あなたはもうひとりの私だからコミュのリアルタイムチャット　－もう一人の自分と

10日ほど前にFacebookのチャットで、米国東海岸に住む男性と対話を始めることになりました。

彼の方からチャットメッセージを送ってくれ、一瞬にして、たわいもないことで子供のようにはしゃぐ対話が最初でした。互いに無防備になることができ、魂と魂をむき出しにできることは、そんなに頻繁にあることではありません。

でも、私がそうであるように、彼も、、自分をこの宇宙にサレンダーしているのでしょう、電気の交錯さえ肉体に感じられるように思いました。

その彼から今日、またチャットメッセージが入り、私にとってまた深い意味のある対話となりました。

そのときにわたしはMixiの個人日記に、、どこの誰でどんな過去があるのかもわからない彼、、という表現をしていたのですが、その理由は私がきっとどこかで彼が今でも苦しみ続けている過去を感じ取っていたからなのでしょう。改めてそう思います。

あのあと翌々日にまた彼からチャットメッセージが入り、無限の広がりの中でまた仲良くお話をしていると、、彼が昔起きたことに触れたのです。

夜中にリカーストアの店員が未成年だからといってお酒を売ってくれなかったから、、すでにお酒が入っていて、、友人と共にかっときて、、銃を持っていて、、。

言い訳でもなく、自己憐憫からでもなく、悪びれるわけでもなく、それをどうしても私に知っていてほしいという、、彼の意図が伝わってきて、私は不思議ともうすでに知っていたような感覚を味わいながら、驚くこともなく、静かに受け取っていました。事件に至らなかったとしても、その事件へと彼を追い立てることになる、その種火となった思考の多くを同じ人間として私も共有しているはずです。

詳しい状況はよくわかりません。怪我をさせてしまったのかもしれないし、その人の命を奪ったのかもしれない。。私がそれを知る必要もありません。何かそれ以上を知ったところで、私がすべてを知りうることなど所詮できないことです。彼が私にうちあけたいと思うところまで話せばいいのです。17歳のときのことだそうです。

そのあと逮捕され、投獄され、、お務めを終えて出所し、、今は世の中の役に立ちたいと願っている、努力している、、そのことだけで充分ではないですか。。

たくさんの人とオンラインでつながり、心のサポートを求めているようです。オンラインの利点を活かし、Soul-to-Soul、魂同士のつながりの中から強く生きて行ってほしいと私は心から祈ります。

そして私は言いました。「それで、、？」

ご両親も家族に影響力のある主治医も、彼のことを完全には信じてくれないようで、そのことが彼にとって大きな悩みのようです。家族に100%信頼されていない。。それは彼が罪を犯したからという理由もあるでしょうが、、もともとその問題があったから、彼を罪へと導くことになり、この親子に信頼というものを学びなさいといっているような気もします。

私はこういいました。「あなたは自分のことがわかっていて、自分を信用できるところまで回復できて、しかも、ご両親や主治医がどうしてそうういう考えに至るのかもわかっている。彼らがあなたのことを全部知らないのだとしたら、すべてを理解し把握しているあなたが、彼らをそのままに受け止めて、そのままを愛してあげればいいことなんじゃないの？」と。

彼は、「僕は自分の犯した罪を償うために、毎日14時間無償でいろんな形で若い子たちやいろんな人に僕は手を差し伸べている」というのです。

それに対し私は、「あなたがほかの人に愛を差し出すのは、あなたの罪ほろぼしをするためでもなければ、それをすることであなたの罪が消えるからでもない。天は誰にもどんな状況でも罰を与えるなどということもしません。あなたがほかの人に愛を差し出したいのなら、自分の過去ゆえにそうするのではなくて、あなたが神の子だと気づいたから、そのことがとても大切なことだということに気づいたからだ、ということはわかってますか？」

さらに私「あなたがその事件を友人と一緒に起こしたとき、自分の本来いるべき場所に魂をおくことができなかった、ディスアラインメントがおきているはずなのだけれど、どこからそれが発生していたのかあなたは見極めた？」

彼。「いや、よくわからない。」

私。「でも、映画を作るんでしょう？シナリオを書くときにそれをはっきりさせておかないと一番重要なポイントなんじゃないかしら？」

彼。「そうか、映画を撮るっていう漠然としたことしか考えてなくて、、シナリオを書かなくちゃいけないって知らなかった」

そしてそのあと、彼はわたしのアドバイスに対して、こんなことをいったのです。

「わあ、すごいよ、ケイコ。僕の中から僕を縛っていた縄が解かれていくような気がする。Facebook のチャットで、僕は人生の大構想を立てているんだね、すごい、、ケイコ、ありがとう。」

そして、こんなに素晴らしいアドバイスを無料でもらえたこと、ほかのカウンセラーはそこまでできないのにお金を取り放題とること、、などに言及し始めたので、私は毅然と厳しくこういいました。

「M君、状況を一つ一つ評価するのはもうやめなさい。私がお金を取らないから私のアドバイスがより神聖だと思ったり、それで得したと思うのなら、それは間違っています。世の中にはお金を取る人もいれば、とらない人もいる。これは私の仕事でもありますからお金をいただくときもあります。私はお金をとる人もとても立派だと思います。お金というものを切り離して、あなたがそこから何を受け取るか、、そのことにフォーカスすればいいのだと思います。あなたは天が私を使ってあなたにこうして渡したメッセージを、お金という感謝のエネルギー交換の形をとらずに受け取ったわけですから、あなたは私に対して、あるいは天に対して大きな借りを作ったことになるのです。そのことを胸に、世の中に出て行って本当に価値あることをしてください。お金を受け取ることに対するわだかまりもすてて、いっぱいお金を世に循環させてあげなさい。」

私は、彼や家族がお金に対してもっている偏見や偏重、さげすみも、17歳の時の事件につながる鍵になっているのだろうと、直観的にで悟っていました。私たちはこういったすべての、心の拘束から自分を解き放たなくてはいけません。。

私のその厳しい指摘にびっくりしたのか、、そのあとしばらく音沙汰がありませんでした。このまま距離を置いて遠い人になってしまうのかな、、と少し寂しく思ってたところです。

でも、私のかわいいピクセルとセカンド・チャンスのことを覚えていてくれて、、今日は母の日のお祝いメッセージを伝えたかったのだそうです。。

今回、Facebookで二人目です。もう一人はスペイン人。私がありがとう、といったら、その人は「母の日」は「命の日」と同じだから。。おめでとう、、と。

それで、私も、M君にお礼のつもりで、「M君、誰かが言っていたのだけれど、母の日は命の日。創造主の子供として生まれた私たちは、内に男性も女性も宿しています。あなたの中にも母性的創造主の一部分が与えられているのだから、あなたにもおめでとうを送ります。」

すると、、「あぁ。。。ケイコ、ありがとう。僕はケイコと話すたびに自分が拡張していくのがわかるよ。ケイコと話すと自然に笑顔が出てくる、、本当にありがとう。」

人が罪を犯すとしたら、その人は一生その罪を背負って生きていくことになります。それがどれほど苦しいことであるのか。。

たとえ、地球上のすべての人が赦してくれたとしても、それでも、あるいはそのときこそ私たちはそのことをさらに重さを感じて背負っていくことになるのではないでしょうか。そしてそれを何らかの形で世の中のために役立てたい。。そう思うはずです。

その過程がどれほど苦しいことであるかと周りが理解してあげること、、その事実だけで、罪を犯した人は自分の罪に直面する勇気を持つことができるのではないでしょうか。

それ以上、周りが問い詰めたり、刑を与えたり、、そういうことをする必要は、、本来の豊かな愛の世界では必要のないことだと私は思います。

逆に、そういう豊かな愛が足りないから、犯罪があとを絶たないのですから。

すべての物質がサブアトミックでできていて、そこに潜むゼロポイントのエネルギーがこの宇宙の全体を司るたった一つの存在であることを考えると、M君の犯した罪もまた、、私の分身が犯した罪なのです。

私の代わりにM君がその罪を背負って生きていてくれる。。私にはそうとしか思えないのです。。

スマイルマークで終了したチャットのあと、、彼に出会えたことへの感謝で涙がとめどもなくあふれてくるのでした。私が彼にそうできたように、彼もまた、私の存在価値を違う角度から映し出してくれているのです。

あの人もあの人も、そしてあの人ももうひとりの私なのだから。。