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オプトメトリストの卵コミュの?−1)視力測定

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視力測定は、被検者の屈折異常程度・種類・乱視の有無を確認する事に非常に役立つ。以下に、視力と未補正程度予測の関係を列挙する。

遠方視力と近視未補正程度)
  1.0=正視あるいは遠視
  0.8=S−0.50D
  0.5=S−1.00D
  0.3=S−1.50D
  0.2=S−2.00D
  0.1=S−2.50D
 0.07=S−3.00D
 0.05=S−4.00D
0.035=S−5.00D
0.025=S−6.00D

近方視力と近視未補正程度)
1.0〜0.9=S−2.50D
0.8〜0.7=S−2.75D
0.6〜0.5=S−3.00D
    0.4=S−3.25D
    0.3=S−3.50D
    0.2=S−4.00D
    0.1=S−5.50D

近方視力0.1可読距離と近視未補正程度)
40cm=S−5.50D
35cm=S−5.75D
30cm=S−6.25D
25cm=S−6.75D
20cm=S−7.50D
15cm=S−8.50D
10cm=S−9.75D
 5cm=S−12.00D

又、近方視力から大きな乱視未補正や老視・遠視による近方への影響を見る事が出来る。

裸眼視力)
屈折異常程度・種類・乱視・バランス値を見るのに有効である。

現用補正視力)
具体的な乱視度数と軸の1つの情報・現用眼鏡度数に換算した予測度と裸眼視力での予測度にズレが無いかで、乱視未補正の疑いや視力測定のエラーを見る。

両眼視力累加)
両眼視は、両眼視力を片眼視力よりも1〜4割程度向上させる。
もし、両眼視力の方が低下する場合、両眼単一視に問題があると予測出来る。
もし、片眼視力も両眼視力も予測出来ない低下を見せる場合、明視機能に問題があると予測出来る。

視力測定のコツ)
現用度数から、手持ち視標が必要なのか通常の視力測定でいいのかを予測します。
手持ち視標が必要だろうと予測したならば0.1の視力文字を呈示し、右と左を簡単にカバーして見えない事を確認して手持ち視標に切り替えます。
必要としないと予測した場合は、裸眼視力から予測度を出し、現用度数とかね合わせて現用補正視力がどのあたりまで出るのかを予測し、少し大きめの視力列から読ませます。
簡単な例を挙げると、RL)S−2.00Dの現用眼鏡度数の方が、問診で見難さを訴えていない場合、予測の裸眼視力はRL)0.2程度だから少し大きめの0.1から読んでもらおうかな。
実際読んでもらうと裸眼視力はRL)0.1だったな。
ならば、予測度はRL)S−2.50D程度だから、現用補正視力は0.8程度。
なら、少し大きめの0.6程度から縦に読んでいってもらうか。
という具合に進めると時間短縮になります。
又、近方視力が左右一緒であったとしても左右眼を見比べてもらい、若干でもいいので見にくいかな?と感じる方を確認しておくと、近方視力を低下させない程度の乱視の確認と右左眼の乱視のバランス決定に繋がる場合もあります。

※裸眼視力での予測度からレチノスコピー出発点レンズを得ておくと効率が良くなります。

視力測定で知っておくべき事)
1:
視力測定の際、「間違えても良いので、出来るだけ読んで下さい。」と声を掛けるべきである。
なぜかというと、少しでも見えなくなると、「もう見えない。」と読むのを諦めてしまう事が結構あります。ですが、それで止めてしまっていては、本来の視力が分からないのです。
2:
裸眼視力は、眼のバロメーターです。必ず測定しましょう。
その理由を2つ挙げると、病的原因による視力への影響(低視力や屈折異常変化等)や加齢による中枢側での機能低下による補正視力の低下です。
例えば、シニア層であるにも関わらず、以前の裸眼視力より大きな視力低下が見られた場合、病的原因による低視力や屈折度数の変化(例えば白内障)が考えられます。
又、裸眼視力が以前の裸眼視力と変わらない。つまり、屈折異常になんら変化が無いのに、現用の補正視力のみが低下している場合も、病的原因による低視力や中枢側での機能低下による視力低下が考えられ、検査しても、現用補正視力以上は得られない可能性がある。と念頭に置いて検査を進行する事が出来ます。
3:
片眼視力と両眼視力共、しっかり測定する。
両眼視力は、片眼視力よりも約1.4倍向上します。これは、両眼累加といいます。
ですが、稀に、両眼視力の方が低下している事があります。
このような場合、両眼視に何かしらの問題がある。と予測する事が出来る訳です。ちなみに、片眼視力及び両眼視力が予測よりも大きく低下している場合は、調節機能に何かしらの問題がある。と予測する事が出来ます。
4:
近方視力もしっかり測定する。
遠視で症状が生じてくるのは近方からなので、測定しておきたいです。
又、老視による近方視力の低下の把握にも役立ちますし、乱視でも近方視力が低下する可能性があるので、しっかり測定しておきましょう。
5:
視力測定は、大きな文字から小さな文字へ向かって一列に読ませ、間違えた列の1つ上から横一列に読ませていきます。
球面のみの屈折異常なら、視標の見え方はハッキリしたものです。
しかし、乱視の場合は、往々にして視力のバラつきがあります。
これは、網膜に近い経線の方向が見やすい事からきています。
よって、視力のバラつきは乱視発見の一要因となるので、どこからどこまででバラつきが出ていたのかを記録しておきましょう。
例えば、0.6・0.7・0.8でバラつきがあるならば、0.6〜0.8と記録します。
ちなみに、間違えた文字を確認する事で、乱視の種類を予測する事も出来ます。
例えば、「に」という文字を「し」や「こ」と誤読したとします。
近視眼であれば、前者は直乱視。後者は倒乱視となります。
遠視眼の場合は、その逆と解釈して下さい。
6:
遠方視力が0.1未満の場合、5mで0.1に相当するランドルト環を持って徐々に近づき、読めた距離で視力を測定します。
4mで0.08。3mで0.06。2mで0.04。1mで0.02。
この時、見えた距離で不規則に4方向呈示し、3方向で正しく読めた場合にのみ、視力に換算します。
又、左右眼で同じ視力になったら、カバーしている眼を変えてもらい、どちらか見やすい方があるか尋ね、見やすいと返答した方の眼の視力に「+」を付加しておきましょう。
これによって、「+」がある方の屈折異常が少しだけ弱く出る可能性を予測出来る為、#7Aの参考にもなるでしょう。
7:
視力標の使い方について、
視力測定や最終処方を決定する仮枠検査の時は、ランドルト環。
屈折検査の時は、ひらがな視標
のように区別すると、お客様に視力標を覚えられる事が少なくなるので良いと思います。
ですが、ランドルト環について、人間の視知覚は、斜めのものに対して感度が悪いといった特徴から、斜め方向の切れ目が混ざっているものは、あまり好ましくありませんし、さらに好ましくないのが、0.4の列では斜め方向のランドルト環は2つあるが、0.5では1つしかない。といった、数が異なる状況です。
これでは、列によって視力の信頼度が異なってしまいます。
又、1つの視力標の中に、数字・カタカナ・ひらがな・ランドルト環が混ざったものがありますが、この場合も同様に、各列で読みやすさが異なり、視力の信頼性が低くなってしまいます。
8:
視力標にマスクを掛ける機能を活用しよう。
マスクを掛ける事によって、効率良く視力を測定する事が出来ます。
例えば、縦方向に視力標を読んでもらいたい場合は縦にマスクを掛け、横方向に読んでほしい場合は横にマスクを掛ける。といった具合です。
これによって、視力標を覚えられてしまう事も少なくなります。
小学生の低学年までは、通常の視力標を使用すると視力が低く測定されてしまう傾向があるので、マスクを使用して、一文字視標とし、視力測定を行うと良いです。

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