は鐘突堂からでている綱を引くことによって鳴るのです。
普通のお寺にある鐘は突くことによって鳴るわけだが
迎えるために鳴らすのだから引いて鳴るようになっているのです。

鐘自体も覆われているためどんな形なのか
またその下に地獄へ通ずる穴がほんとうにあるのか判断つかないですが、
逆に見えないのでミステリアスなのです。

お盆の間 先祖の霊を家で供養しますが
お盆が終わると帰ってもらわなければいけません。
その行事が「盆踊り」になるわけですが、 
京都には「盆踊り」がありません!

では、どうして帰ってもらうかというと「五山送り火」があるわけです。
京都におられるご先祖様を一括してお送りするわけです。

この五山は「右大文字」「左大文字」「鳥居」「舟形」「妙法」です。
昔は十山あったらしいのですが 最低限必要な山だけが残りました。

この五山にも意味があります。
「大」は大きさが少し違います。これは「ひとがた」で夫婦を表しています。
夫婦が「船」に乗って「鳥居」をくぐりお経の南無妙法蓮華経の「妙法」
によって天上界に帰っていくことを意味しています。

京都観光に来られる方々の中には「大文字焼き」と平気で言う人がおられますが
大変重要な行事なので お間違えのないように。

京都人からすれば「大文字焼き」というのは
銀閣寺近くに売っている太鼓饅頭(今川焼き)のことです(笑)


迎い鐘があれば 送り鐘があるわけですが 今日はこれくらいで。

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