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堀田善衛コミュの「風立ちぬ」と「空の空なればこそ」

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なかなかレスもつかないこのコミュなんですが、
ひさしぶりに堀田さんのお名前をひょんなところで見ることになったので・・

話題の映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)。
先日、見に行ってきました。その感想はここでは書きませんが、
公式サイトに、なんと堀田さんについての言及があります。

“堀田善衞の『空(くう)の空(くう)なればこそ』という書の中に、『凡て汝の手に堪ることは力をつくしてこれを為せ。』という一文がある。これは旧約聖書の伝道の書からの引用で、かつて講演で宮崎監督はこの言葉について「どんな仕事でも、たぶんその瞬間はやってよかったとか、意味があったという瞬間をもっている。それを見つけなければいけないという意味ではないか」と語っている。
今作の中で、二郎は夢の中で出会う航空機設計技師の大先輩カプローニから何度か呼びかけられる。「力を尽くしているかね」と。 宮崎監督が尊敬する堀田善衞の生前最後のエッセイ集に書かれていたこのメッセージ。二郎にとっての人生の師でもあるカプローニからの問いかけは、まるで宮崎監督から現代のすべての日本人に対して問いかけられているようにも思える。“(引用ここまで)。

宮崎監督が堀田氏の長年の愛読者であったことは有名な話ですが、
今回の映画の「生きねば。」というメッセージにこんな思いがこめられていたのか、とちょっと驚きました。

ひさしぶりに本棚から「空の空なればこそ」を取り出して読んでみました。
1995年〜1997年の亡くなる少し前までの随想集であり、
阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、ボスニア紛争、ダイアナ妃の事故死などが取り上げられてはいますが、
全然古びた感じがしません。それどころか、混迷のこの時代、堀田氏の叡智に満ちた言葉や、深く歴史を洞察するまなざしに、改めてはっとさせられます。
そして、宮崎監督も紹介している、

『凡て汝の手に堪ることは力をつくしてこれを為せ。』
この言葉は胸にずんと響きますね。

映画をきっかけに、堀田氏の著作がふたたび注目されればいいな、と思っています。

「風立ちぬ」公式サイト
http://kazetachinu.jp/index.html

コメント(6)

堀田さん、久しく読んでいないなあ……
いま、読み返せば、新たに気がつくことも多々ありそうです。

小泉人気、民主党の政権奪取から迷走、原発事故など、もし堀田さんが健在だったらどんな意見を発するでしょうか。聞きたかった。
>とちめんぼうさん 堀田さんが亡くなったのが1998年9月なので、21世紀のこの時代についての論評を聞いてみたかったですね。
ずっと前ですが、宮崎監督が司会で、堀田さんと司馬遼太郎の対談なんていう今から思えばすごく豪華すぎる顔合わせがありましたけど(文庫になっていたのではないかと思います)。
>>[3] サイトのご紹介ありがとうございました。
そういえば、三鷹のジブリ美術館に、宮崎監督の書斎を再現したコーナーがありまして、そこに堀田さんの「路上の人」が置かれたりしてましたね。
>>[2]
堀田善衞・司馬遼太郎・宮崎駿『時代の風音』(朝日文芸文庫/1997)
対談集ですね。
>>[5] そうですね。わたしは最初に掲載された「エスクァイア 日本版」を持っています。

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