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オプトメトリストの卵コミュの?−8)高血圧性網膜症

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8・高血圧性網膜症
高血圧は、アテローム性動脈硬化や細動脈硬化を引き起こす。
網膜血管は細動脈であり、細動脈硬化による眼の循環障害によって眼底変化が生じる。それを、高血圧性網膜症という。
網膜動脈は、脳の循環に密接に関係する内頸動脈から分かれた、眼動脈の分枝である。よって、眼底の血管を観察する事によって、全身、特に脳血管の硬化状態を推測する事が出来るのである。ちなみに、全身には毛細血管が存在するが、特に脳と網膜の毛細血管が最も丈夫と言われており、網膜血管に障害が現れている時点で他の毛細血管はさらに凄惨な状況にあると容易に予測出来る。
又、高血圧性網膜症は、重篤な高血圧症に限り見られる疾患である為、確認され次第、即治療が必要となる。
正常値:140/90mmHg未満 
境界型高血圧症:140/90mmHg〜159/94mmHg 
高血圧症:160/95mmHg以上〜209/119mmHg
悪性高血圧症:210/120mmHg以上

原因)
○本態性高血圧症
原因不明な高血圧症で、高血圧症全体の8〜9割を占める。
遺伝的素因がある方が危険因子をいくつも有す場合により発症しやすくなると言われている。
○二次性高血圧症
・腎障害(腎動脈狭窄症・腎炎・腎損傷)による二次性高血圧症
・内分泌障害(クッシング症候群・甲状腺機能亢進症・高アルドステロン症)による二次性高血圧症
・口径避妊薬等特定の薬物の使用による二次性高血圧症
・動脈硬化による高血圧症

症状)
○虚性暗点:
通常、出血や網膜障害がかなり広範囲にならないと自覚症状として訴えてはこない。
第三度から網膜出血が生じ始めてくるので、その辺りから虚性暗点は存在するようになるはずである。○視力低下:
視力低下も必ずという訳ではないが、重度になると出血あるいは網膜障害範囲が広くなってくるので、視力低下が生じる事が多くなってくる。

診断方法)
○眼底所見:
・第一度
網膜細動脈が、特に第二枝以下で狭窄し始める。
細動脈壁反射現象が軽度亢進し、軽微な動静脈交差現象が見られる。
合併症はまだ特に無し
・第二度
網膜細動脈の狭窄が顕著となり、口径不同(細動脈の著しい痙攣収縮)も見られる。
細動脈壁反射現象・動静脈交叉現象がさらに顕著となる。
合併症はまだ特に無し
・第三度
網膜細動脈の狭窄と口径不同がさらに顕著となり、網膜出血(特に表層出血)や滲出物のいずれか、あるいは両者を認める。
細動脈壁反射現象が亢進し、銅線動脈という状態となる。又、さらに動静脈交叉現象は高度となる。
合併症として、腎障害・心障害がこの時期から危険視される。
・第四度
網膜細動脈の狭窄・口径不同・網膜出血・滲出物に加えて、視神経乳頭浮腫が見られるようになる。これは脳圧亢進時の眼底所見である。
細動脈壁反射現象がさらに亢進し、銀線動脈という状態となる。
合併症として、腎障害・心障害に加えて、脳障害が危険視される。

合併症)
○腎障害:腎不全
○心障害:心不全・心筋梗塞
○脳障害:脳卒中(脳梗塞・脳出血)

※動静脈交叉現象とは、細動脈硬化によって静脈を圧迫し、正常時とな異なる交差方法ととっている所見である。
例えば、先細り・塞ぎ止め・隠伏・乗り越え・Salus弓
※網膜出血:表層出血である火炎状出血が主。深層出血である円状出血も割合は低いが見られる。
※白斑:軟性白斑・星芒状白斑

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